岡山県視覚障害者協会の広報誌を掲示しています。

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岡星寮
岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和6年(2024年)6月(通巻405号)

視覚障害者センターだより  ~ロバと五つのにんじん~
令和6年(2024年)6月10日発行(通巻405号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com
 
● はじめに
 今年度もあっという間に4月と5月が終わりました。春らしい日がどれだけあったでしょうか。春を通り越して夏がすぐにやってきたように感じます。一気に気温が上昇したため、デパートの春物衣料の売り上げが伸び悩んだそうです。これから季節は一気に夏へと向かっていくのでしょう。今年の夏も猛暑が予想されます。読者の皆様、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
 読者の皆様からの原稿は随時募集しています。テーマは自由で、メール、手紙(墨字、点字)のいずれでも結構です。どしどし投稿してください。匿名希望の方はその旨お書きください。
 
● 今月の内容
・お知らせ
・ロバの耳より情報
・利用者アンケート報告
・所長の雑談
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。なお「ICT超入門」は都合により休載とさせていただきます。
 
● お知らせ(3件)
1.6月・7月の行事予定
 利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。休館日は毎週火曜日と7月15日(月)海の日です。開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ)です。図書整理日は第4木曜日の6月27日と7月25日で、終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。
 
6月の行事予定
14日(金) 視障協青年部ヨガ教室
16日(日) 視障協評議員会
17日(月) 利用者とボランティアとのズーム交流会
23日(日) どうしてますか交流会、OPK
30日(日) 視障協女性部ボイストレーニング研修会
 
7月の行事予定
12日(金) 視障協青年部ヨガ教室
14日(日) PCVOL(ぷくぼる)
19日(金) 利用者とボランティアとのズーム交流会
21日(日) 視障協オセロ大会
28日(日) どうしてますか交流会、OPK
31日(水) 視障協女性部スキンケア講座
 
2.アイゴツーを購入しました
 囲碁ファンの皆様、お待たせしました。当センターで視覚障害者用の囲碁セット「アイゴツー」を購入しました。上級者向きの19路盤を5セット、初心者向きの9路盤を5セットです。囲碁を趣味とされている方、これから囲碁をやってみようと思われている方、ぜひセンターに来てアイゴツーで碁を打ってみてください。実は私(所長)も弱いですけど囲碁は好きです。いつか当センターで囲碁大会を開催できればと思っています。
 
3.「くらしの豆知識」デイジー版を差し上げます
 国民生活センター発行の「くらしの豆知識 2024年版」(デイジー7時間57分)を差し上げますので、ご希望の方はご連絡ください。コピーの上、希望者全員に差し上げます。
 2023年版をお送りした方は、ご連絡不要です(その後停止のご連絡をいただいた方を除きます)。
 消費者契約の基本知識や、ネットトラブル、身近にひそむ危険、各方面の相談窓口など、日常生活に役立つ幅広い分野の情報を簡潔にまとめてあります。
 
