視覚障害者センターだより 令和6年(2024年)10月(通巻409号)
視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和6年(2024年)10月10日発行(通巻409号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
● はじめに
猛暑、酷暑の夏がやっと終わり、9月の下旬になってやっと日中の最高気温が30度を下回るようになりました。本当に地球温暖化を肌で感じた夏でした。10月は「読書の秋」ですから、ぜひたくさんの本を借りて、秋の夜長に読書を楽しんでいただければと思います。
読者の皆様からの原稿は随時募集しています。利用者の方、利用者のご家族の方、ボランティアの方であれば、どなたでも投稿していただけます。テーマは自由で、メール、手紙(墨字、点字)のいずれでも結構です。どしどし投稿してください。匿名希望の方はその旨お書きください。
● 今月の内容
・お知らせ
・ロバの耳より情報
・所長の雑談
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。
● お知らせ(2件)
1.10月・11月の行事予定
利用者の皆様向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。事前の申込みが必要な行事もあります。休館日は毎週火曜日、10月14日(月)スポーツの日、11月4日(月)振替休日、11月23日(土)勤労感謝の日です。開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ。ただし12時から12時45分は留守番電話対応)です。図書整理日は第4木曜日の10月24日と11月28日で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
10月の行事予定
10日(木) JRPS講演会
11日(金) 視障協青年部ヨガ教室
13日(日) PCVOL(ぷくぼる)、岡山市視障協役員会、岡山市視障協ミニコンサート
21日(月) 利用者とボランティアとのズーム交流会
27日(日) どうしてますか交流会、OPK
11月の行事予定
3日(日) 手技療法研究会
8日(金) 視障協青年部ヨガ教室
17日(日) PCVOL(ぷくぼる)
24日(日) 点字に親しむ会、秋のうたごえ、OPK
2.「秋のうたごえ」のご案内
先月号でもご案内した通り、11月に「秋のうたごえ」を開催します。ぜひ多くの皆様のご参加をお願いします。
(1)日時
11月24日(日)13時30分から16時まで
(2)場所
視覚障害者センター 第3会議室
(3)内容
みんなが知っている懐かしい歌をアコーディオンの伴奏で声を合わせて楽しく歌います。
(4)参加申込
11月17日(日)17時までに当センターへ電話またはメールでお申し込みください。付き添いの方の有無もお知らせください。
(5)その他
当日は10時から12時まで岡山県視覚障害者協会主催の「点字に親しむ会」があります。ぜひ午前からご参加ください。参加者の皆様には昼食を無料でご用意します。なお、午後から参加される方にも昼食をご用意しますので、12時30分頃までにおいでください。
●ロバの耳より情報(2件)
1.投票用紙記入補助具導入のご案内
「介助なしで投票したい」の願いをかなえる投票用紙記入補助具導入についてお知らせします。
岡山県視覚障害者協会の要望を受けて、岡山県選挙管理委員会が各投票所に投票用紙記入補助具(サインガイドの様なもの)を導入することになりました。
プラスチック素材のケースで、記入欄に当たる部分がくり抜かれているため、色のコントラストや手触りで投票用紙の記入部分を確認することができます。
文字は書くことができるけど点字が打てない方、点字投票をすると点字の投票用紙の数が少ないために誰が誰に投票したかわかってしまうのが気になる方、選挙管理委員会の担当者が代わりに記入する代理投票では口頭で伝えるのは抵抗があるという方、そんな方々に朗報です。
投票所で投票用紙記入補助具の使用を申し出れば、職員の方が投票用紙を挟んだ状態で補助具を渡してくれます。記入後は補助具から投票用紙を外し、補助具は職員の方へ返却してください。その後、投票用紙だけを投票箱へ投函してください。
文字を書かれた経験のある方でしたら、十分ご活用いただける補助具です。皆様もぜひご活用されることをお勧めいたします。
