岡山県視覚障害者協会の広報誌を掲示しています。

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岡星寮
岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和5年(2023年)8月(通巻395号)

視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和5年8月10日発行(通巻395号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

● はじめに
 連日35度前後の猛暑が続いていますが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。私が子どもの頃(1970年代前半)は、35度以上の気温というのはあまり経験しなかったように思います。30度超えたら岡山弁で「あっちー!」とか「あちーなー」と言っていました。ネットで昔の気温について調べてみました。8月の最高気温の平均は、岡山に近い大阪では、1970年代が32.5度、1990年代が33.3度、2010年代が34.0度でした。やはり地球は温暖化しているのですね。
 今月号にも読者の方からの原稿を「読者の声」の欄に掲載させていただきました。心よりお礼を申し上げます。原稿は随時募集していますので、ぜひ皆様の原稿をお寄せください。読書の感想文、評論文、旅行の思い出、趣味の話、短歌や俳句など何でも自由です。テキストデータ、あるいはメールが可能な方は、メールでいただければ大変助かります。もちろん紙に点字や墨字で手書きしたものでもかまいません。皆様からの原稿をお待ちしています。

● 今月の内容
・お知らせ(2件)
・読者の声(1件)
・所長の雑談
・ICT超入門
・センターを会場に行なわれている定例会(4件)
・行事のご案内(4件)
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。

● お知らせ(2件)
1. 8月・9月のカレンダー
 利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。休館日は毎週火曜日と8月11日(金)山の日、9月18日(月)敬老の日、23日(土)秋分の日です。開館時間は、午前9時から午後5時です。図書整理日は8月24日(木)と9月28日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

8月のカレンダー
10日(木)視障協青年部 ヨガ教室
13日(日)PCVOL
20日(日)視障協中ブロ実行委員会
27日(日)OPK

9月のカレンダー
3日(日)手技療法研究会
8日(金)視障協青年部ヨガ教室
10日(日)PCVOL
24日(日)岡山県視覚障害を考える会、OPK

2. センターだよりカセットテープ版終了とその他の形態についてのお知らせ
 センターだよりについて、ご希望に応じてカセットテープ版でのご提供もしてまいりましたが、センターにあるカセットテープの在庫が少なくなってきたため、カセットテープ版でのご提供を8月号(今月号)までとさせていただきます。まことに申し訳ございません。
 カセットテープ版をご利用いただいている方には、特にご連絡がない場合、9月号(来月号)よりデイジー版をお送りするようにいたします。センターだよりは、デイジー版、点字版、活字版、メール版でのご提供となります。デイジー版のCDおよびメール版には、同じ内容のテキストデータと点字データを添付いたします。複数の形態をご希望いただくことも可能です。ご希望の形態の追加や変更はいつでも可能ですので、その際はご連絡をお願いいたします。