●ロバの耳より情報(1件)
1.日視連・第50回記念全国視覚障害者文芸大会について
(1)目的
 文芸を通して視覚障害者の情操を耕し、豊かな心の目を養いながら相互の理解を深めることを目的とする。
(2)主催
 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合
(3)後援
 厚生労働省、文化庁、東京都、NHK
(4)作品種別
 「短歌」「俳句」「川柳」「随想・随筆」の4部門
(5)応募資格
 視覚障害者
(6)募集期間
 令和6年6月1日から7月31日(当日消印有効)
(7)応募基準等
(ア)各部門応募基準
 短歌、俳句:お題は自由。1人3首又は3句以内。
 川柳:今年度課題は「軽い」「声」「もったいない」の3題。3題合計で1人3句以内。
 随想・随筆:1人1作品。墨字は3200字(400字詰原稿用紙8枚)以内、点字は1行32マス200行以内。字数超過の場合は受付不可のため、注意のこと。
(イ)応募方法
 メールまたは郵送。メールの場合は、件名に【文芸作品応募】と記載し、部門ごとにワードファイル、テキストファイルの添付を推奨。郵送の場合は、応募用紙は自由とし、部門ごとに別々の用紙を用いること。
(ウ)応募書式
 部門、住所、氏名 (必ず本名の墨字はふりがな、点字は可能な限り漢字)、電話番号、作品集希望媒体及び部数、参加料の支払方法及び支払日を明記。
 次に、短歌、俳句、川柳部門の場合は、一行空けて作品を書く。随想・随筆部門の場合は、一行空けてタイトル、さらに次の行から作品を書く。
 なお、本名、ペンネーム等、タイトル、作品を記入する際、墨字の場合は読み仮名を、点字の場合は可能な限り漢字をそれぞれ書き添えること。特に指定がない場合は、文芸担当事務局に一任のこと。
(エ)注意事項
・ペンネーム等を用いる場合も必ず本名を記載すること。
・応募作品は、自作かつ未発表作品に限る。他の紙誌や大会等への二重投稿、また盗作・類似作と明らかになった場合は、賞の発表後でも失格とする。
・受付完了は、応募作品の到着と入金の両方が確認された時点とする。
・応募の際、他人の作品は同封しないこと。
(8)作品集発行
 第50回記念大会は、墨字版・点字版・デイジー版の3媒体で発行。応募者全員に参加賞として希望の媒体の作品集を送付。発送は12月上旬予定。
(ア)参加賞
 応募1部門につき墨字版・点字版・デイジー版いずれか1部まで送付。応募の際に、応募部門数に応じて、各媒体の希望部数(不要な場合はその旨)を明記すること。紙媒体の他にテキストデータを希望の場合は、応募の際にメールアドレスを明記すること。
(イ)内容
 第50回記念大会は、3媒体とも全部門掲載。(短歌、俳句、川柳は全作品、随想・随筆は入賞作品を掲載)
(ウ)注意事項
・1月に第50回記念作品集点字版・デイジー版をサピエ図書館(視覚障害者情報総合ネットワーク)で公開予定。
・参加賞以外に第50回記念作品集を希望の場合は実費負担。
(9)参加料
 短歌・俳句・川柳は1部門1000円。随想・随筆は1500円。2部門以上応募する場合はそれぞれの参加料を加算すること。
(10)支払方法
 郵送:現金(現金書留)・小為替・切手
 振込:郵便振替
 口座番号00170-9-48326
 口座名義 社会福祉法人日本視覚障害者団体連合
※作品送付と支払いが別になる場合は、応募の際に支払方法と支払日を明記すること
(11)審査及び表彰(予定)
(ア)審査員
 短歌:池田はるみ先生、黒岩剛仁先生、佐佐木頼綱先生
 俳句:山本敏倖先生、堀田季何先生
 川柳:西出楓楽先生、山本進先生、安藤紀楽先生
 随想・随筆:堀越喜晴先生、斎藤恵子先生
(イ)表彰
 優秀な作品には厚生労働大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞、NHK会長賞、日視連会長賞を贈呈。
(12)入選発表
 日視連ホームページ・点字JBニュース(11月5日)及び情報誌「点字日本(11月号)」、「日視連アワー(11月号)」等で発表。また、入賞者インタビューを「日視連アワー(1月から3月号予定)」で放送。
(13)申し込み・問い合わせ先
 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合点字図書館 文芸係
 〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2
 電話:03-3200-6160
 メール:toshokan@jfb.jp
※お預かりした個人情報は、文芸大会事業にのみ使用させていただきます。
 
●利用者アンケート報告(第2回)
 2月のアンケートにご協力いただきありがとうございました。今回は質問4-Bから最後(質問10)までのアンケート集計結果と考察を掲載します。
 アンケート発送数 504人(昨年489人)
 回答人数 113人(昨年94人)
 回収率 22.4%(昨年19.2%)
 回答人数、回収率とも昨年度より増えました。なお、複数回答の誤りのため、質問によっては合計数が113人を超える場合もあります。
 