2.スマホの初期設定方法を説明したデイジー図書について
今年の4月号のセンターだよりにプレイステーション5の設定とゲーム実況についてレポートを書いてくださった利用者のUさんが、アンドロイドスマホのXperia(エクスペリア)で全盲の方が自力で初期設定する方法について、Uさんご自身が説明されている音声デイジー図書を当センターに寄贈してくださいました。
Uさんは「視覚障害者の方々に幅広く役立てていただきたい」と手紙に書かれていましたので、ぜひご利用ください。Uさん、どうもありがとうございました。
●所長の雑談(第17回)
先月号では電車通勤の話をしましたが、先日、岡山駅で次のような経験をしました。私は岡山駅で乗り換えをするのですが、その時にエスカレーターを利用します。朝の岡山駅はとても混雑していて、エスカレーターに乗るための順番待ちの長蛇の列ができています。ただし、その列はなぜか片方だけにできています。その理由はエスカレーターでは左側は歩かない人が乗り、右側は歩く人が乗るという暗黙のルールがあるからです。
しかし、このルールは間違っています。エスカレーターでは立ち止まって手すりを持って乗る、2列になって乗るのが正しいルールで、これが安全だからです。それにもかかわらず都会の大きな駅では「エスカレーターの片側は、歩く人のために空けておく」という暗黙のルールがまかり通っているのです。歩く人のためにどちら側を空けておくかについては、関東では右側、関西では左側という違いがあるようですが、なぜか岡山では関東と同じく右側を空けています。
最近は安全面への配慮からエスカレーターでは歩行禁止ということが呼び掛けられるようになり、JRなどの鉄道会社もキャンペーンを行っています。しかし、なかなか徹底しないようで、埼玉県では2021年3月に全国初の「エスカレーター歩行禁止条例」を制定し、名古屋市も2023年10月に「名古屋市エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」を施行しています。
このようなことを私は知っていたので、最近ではあえて右側に立つようにしています。私以外にも暗黙のルールを知っている人か知らない人かわかりませんが、たまに右側に立っている人を見かけます。以前の私は暗黙のルールに従ってエスカレーターの右側を歩いていたのですが、そのような人が前方にいると、私は「ああ、これで歩かなくて済むなあ」と思ってホッとします。私は長い列に並ぶのが嫌なので、いつも右側の方に乗って仕方なく歩いていることが多かったからです。私以外にもそのように思っている人が多いと思われ、右側に立っている人に向かって後ろの人たちが文句を言っているのは聞いたことがありません。
先日、私が経験したのは次のようなことです。最近は私はあえてエスカレーターの右側の列に立ち止まって乗るようにしていますが、後ろの人から文句を言われることはありませんでした。ところが、先日初めて後ろの人から「右側は歩くんですよ」と訳知り顔で声をかけられました。私が後ろを振り返ると穏やかな感じの会社員風の中年男性だったので、この人は凶暴なことはしないだろうと思って「そんなルールはありませんよ」と私は言い放ちました。すると、その男性は「ルールはありますよ」とこれまた訳知り顔で言いましたが、私はそのまま上まで行きました。幸いに予想通り男性から後ろから暴言を吐かれたり小突かれたりすることはありませんでした。その男性は私のことをルールを無視する変な奴だと思って、諦めてしまったようです。
私は口には出しませんでしたが、その後ろの男性に対して「エスカレーターは歩かないのがルールだし、歩くと危ないでしょう」と心の中で叫んでいました。急ぐのであれば階段を歩けばいいのです。そもそもエスカレーターは階段を歩くのが困難な人のためにあるものではないでしょうか。私は視覚障害のある人を介助して歩くこともあるのですが、その時にエスカレーターには当然、横並びに立って乗ります。それを片側を空けて縦並びに立つというのは危ないことではないでしょうか。それに2列で乗った方が片側を空けておくよりは結局は効率的で早く多くの人を運べるんです。実際に私が立ち止まって後ろの人たちが2列で乗るようになると、下の方の長蛇の列は解消されています。今度、私にまちがったルールを押し付けようとした男性に会ったら、駅員のところに一緒に行って、どちらが正しいルールなのか白黒はっきりつけてやろうかとまで思ってしまいます。JRは本気でこのルールを徹底しようとするならば、「エスカレーターは2列で立ち止まって乗りましょう」とアナウンスしてくれたらよいのです。最近は駅のアナウンスも人間の声ではなくAI音声らしいですから簡単なことでしょう。