● 読者の声(1件)
性的マイノリティと創世記   K.M
 創世記の読み方の続きですがテーマが変わりますのでタイトルも変わります。洪水が起きるまで人は青草や木の実だけを食べていたとされています。なぜだろうと考えているうちに大胆な仮説を思いつきました。人類の祖先は木の上で暮らしていたため、もっぱら植物(木の葉や果実)を食べていたが、東アフリカから森林が消えて草原で暮らすようになり、ライオンやハイエナが食べ残した肉をあさるようになった。これが進化論の定説になっています。
 人類の歯は肉食動物のそれとは形が違います。もっぱら植物を食べるチンパンジーやオランウータンなどの類人猿の歯に近いのです。ですから青草や木の実だけを食べていたという創世記の記事は不思議なほど進化論と一致していて「これはただの偶然ではないぞ」と思えてきます。
 また創世記には「二人は(アダムとイブは)裸だったが恥ずかしがりはしなかった」とあり、禁断の木の実(知恵の木の実)を食べた後では「二人の眼は開け、自分たちが裸であることを知り、無花果の葉を綴り合わせて腰を覆うものとした」と記されています。またしても大胆な仮説ですが、アダムとイブは特定の人物ではなく、人類の進化を示す架空モデルだったと読むことができるかもしれません。つまり、裸の恥を知らない動物が裸の恥を知る人類になったと言っているのではないかと、飛躍しすぎかもしれませんが思えてきます。
 創世記は(特に前半は)奇想天外な物語で綴られていて、いろいろな読み方ができることから、そこに時代を超える普遍性があるのではないかと思えてきます。また反対に「これは現代の常識からずれているのではないか」と思える記事もあります。第19章「ソドム滅亡」の記事はその典型と言っていいでしょう。
 「ソドム」という町を神が火で焼き滅ぼすという物語です。その前の第18章で神はアブラハムに語りかけます。「ソドムとゴモラの罪は非常に重いと訴える声が実に大きい」と。アブラハムは神に懇願します。「その町にわずかでも罪を犯していない人がいたら町全部をお赦しください」と。「わずかでもいれば町全部を赦そう」と神は約束します。しかしその約束が守られることはなく、町の住民は硫黄の火で焼き滅ぼされてしまいます。
 ではソドムの住民が犯した罪とは何でしょうか。その答えは新約聖書にあります。「ソドムやゴモラ、またその周辺の町はみだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求めたので永遠の火の刑罰を受け見せしめにされています。」(ユダの手紙より)
 ソドムとゴモラは二つの町なのか、それとも一つの町とその周辺の町を合わせた呼び名なのかはっきりしませんが、そのことはここでは問題にしなくてもいいでしょう。ソドムやその周辺の人々は不自然な肉の欲の満足を追い求めたので、というところに疑問を解く鍵があります。「不自然な肉のよく」とは性の倫理が乱れていたことを意味していると言っていいでしょう。性の倫理と一口に言ってもいろいろありますが、「ソドム」の地名が同性愛を意味する「sodomy」の語源とされていることからこの町の罪は同性愛であることが判ります。創世記第19章には「町の男たちがこぞって」という表現もあり、男たちがほとんど同性愛者だったことが強調されています。しかしこれは恣意的に誇張されているのであって、町の男たちがこぞって同性愛者ということはありえません。今も昔も同性愛者は少数派です。
 さて、一歩譲って町の男たちがこぞって同性愛者だったとしても、それが町の住民を皆殺しにする理由になるのでしょうか。現代では同性愛者への理解が深まり、同性婚を法律で認める国も増えています。ソドム滅亡の記事は現代の常識と合わなくなってきており、解釈の変更を迫られていると言っていいでしょう。
 以上の分析に基づいて第6章の、洪水で人類を滅ぼした記事に焦点を当ててみるとその理由(滅ぼした理由)も見えてきます。
「神は地上に人の悪が増し、常に心に悪いことばかりを思い計らっているのをご覧になって地上に人を造ったことを後悔し心を痛められた。神は言われた『私は人を創造したがこれを地上からぬぐいさろう』」
 これを読んだだけではなぜ人類を滅ぼしたのか判りませんが、ソドム滅亡の記事と重ね合わせてみると「心に悪いことばかり思い計らっている」は同性愛を指していることに気づきます。したがって洪水の記事も時代の潮流に合わなくなってきていると言わざるを得ません。
 そもそも同性愛者は自ら好んでその生き方を選んだわけではなく、男が女を求めるように、また女が男を求めるように自然に同性を求めるようになってしまうのです。同じく少数派でトランスジェンダーと呼ばれる人々もいますが、彼らも好き好んでそうなったわけではなく、体の性と心の性が一致しないことに苦しんでいます。神が人を創造したとすると、彼ら性的少数派は神の設計ミスということになり、神も過ちを犯すのだ、神は常に正しいわけではないのだという新解釈への道が開けます。「神は地上に人を造ったことを後悔し」のくだりは、神も人と同じく過ちを犯して後悔することがあることを明確に示しています。聖書根本主義者はこの記事に眼をつぶり、神は恒に正しい、神は正義しか行なわないと主張します。神は不完全な存在だと認めるわけにはいかないのでしょう。
 インターネットで、ある牧師さんがつぶやいていました。「神はおられる。しかし新型コロナウイルスもいる。この現実をどう考えればよいのか、目下の課題だ」と。牧師さんも密かに悩んでいるのでしょう。100年前にはスペイン風邪のパンデミックで3千万人、または4千万人が亡くなったといわれています。中世までさかのぼればヨーロッパは度重なるペストの大流行で人口が激減したとされています。それ以外にも天然痘・コレラ・赤痢などの感染症に人類は苦しめられてきました。神は正義しか行なわない、神の正義はとても大きくて人間には理解できないのだという主張は私にはむなしい強がりとしか思えません。
 創世記第1章には「神は神に模って人を創造された」とあります。人は神に似ていると宣言しているのです。人が神に似ているとすれば、逆に神は人に似ているとも言えます。また第3章では「人はわれわれの(神の)一人のように善悪を知るものとなった」と明記されていて、神と人は同じ善悪を共有している、おなじ正義を共有していると読むことができます。神と人はそっくりと言ってもいいほど似ており、人間に理解できない正義などないのだと言っているのです。