質問4-B.情報源として主に次のどれを利用されていますか。(複数回答可)
 テレビ 81人 71.7%
 ラジオ 77人 68.1%
 センターだより 73人 64.6%
 インターネット 49人 43.4%
 日視連アワー 15人 13.3%
 点字JBニュース 14人 12.4%
 視覚障害ナビラジオ 9人 8.0%
 点字毎日 6人 5.3%
 回答なし 2人 1.8%
 その他(主な回答)…週刊誌(デイジー版)、県や市の広報紙や各種団体の機関紙(点字版・デイジー版)、AIスピーカー、メーリングリスト、一般の墨字図書を代読してもらう、日本点字図書館等に問い合わせる、治療に来られる患者さん、ヘルパーさん、家族や職場の仲間、視覚障害者やサポーターとの会話など。
<考察>
 晴眼者と同じくテレビを情報源としている人が最も多いが、ラジオを情報源としている人がテレビと同じくらいおられるのは、視覚障害者の特徴だと思う。またセンターだよりを情報源としている人も多いので、今後も視覚障害者に役立つ情報、興味を引く情報を多く掲載しなければならないと責任を感じた。またインターネットを情報源としている人は5割に届かないが、これは晴眼者と比べるとかなり低い割合だと考えられる。視覚障害者のスマホの利用率が低いのと同じ理由で、インターネットから情報を得る手段としてのパソコンやスマホ等を使いこなすことが晴眼者と比べると困難だからだと考えられる。
 
質問5 どんなICT機器に興味がありますか(複数回答可)
 スマホ(iPhoneなど) 51人 45.1%
 パソコン 42人 37.2%
 スマートスピーカー(アレクサなど)  27人 23.9%
 タブレット(iPadなど) 25人 22.1%
 センスプレーヤー(携帯型デイジー図書再生機) 24人 21.2%
 ICT機器には興味はない 20人 17.7%
 点字情報端末(ブレイルメモなど) 10人 8.8%
 回答なし 13人 11.5%
 その他(主な回答)…小型ラジオ、興味がないのではなく機器がどんな物か分からない。スマホが使えたらと思いますが自信がありません。
<考察>
 スマホに興味を持っている人が最も多く、関心の高さが伺える。パソコンに興味がある人も3分の1強おられるので、視覚障害者の情報入手量を格段に向上させるインターネットが利用できるようにするために、スマホやパソコンの初心者向け講座を開催する必要性を感じる。
 
質問6 Zoomを利用して当センターで開催してほしい行事やサービスは何ですか。
 Zoomを利用できる環境がない 35人 31.0%
 各種の講演会や研修会 28人 24.8%
 利用者とボランティアとの交流会 24人 21.2%
 ICT機器の利用についての個別サポート 21人 18.6%
 朗読会や朗読サービス 11人 9.7%
 回答なし 27人 23.9%
 その他(主な回答)…ICT機器の初心者を対象とした講座・説明会
<考察>
 Zoomの利用についても、パソコンやスマホと同じように視覚障害者にとってはハードルが高いが、移動の困難さがある視覚障害者にとって、特に遠方の人にとっては、自宅にいながら参加できるZoomは大変便利なツールなので、会場開催と並行してZoomで参加できる体制を整えることも検討したい。
 
質問7 読書バリアフリー法(2019年6月施行)についてご存知ですか。
 よく知っている 7人 6.2%
 少し知っている 34人 30.1%
 全く知らない 62人 54.9%
 回答なし 10人 8.8%
<考察>
 「少し知っている」または「全く知らない」という回答がほとんどで、「よく知っている」と回答した人は少数だった。読書バリアフリー法はその対象を視覚障害者以外の人たちに拡大したことに意義がある。しかし、点字図書や録音図書は、ずいぶん昔から利用できるようになっていた。そのため、この法律の意義があまり視覚障害者には知らされず、このような結果になったのではないかと推測される。
 