この話には後日談があります。数日後に電車に乗った時に、たまたま空いている席に座ったら、何と目の前に私に注意をした例の男性が座っていたのです。その男性は隣の人と熱心に話し込んでいたので私には気づかないようでした。そもそも一瞬しか私の顔を見ていないので覚えていないのでしょう。しかし私は注意した人の顔は強烈に記憶に残っていましたので、すぐにその人だとわかりました。それで、岡山駅に電車が到着したので、その男性の後ろを付いていきました。するとエスカレーターの右の列は先頭の人が止まって乗っていたので、自然に2列になってスムーズに多くの乗客を運んでいました。例の男性も自分のすぐ前の人が止まっているわけではないので、文句の言いようもなかったようです。それからも私と同じようにエスカレーターの右側の列に立ち止まって乗る人があり、2列乗車になっている場面をたびたび見かけました。私の小さな抵抗運動が岡山駅の新しい暗黙のルールとして定着することを願っています。
●センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室
(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
10月11日、11月8日、12月13日、1月10日、2月14日、3月14日
(2)参加費
岡山県視覚障害者協会会員1回500円
非会員1回1000円
ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
岡山県視覚障害者協会事務局
電話 086-250-8855
メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
2.パソコン・スマホ勉強会
PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前にサポート希望内容を当センターまでご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(毎月第2日曜日の10時~16時、11月は第3日曜日)
10月13日、11月17日、12月8日、1月12日、2月9日、3月9日
(2)OPKの例会日(毎月第4日曜日の13時~16時)
10月27日、11月24日、12月22日、1月26日、2月23日、3月23日
3.川柳と短歌教室
視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(原則偶数月の第1水曜日)
12月4日、2月5日
(2)日程
10時~12時 川柳教室
12時~13時 休憩・昼食
13時~15時 短歌教室
(3)年会費
川柳と短歌それぞれ3000円
(4)参加申込み
竹内さん(090-7130-7260)までご連絡ください。
4.どうしてますか交流会
目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
10月27日、12月15日、2月23日、3月30日
(2)対象
目の不自由な方と家族の方々
(3)参加費
無料
(4)参加申込
参加申込方法については下記ホームページをご参照ください。
岡山県視覚障害を考える会ホームページ
http://okashikaku.web.fc2.com/
●行事のご案内(5件)
1. こまくさハイキングクラブ10・11月例会案内
参加申し込み、集合場所、持ち物、コースなど詳しいことのお問い合わせは末尾の事務局・川島寿恵美(かわしま すえみ)さんにお願いします。
(1)10月レギュラーコース例会
日時:10月20日(日) 7:30~17:30 雨天中止
行先:笠岡諸島「白石島」 奇岩、巨石を廻るトレッキングコースを歩きます。
申込締切:10月16日(水)
(2)11月ソフトコース例会
日時:11月2日(土) 8:00~17:00 雨天中止
行先:鶴山(かくざん)(125m、津山市)
申込締切:10月30日(水)
(3)11月レギュラーコース例会
日時:11月17日(日)8:00~15:00 雨天中止