質問8 視覚障害者対象の日常生活用具にはどんなものがあるかご存知ですか。
 よく知っている 25人 22.1%
 少し知っている 75人 66.4%
 全く知らない 5人 4.4%
 回答なし 8人 7.1%
<考察>
 視覚障害者の日常生活用具について詳しく知らない人が多くいることが意外だった。利用者の人たちが、日常生活用具給付制度を十分に活用して生活の質を向上していただくために、センターだより等を活用して紹介したい。
 
質問9 ハザードマップ(被害予測地図)に関しお尋ねします。お住まいの地域が地震や大雨などの災害時にどのような被害が予測されて」いるかご存知ですか。
 はい 60人 53.1%
 いいえ 49人 43.4%
 回答なし 4人 3,5%
<考察>
 昨年の結果と比較すると少しだけ「はい」と回答した人の割合が増えているが、まだまだハザードマップについて知らない人が約半数近くおられる。センターだよりで自宅付近のハザードマップがどうなっているか確認を希望される方を募り、個別に電話やメール等でハザードマップの内容を伝える取り組みをしたい。
 
質問10 最後に、当センターへのご要望その他何でも結構ですので、ふだん思われていることをご自由にご記入ください。
 回答者のうち約半数(57人/50.4%)の方が意見を書いておられました。多くの感謝の言葉を書いていただき、職員一同とても励まされました。ありがとうございます。
 その一方で、職員の対応に関するご批判もいただきました。利用者の方からのご質問に的確に回答できていただろうか、個人的な考えを押し付けていなかっただろうか、また傲慢と感じられるような態度でサポートしていなかっただろうかと反省させられました。貴重なご意見をありがとうございました。
 また多くのご要望も寄せられ、その中には実現が難しいものもありましたが、参考にさせていただき、センターの運営を改善していきたいと思います。以下に一部ですが、アンケートに書かれていたご要望やご提案を紹介します。
・今後とも情報機器や生活情報について提供して欲しい。
・高齢化社会に対応して視覚障害者の高齢者向けの有益な情報を教えて欲しい。
・ユーチューブでPCVOL(ぷくぼる)やOPKの例会、ヨガ教室などセンターで開催されている行事の様子をアップしてほしい。
・Zoomを利用できる環境がないので、各種の講演会や研修会を対面で実施してほしい。朗読会も対面でしていただきたいです。
・女性の料理とか手芸とかの集まりがあっても良いと思う。
・点字のセンターだよりを少しでも早く送って欲しい。
・「読者の声」の欄をもう少し募集してほしい。
・会議室が足りないので、3階の畳の部屋にカーペットなどを敷いて、椅子式の会議室にしてはどうか。
・第3会議室を普段から二つに仕切って、それぞれが使えるようにしてはどうか。
・職員室を1階にしてはどうか。
 
●所長の雑談(第13回)
 2か月ぶりの「所長の雑談」です。先月号は都合により連載開始以来初めて休載させていただきました。楽しみにして下さっていた皆様(推定10名くらいでしょうか?)には申し訳ありませんでした。
 さて、今回は利用者アンケートの質問4の選択肢にあった点字JBニュース、視覚障害ナビ・ラジオ、点字毎日、日視連アワーについて説明したいと思います。そのアンケートの質問は「情報源として主に次のどれを利用されていますか」という内容でしたが、上の4つについて知らないので教えてほしいという利用者の方からの質問がありました。
 まず点字JBニュースですが、これは最新の新聞情報と福祉関係情報を点訳したものを、月曜日から金曜日の毎日提供しているものです。当センターからも点字版とメール版を発送しており、無料で利用できますのでご希望の方はご連絡ください。現在は点字版を17名に、メール版を54名の方々に発送しています。
 次に視覚障害ナビ・ラジオですが、これはNHKラジオ第2で日曜日の朝7時30分から放送している情報番組です。再放送は日曜日の夜7時30分と翌週土曜日の昼3時15分にもあります。NHKのホームページでは、この番組について「視覚障害ナビ・ラジオは、見えない人、見えにくい人のための情報番組です。最新のニュース、生活支援、魅力的な生き方をお届けします!」と紹介していますが、視覚障害に関わる最新のニュースや視覚障害者のインタビューやリスナーからの声の紹介などがあります。私は日曜日に仕事に行く時にはスマホのアプリ(NHKラジオ らじる★らじる)でいつも聴いています。いろいろな分野で活躍されている視覚障害者の生の声が聴けるので興味深いです。
 3つ目に点字毎日について説明します。点字毎日は、毎日新聞社が発行している点字の週刊新聞です。発行が始まったのは、何と100年以上も前の1922年(大正11年)のことで、日本ではラジオ放送もテレビ放送もなかった時代です。購読料は点字版が年間50回発行で2万円、大きめの活字版が年間50回発行で約1万3千円、デイジー版(音声版)が約3万1500円です。ただし、デイジー版は2週分が1つにまとめられていますので年間では25回の発行になります。
 私は昨年、点字図書館職員の研修会で点字毎日編集長の講演を聴いたのですが、最近の活字離れで一般の新聞の発行部数も減っていますが、点字毎日の発行部数も減少傾向にあるそうです。点字が読めない方でも活字版やデイジー版もありますから、関心のある方は点字毎日を支援するためにも購読を申し込まれてはいかがでしょうか。
 余談になりますが、点字毎日が発行された1922年には一般の週刊誌である週刊朝日とサンデー毎日も発刊されており、この二つの雑誌が日本最古の週刊誌でした。しかし、そのうち週刊朝日は昨年の5月30日号をもって休刊し101年の歴史に幕を下ろしました。私も昔は週刊朝日を時々購入していました。全盛期の1950年代には150万部も売り上げていたそうですが、それが約7万4千部まで落ち込んでしまったそうです。ネット社会になって、紙媒体の雑誌や新聞が売れなくなってしまったのですね。そうなると企業もインターネットの方に広告を載せることになり、新聞や雑誌の広告料収入も大幅に減ってしまい、休刊に追い込まれてしまうという状況のようです。ですから、今や墨字の週刊誌も点字の週刊誌も毎日新聞社が発行するサンデー毎日と点字毎日が最も歴史があるものとなったということです。
 最後に日視連アワーについて説明します。日視連アワーは、日本視覚障害者団体連合が発行している録音版の月刊の情報誌で、毎月上旬に発行しています。内容としては、日視連及び日視連関係団体の活動の報告、障害者に関する各省庁の動きや、企業の商品情報・サービスなど視覚障害者の方に役立つ情報を紹介しています。この他にも、日視連用具購買所で販売している補装具・日常生活用具などを紹介するコーナーや、日視連点字図書館の新刊点字図書や録音図書を紹介するコーナーなどがあります。個人で購読したい場合は年間購読料は6千円ですが、当センターから希望される利用者の方にデイジー版(音声版)の貸し出しをしており、現在約30名の方が借りておられます。
 以上のように、墨字が読めなくても、いろいろな情報入手の手段があります。アンケートの回答から、身近な人からの口コミ情報も貴重な情報源となっていることもわかりました。さらにインターネットを活用すれば、メーリングリストやメールマガジンからも多くの情報を得ることができます。ぜひパソコンやスマホなどでインターネットを始められることをお勧めいたします。
 
●センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室(主催:岡山県視覚障害者協会青年部)
(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
 6月14日、7月12日、8月9日、9月13日、10月11日、11月8日、12月13日
(2)参加費
 岡山県視覚障害者協会会員1回500円
 非会員1回1000円
 ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
 岡山県視覚障害者協会事務局
 電話 086-250-8855
 メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
 
2.パソコン・スマホ勉強会
 PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前申し込みは不要ですが、できればサポート希望内容を電話で当センターまで事前にご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(毎月第2日曜日の10時~16時、11月は第3日曜日)
 6月9日、7月14日、8月11日、9月8日、10月13日、11月17日、12月8日
(2)OPKの例会日(毎月第4日曜日の13時~16時)
 6月23日、7月28日、8月25日、9月22日、10月27日、11月24日、12月22日
 