行先:雄鷹台山(おたかだいやま)(252m、兵庫県赤穂市)
申込締切:11月13日(水)
(4)参加申込方法
参加申込方法については下記のホームページをご参照ください。
こまくさハイキングクラブ ホームページ
http://ww31.tiki.ne.jp/~suemi/
2. タンデムサイクリング大会のご案内
(1)日時
11月3日(日)9時半受付~12時終了
(2)集合場所
相生橋東側旭川河川敷(小雨決行)、車両入口は旧三光荘前
(3)主催
岡山県タンデムサイクリング実行委員会、一般財団法人日本自転車普及協会、岡山県バイコロジーをすすめる会
(4)共催
岡山県サイクリング協会
(5)大会趣旨
日頃スポーツをする機会の少ない視覚障害者の方々や、お仲間の皆様と一緒にタンデム車を体験いただき、旭川の自然環境の中「自然とのふれあい」を通じて友情の輪を広げることにより、障害者の福祉向上を図るとともに、交通安全意識の高揚に努めることを目的とする。
(6)コース
旭川河川敷東側(相生橋下からJR在来線鉄橋下まで)往復約2.3km
(7)参加資格
視覚障害者の方(県内在住の身体障害者手帳を所持する方) 先着50名様まで
(8)参加費用
お一人様 1000円(昼食代、保険料含む)、付き添いの方も同額(当日受付にて申し受けます。)
(9)申込締切
10月18日(金)までに岡山県視覚障害者協会にお申し込みください。
(10)お申込み
岡山県視覚障害者協会(電話 086-250-8855)
3. 第66回岡山県視覚障害者福祉大会のご案内
この大会は「養おう 自立の力」、「鍛えよう 体と心」、「表そう 感謝の心」、「求めよう 障害補償」をスローガンに掲げ、県下の視覚障害者とその関係者が一堂に会し、福祉の増進を図ることを目的に下記のとおり開催されます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
今回はシンガーソングライターの原田義雄(はらだ よしお)さんのコンサートがあります。
(1)日時
11月17日(日)10時~12時30分
(2)内容
9時30分~10時 受付
10時~10時50分 式典
11時~11時30分 宣言・決議採択、文芸作品表彰
11時45分~12時30分 原田義雄さんコンサート
(3)会場
きらめきプラザ301室(岡山市北区南方2-13-1)
(4)参加費
会員 無料(付添1名まで無料)
一般 1,000円(付添同額)
(5)申込み
支部会員さんは支部長に、一般の方は岡山県視覚障害者協会事務局(電話 086-250-8855)まで。
(6)申込締切
11月5日(火)
(7)参加費は当日集金いたします。
4.岡山県視覚障害者協会女性部からのお知らせ
いつも女性部の活動にご参加・ご協力くださりありがとうございます。今月は2件お知らせいたします。
(1)ボイストレーニング
日時:10月23日(水)13時30分から15時30分まで
場所:視覚障害者センター3階調理室(北区西古松)
講師:松原徹(まつばら とおる)氏 ヴォイスクリエーター・NPO「音楽の砦」理事長
締切:10月15日(火)
今回は水曜日の開催です。松原先生と一緒に喉や口角を動かして、誤嚥性肺炎防止の方法を学びましょう。
(2)料理教室
日時:10月30日(水曜日) 10時から13時まで
場所:視覚障害者センター3階調理室(北区西古松)
講師:古川秀美(ふるかわ ひでみ)先生
締切:10月15日(火曜日)
詳細につきましては、お申し込みくださった方に直接お伝えいたします。
申込、問合せ: 鈴木さん
電話 086-223-6774(留守番電話にお名前と連絡先、参加する行事をお知らせください。)
メール fuliizia2000@yahoo.co.jp
5. 「点字に親しむ会」のご案内(主催:県視障協)
点字の初心者もクイズやゲームで楽しいひとときをご一緒に! また、午後からは同じ会場で「秋のうたごえ」も予定されています。参加費は無料、昼食を準備します。
(1)日時
11月24日(日) 10時~12時
(2)場所
岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
(3)申込締切
11月17日(日)までに大賀さんへ。
大賀さん携帯 090-8607-1054
●人気のある点字図書のご案内
全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は14タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。
・政治
「知らないと一生バカを見るマイナカードの大問題(宝島社新書)」荻原博子著 2023年 3巻
・数学
「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」小杉拓也著 2022年 3巻
・医学
「寝ながら1分!ねこ背がスーッと伸びる本」白井天道著 2023年 2巻
・農業
「国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係(講談社+α新書)」鈴木宣弘、森永卓郎著 2024年 2巻
・日本文学-小説、物語
「ツミデミック」一穂ミチ著 2023年 3巻 全6編を収録。鮮烈なる“犯罪”小説集。
「砂の宮殿」久坂部羊著 2023年 7巻 外科医の才所は海外富裕層向けの自由診療クリニックを運営している。顧問が不審死を遂げ、医師たちの信頼関係に亀裂が走る。
「人形の怖い話:怪談百番(竹書房怪談文庫)」黒木あるじ、川奈まり子、西浦和也、田辺青蛙、我妻俊樹、朱雀門出、神薫、小田イ輔、鳥飼誠著 2023年 4巻
「見えない星空に最後の恋が輝いている(TO文庫)」白石さよ著 2023年 4巻 司書を目指す大学3年生の穂乃香は、理学部で天文学を志す悠斗と運命的な出会いを果たす。しかし、突発性の難病により穂乃香の視力が失われて…。
「十の輪をくぐる」辻堂ゆめ著 2020年 6巻 認知症の80歳の母を自宅で介護しながら、妻と高2の娘と暮らす泰介。ある時、母が「私は…東洋の魔女」と呟いた。母が隠していた「家族の過去」とは…。
「傲慢と善良」辻村深月著 2019年 7巻 忽然と姿を消した婚約者の居場所を探すため、西沢は、彼女の過去と向き合うことになるが…。
「まさかまさか:よろず相談屋繁盛記 2(集英社文庫 歴史時代)」野口卓著 2019年 4巻
・日本文学-記録、手記、ルポルタージュ
「手足のないチアリーダー」佐野有美著 2009年 2巻 “先天性四肢欠損症”という障害がありながらも、チアリーディングの精神で「元気を届けたい」と笑顔で生きる少女の感動物語。
・(児童向け)伝記
「お札に登場した偉人たち21人:初の肖像入り紙幣から令和の新札まで」河合敦著 2022年 3巻
・(児童向け)英米文学
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅:映画オリジナル脚本版」J.K.ローリング著 松岡佑子日本語版監修・訳 2017年 3巻 ニューヨークにやってきた魔法動物学者ニュート。そのカバンの中に生息していた魔法動物たちが街に逃げだしてしまい、あちこちで騒ぎが巻き起こり…。
●新刊図書のご案内
センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが14タイトル、点字が1タイトルです。
ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
◎録音図書
○一般向けの本
・医学(1タイトル)
書名 免疫力を高めてウイルスに勝つ食べ物、暮らし方:体温を上げて病気にならない健康法
石原結實著
デイジー4時間29分
発行 新星出版社 2020年
内容 「ウイルスに負けない体=病気にならない体」のカギは免疫力。食事の摂り方や食材、運動、心の持ち方など、免疫力を上げる日常の生活習慣を、具体的に紹介する。
・日本文学-小説、物語(8タイトル)
書名 隠密船頭(光文社時代小説文庫)
稲葉稔著
デイジー5時間9分
発行 光文社 2019年
内容 元南町奉行所の定町廻り同心ながら、船頭で生計をたてていた沢村伝次郎。南町奉行の筒井和泉守政憲から、自分の右腕になって働いてほしいといわれ、快諾するが…。「剣客船頭」の後継シリーズ、開幕。
書名 七人の刺客:隠密船頭 2(光文社時代小説文庫)
稲葉稔著
デイジー5時間20分
発行 光文社 2019年
書名 ともぐい
河崎秋子著
デイジー8時間13分
発行 新潮社 2023年
内容 明治後期、人里離れた山中で犬を相棒にひとり狩猟をして生きていた熊爪は、ある日、血痕を辿った先で負傷した男を見つける。男は、冬眠していない熊「穴持たず」を追っていたというが…。2023年下半期直木賞受賞。
書名 晩鐘
佐藤愛子著
デイジー14時間12分
発行 文芸春秋 2014年