3.川柳と短歌教室(主催:岡山県視覚障害者協会)
 視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(原則偶数月の第1水曜日)
  8月7日、10月2日、12月4日
(2)日程
  10時~12時 川柳教室
  12時~13時 休憩・昼食
  13時~15時 短歌教室
(3)年会費
  川柳と短歌それぞれ3000円
(4)参加申込み
  竹内さん(090-7130-7260)までご連絡ください。
 
4.どうしてますか交流会(主催:岡山県視覚障害を考える会)
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
  6月23日、7月28日、10月27日、12月15日
(2)対象
  目の不自由な方と家族の方々
(3)参加費
  無料
(4)参加方法
 参加申込方法については下記ホームページをご参照ください。
 岡山県視覚障害を考える会ホームページ
 http://okashikaku.web.fc2.com/
 
●行事のご案内(3件)
1. カラオケ大会のご案内
 今年も下記の内容で岡山県視覚障害者カラオケ大会を行います。景品もありますので、奮ってご参加ください。
(1)日時 6月23日(日)12時半から受付
(2)場所 グレートパンプキン(岡山市北区奉還町1丁目11-1 電話086-251-3100)
(3)参加費 500円
 
2. オセロ大会のご案内
 将棋や囲碁よりも簡単なルールで、初心者の方でも楽しめるオセロゲームを、視覚障害者用のオセロ盤を使って体験してみませんか。この行事は、岡山県・市視障協の共催です。多くの方の参加をお待ちしています。
(1)日時 7月21日(日)10時~15時 
(2)場所 岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
(3)参加費 不要(昼食は準備します)
(4)お申し込み・お問い合わせ
 7月14日(日)までに岡山市視覚障害者協会へ。
 電話番号 090-8607-1054
 
3. こまくさハイキングクラブ例会のご案内
(1)6月レギュラーコース例会
 日時 6月16日(日)8時~17時 雨天中止
 行先 香川県高松市 屋島(標高292m)
 申込締切 6月12日(水)
(2)7月ソフトコース例会
 日時 7月6日(土)8時~17時(貸切バス利用、雨天中止)
 行先 鳥取県江府町(こうふちょう)
   ・サントリー天然水奥大山(おくだいせん)ブナの森工場見学
   ・奥大山木谷沢渓流(おくだいせんきたにざわけいりゅう)ハイキング
 申込締切 7月3日(水)
(3)7月レギュラーコース例会
 日時 7月21日(日)8時~17時(貸切バス利用、雨天中止)
 行先 鳥取県江府町(こうふちょう)
  ・鏡ケ成(かがみがなる)ブナの森トレッキング
  ・象山(ぞうやま)(1085m)
  ・擬宝珠山(ぎぼしやま)(1109m)
 申込締切 7月17日(水)
(4)参加申込方法
 参加申込方法については下記のホームページをご参照ください。
 こまくさハイキングクラブ ホームページ
 http://ww31.tiki.ne.jp/~suemi/
 
●人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は15タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。
 
・日本史
「地図で読む『古事記』『日本書紀』(PHP文庫)」武光誠著 2011年 3巻
 
・地理、地誌、紀行
「地名崩壊(角川新書)」今尾恵介著 2019年 4巻 土地の歴史的重層性を失う安易な地名変更。地名の成立と変貌を追い、あるべき姿を考える。
 
・法律
「裁判長の泣けちゃうお説教:法廷は涙でかすむ(KAWADE夢新書)」長嶺超輝著 2023年 3巻
 
・社会
「すごい「心理話法」:“相手の受けとめ方”が変わる!私たちって、そういえば、たまには…言葉のチカラ(王様文庫)」清田予紀著 2023年 2巻
 
・数学
「最強に面白い!!プレミアム三角関数(ニュートン式超図解)」2023年 4巻
 
・医学
「人は、こんなことで死んでしまうのか!:監察医だけが知っている「死」のトリビア(知的生きかた文庫)」上野正彦著 2024年 2巻
 
・音楽
「ざくろちゃん、はじめまして」藤崎彩織著 2023年 3巻 SEKAI NO OWARIのSaoriが、妊娠・出産、育児の壮絶体験を包み隠さず綴った爆笑&感涙の書き下ろしエッセイ。
 