内容 老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報。それはかつての夫、畑中辰彦のものだった。尊敬し信頼もしていた辰彦が、後に杉を苦しめたのはなぜだったのか。杉は辰彦のほんとうの姿を探し始めた…。
書名 木挽町のあだ討ち
永井紗耶子著
デイジー10時間38分
発行 新潮社 2023年
内容 雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆によるみごとな仇討ちが成し遂げられた。2年後、ある若侍が大事件の顛末を聞きたいと木挽町を訪れる。芝居者たちの話から炙り出される真相は…。2023年上半期直木賞受賞。
書名 笑うマトリョーシカ
早見和真著
デイジー12時間19分
発行 文藝春秋 2021年
内容 圧倒的な魅力で、官房長官に上り詰めた青年代議士と秘書。彼らに違和感を持った女性記者が、隠された過去を暴くため、取材を重ねるが…。2024年夏ドラマ原作。
書名 天空の蜂
東野圭吾著
デイジー16時間20分
発行 講談社 1995年
内容 爆発物を積載した巨大ヘリコプターが「天空の蜂」と名乗る男に強奪された。標的は原発。犯人の要求は日本全土の原発廃棄。ところが、遠隔操作されるヘリ内部には子どもが閉じこめられていて…。映画原作。
書名 蛍川・泥の河(新潮文庫)
宮本輝著
デイジー4時間26分
発行 新潮社 1994年
内容 幼年期と思春期のふたつの視線で、人の世の哀歓を大阪と富山の二筋の川面に映し、生死を超えた命の輝きを刻む初期の代表作2編。「蛍川」は芥川賞受賞作。
・スペイン文学(1タイトル)
書名 百年の孤独(新潮・現代世界の文学)
G.ガルシア=マルケス著 鼓直訳
デイジー17時間47分
発行 新潮社 1972年
内容 蜃気楼の村の草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく100年を通じて、村の開拓者一族に受け継がれた孤独の深淵。村の栄枯盛衰と一族の運命を描いた物語。
○シネマデイジー
・日本のアニメ映画(2タイトル)
作品名 魔女の宅急便
宮崎駿プロデュース・脚本・監督 角野栄子原作 久石譲音楽 高山みなみ、佐久間レイほか声の出演
デイジー1時間47分
制作 スタジオジブリ 1989年
内容 13歳になり、一人前の魔女になるための修行に出た主人公。初めて訪れた大都会での様々な出来事や人々とのふれあいの中で、孤独や挫折を経験しながら成長する姿を描く。
作品名 もののけ姫
宮崎駿原作・脚本・監督 久石譲音楽 松田洋治、石田ゆり子ほか声の出演
デイジー2時間16分
制作 スタジオジブリ 1997年
内容 村を襲った“タタリ神”に呪いをかけられたアシタカ。呪いを解く術を求めて旅に出た彼は、人の子でありながら山犬に育てられた少女サンと出会う。
・アメリカのアニメ映画(2タイトル)
作品名 アナと雪の女王
クリス・バック監督 ジェニファー・リー監督・脚本 クリストフ・ベック音楽 神田沙也加、松たか子、原慎一郎、ピエール瀧声の出演
デイジー1時間46分
制作 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ 2013年
内容 触れた途端にそのものを凍結させてしまう秘密の力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る。
作品名 トイストーリー
ジョン・ラセター監督 ジョス・ウィードン、アンドリュー・スタントンほか脚本 ランディ・ニューマン音楽 所ジョージ、唐沢寿明ほか声の出演
デイジー1時間26分
制作 ピクサー・アニメーション・スタジオ 1995年
内容 カウボーイ人形のウッディは少年アンディの1番のお気に入り。ところが最新式のおもちゃ「バズ・ライトイヤー」が誕生日プレゼントとしてアンディのもとにやってきた。仲たがいする二人だが、ふとしたことからいじめっ子につかまってしまう。
◎点字図書
○一般向けの本
・大衆演芸(1タイトル)
書名 売れるには理由(わけ)がある
戸部田誠著
点字3巻
発行 太田出版 2019年
内容 ナイツのヤホー漫才をはじめ、人気芸人の代表的なネタを紹介し、それはどのようにして生まれ、どうして代表作になったのかを、当事者の発言やエピソードから明らかにする。
(岡山県視覚障害者センターだより2024年10月号 終わり)