・スポーツ、体育
「勝手に大相撲審議会」やくみつる、デーモン閣下著 2015年 4巻
 
・日本文学-詩歌
「超シルバー川柳:90歳以上のご長寿傑作選 黄金の日々編」みやぎシルバーネット、河出書房新社編集部編 2023年 1巻
 
・日本文学-小説、物語
「思い出リバイバル」彩坂美月著 2022年 6巻 父が殺された日を、リバイバルするために、亜衣は閉館した映画館で〈映人〉と呼ばれる人物に会い…。
 
「猪牙の娘(文春文庫 柳橋の桜 1)」佐伯泰英著 2023年 5巻 柳橋の船宿で働く船頭の娘は、父親のような船頭になる事を夢見ていたが…。
 
「ゴリラ裁判の日」須藤古都離著 2023年 5巻 ローズはとても賢く、言葉を理解し人間と「会話」ができるゴリラだ。人間の子供を助けるために、という理由で、夫ゴリラが射殺される。そしてローズは、人間に戦いを挑む。力ではなく、知恵と勇気を武器に。法廷で。
 
「となりのナースエイド(角川文庫)」知念実希人著 2023年 5巻 新人ナースエイドの澪は、天才外科医・竜崎と時にぶつかりながら、患者に寄り添い癒していく。ある日、澪の身辺に怪しい影が差し…。
 
「ぶっとび同心と大怪盗:奥方はねずみ小僧 書下ろし長編時代小説(コスミック・時代文庫)」聖龍人著 2023年 3巻
 
「墨のゆらめき」三浦しをん著 2023年 4巻 都内の老舗ホテルに勤務する続力は、招待状の宛名書きを依頼しに書家の遠田薫を訪ね、なぜか副業の手紙の代筆を手伝うことに…。
 
●新刊図書のご案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが13タイトル、点字が1タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
 
◎録音図書
 
○一般向けの本
 
・日本史(1タイトル)
 
書名 日本史を暴く:戦国の怪物から幕末の闇まで(中公新書)
磯田道史著
デイジー6時間52分
発行 中央公論新社 2022年
内容 明智光秀が織田信長を欺けた理由、赤穂浪士が「吉良の首」で行った奇妙な儀式、漏洩していた孝明天皇の病床記録…。古文書と格闘し続ける著者が戦国、江戸、幕末の「歴史の裏側」を明らかにする。
 
・社会科学(全般)(1タイトル)
 
書名 バカと無知:人間、この不都合な生きもの(新潮新書)
橘玲著
デイジー7時間23分
発行 新潮社 2022年
内容 正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶…。科学的知見から「きれいごと社会」の残酷すぎる真実を解き明かす。
 
・政治(1タイトル)
 
書名 世界のリーダー185人ヒロシマ、ナガサキで発した「言葉」:オバマ大統領から、ローマ教皇、マリリンモンローまで
三山秀昭著
デイジー10時間27分
発行 南々社 2022年
内容 ヒロシマ、ナガサキを訪れた各国のリーダーや為政者たちは、どんな言葉を発し、どんな誓いの言葉を残したのか。オバマ大統領から、ローマ教皇、ジャーナリスト、ノーベル賞受賞者まで、先人たちが被爆地で発した言葉を検証。
 
・家政学、生活科学(1タイトル)
 
書名 レンチン1回!野菜もとれる超ウマおかず
武蔵裕子著
デイジー3時間14分
発行 新星出版社 2021年
内容 誰でもおいしく作れる! 肉・魚のメインおかずから、ご飯もの、麺もの、常備菜まで、「材料を切って調味料を入れる→レンチン1回だけ」でできるレシピを紹介。野菜の“切るだけ”副菜も掲載する。
 
・日本語(1タイトル)
 
書名 〈ひらがな〉の誕生(中経の文庫)
山口謡司著
デイジー5時間36分
発行 KADOKAWA 2016年
内容 中国大陸から借りた漢字を用いた〈万葉仮名〉で言葉を記し、漢文を読むために漢字から〈カタカナ〉を編み出した日本人。「万葉集」から「源氏物語」、そして「坊っちゃん」に至る、〈ひらがな〉誕生の壮大な物語を追う。
 
・日本文学-小説、物語(6タイトル)
 
書名 ラブカは静かに弓を持つ
安壇美緒著
デイジー10時間31分
発行 集英社 2022年
内容 少年時代のある事件から心を閉ざしてきた橘は、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。美しき孤独なスパイが最後に手にするのは…。2023年本屋大賞2位。
 
書名 華岡青洲の妻
有吉佐和子著
デイジー6時間50分
発行 新潮社 1967年
内容 世界最初の全身麻酔による乳癌手術。不朽の業績の陰には、人体実験に進んで身を捧げる嫁姑のすさまじい愛の葛藤があった。
 
書名 光のとこにいてね
一穂ミチ著
デイジー11時間40分
発行 文藝春秋 2022年
内容 古びた団地の片隅で出会った結珠と果遠。ふたりは何もかもが違った。着るものも食べる物も住む世界も-。ひとつの愛に惑うふたりの四半世紀の物語。2023年本屋大賞3位。
 
書名 冒険起業家ゾウのウンチが世界を変える。
植田紘栄志著
デイジー12時間40分
発行 ミチコーポレーションぞうさん出版事業部 2018年
内容 たまたま出会ったスリランカ人に1万円貸したら、内戦国家を巻き込む大騒動に!? スリランカにて、象の排泄物の再生紙「ぞうさんペーパー」など多くのビジネスを事業化した著者が綴る、実話をもとにした物語。
 
書名 変な家
雨穴著
デイジー5時間19分
発行 飛鳥新社 2021年
内容 謎の空間、二重の扉、窓のない子供部屋、この家、何かがおかしい-。知人が購入を検討している都内の中古一軒家には「謎の空間」が存在していた。不可解な間取りの真相とは…。2024年3月公開の映画原作。
 
書名 変な絵:あなたには、この絵の「謎」が、解けますか?
雨穴著
デイジー7時間16分
発行 双葉社 2022年
内容 不穏なブログ、消えた男児、惨殺死体、補導少女…。「奇妙な絵」に秘められた衝撃の真実とは!?
 
○児童向けの本
 
・日本文学-小説、物語(2タイトル)
 
書名 パンどろぼうとほっかほっカー
柴田ケイコ作
デイジー30分
発行 KADOKAWA 2023年
内容 やぎのおばあさんの頼みで、パンを届けに出かけたパンどろぼう。なかなか辿りつけずにいると、1台の車が通りすぎ…。「パンどろぼう」シリーズ第5弾。
 
書名 大ピンチずかん
鈴木のりたけ作
デイジー1時間14分
発行 小学館 2022年
内容 ガムを飲んだ! トイレの紙がない!? こどもが出あう世の中の様々な「大ピンチ」を、大ピンチレベルの大きさと、5段階のなりやすさで分類。レベルの小さいものから順番に掲載し、その対処法をユーモアたっぷりに紹介する。
 
◎点字図書
 
○一般向けの本
 
・日本文学-小説、物語(1タイトル)
 
書名 備前国物語:吉井川情話 木葉新三郎と河内屋治兵衛
村上輝行著
点字5巻
発行 吉備人出版 2018年
内容 江戸時代初期の備前岡山藩。吉井川で田原井堰が改修され、そこから田原用水・益原用水が引かれた。それらに纏わる出来事を、郷士・木葉新三郎、大坂から招かれた石工・河内屋治兵衛、総奉行・津田永忠を中心に描いた歴史物語。
 
(岡山県視覚障害者センターだより2024年6月号 終わり)