● 所長の雑談
 センターだより読者の皆様、こんにちは。所長の原です。今回で4回目の「雑談」になります。この連載記事は、新しい所長や視覚障害者センターを身近に感じていただきたいという思いで書いています。ご愛読くだされば幸いです。
 私は視覚障害者センターに勤務するようになって、生まれて初めて電車通勤をするようになりました。電車やバスでの通勤通学の経験はありませんでした。ですから、通勤定期で改札でピッとタッチして通過するのがちょっと憧れでした。
 岡山駅に向かう電車の乗客の多さに驚いています。平日はほぼ満員電車で、非常にストレスを感じます。電車に乗ると私はいつも人間観察をしています。電車に乗っている人のうち約9割はスマホの画面を見ています。最近よくある事件のように、電車内でだれかが刃物を取り出してもほとんどの人は気が付かないのではないでしょうか。私は怪しい奴はいないかと常に周囲を警戒しています。スマホを見ていない約1割の人たちは何をしているかというと、高校生は参考書を読んだり、社会人は小説を読んだりしています。電車内で新聞(ペーパーの新聞です)を読んでいる女性がいるのには少し驚きました。昔は電車内で新聞を広げている人はよく見かけましたが、今はスマホで見ている人ばかりですから。
 電車内でマスクを着用している人は4月からだんだんと減ってきて、7月現在は約6~7割というところでしょうか。スマホを見ている人よりマスクをしている人の方が少なくなりました。私も暑くなってきてマスクを外していることが多くなりました。電車内でよく見かける外国人はだれもマスクをしていません。外国人と言えば、コロナによる制限が緩和されたことと円安の影響もあって、外国人観光客が日本に押し寄せてきて、岡山のような地方都市でもよく見かけるようになりました。特に帰りに大元駅から岡山駅方面の電車に乗ると、毎日必ず同じ車両に欧米人と思しき外国人観光客のグループを見かけます。きっと四国観光をして瀬戸大橋線に乗って帰ってくる人たちでしょう。観光客以外でも東南アジア系と思しき若い外国人男性をよく見かけますが、彼らはきっと日本で働いているのでしょう。先日の新聞記事で、2022年は初めてすべての都道府県で日本人の人口が減ったとありました。その反面、外国人の人口はすべての都道府県で増えて266万人余りとなり、日本人と合わせた総人口に占める割合がはじめて2%を超えたそうです。岡山でもそのうちコンビニの店員はアジア系の人が増えて来ると思います。私も老後はアジア系の介護士の人たちにお世話になるのでしょう。まさにグローバル社会ですね。
 最後に電車内での私の過ごし方について書きます。私もスマホを持って朝はラジコで山陽放送やNHKを聞いています。ただしスマホの画面を見ていることはほとんどないです。周りを警戒していないと危ないですからね。帰りの電車ではユーチューブミュージックというアプリで音楽を聴いていることが多いです。ユーチューブにお金を払ってプレミアム会員になると、コマーシャルなしに動画や音楽を楽しむことができるようになります。それにしても、みんながスマホの画面をずっと見ている光景は不気味ですね。きっと日本人はシャイだから、他の人と視線が合うのが嫌なのでしょうね。今回はこのあたりで失礼します。

● ICT超入門
 「所長の雑談」と同じく「ICT超入門」も4回目となります。今回はソフトとハードというテーマで書いてみたいと思います。
 パソコンの画面を読み上げるPCトーカーをスクリーンリーダーと言いますが、これはアプリケーション・ソフトウェア(アプリ)です。ソフトウェア(ソフト)に対してハードウェア(ハード)という用語もあります。ソフトはスクリーンリーダーやワープロソフトやメールソフトなどのプログラムで電子データの形になっています。ソフトは形を持たないと言えますが、そのプログラムをCDなどのメディア(電子データを記録するもの)などに書き込んで売っているので、CDをソフトというように呼んでいます。でも厳密にいえば、CDに記録されているものがソフトであり、CD(円盤)はハードです。ハードは「情報の入れ物」と言ってもいいでしょう。私は硬いものだからハードだと思っていますが、本当のところはどうでしょうか。パソコンやスマホの本体(ネットから情報を送受信するものだから「端末」とも言う)はハードで、その中に記録されているプログラムがソフトです。
 実はソフトウェアにも種類があって、基本ソフト(オペレーティングシステム、略してOSとも言う)と応用ソフト(アプリケーションソフト)があります。基本ソフトはデータの管理やハードの制御などを行うもので、基本ソフトの上で応用ソフトが動いています。基本ソフト(OS)で視覚障害者の皆さんが良く使われているのがWindowsで、その最新バージョンはWindows11です。Windowsの過去のバージョンについては前回書きましたが、Windows95とかWindowsXPなどがありました。OSには他にもいくつかありますが、Windowsのほかによく使われているパソコンのOSがMac(マック)のパソコンで使われているmacOSです。
 PCトーカーはWindowsという基本ソフトの上で動く応用ソフトです。日本では1990年代前半からWindowsパソコンが広く普及したので、視覚障害者用の応用ソフトは圧倒的にWindows用が多いです。PCトーカーは製品名であり、一般名詞としてはスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)と言います。Windows用のスクリーンリーダーには、他にもJAWS(ジョーズ)やNVDAなどがあります。Windowsには標準でナレーターというスクリーンリーダーもインストールされています。MacのパソコンやiPhoneやiPadには標準でボイスオーバーというスクリーンリーダーがインストールされています。
 説明が少し長くなってしまいましたので、今日はこのへんで終わります。ICT機器に関するご質問やご相談などあればセンターまでお電話ください。またセンターにお立ちより頂ければ、いろいろとICT機器の実物にも触れていただいてサポートができます。休館日やICT担当者がいない日もありますので、事前にセンターに電話をして予約を取っていただく方が良いと思います。センターで毎月第2日曜日に開催しているPCVOL(ぷくぼる)や第4日曜日に開催しているOPKの例会でもパソコンやスマホの使い方について個人的にサポートしていますので、どうぞご利用ください。また遠方の方でしたらZoomにより遠隔でサポートすることもできます。

● センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室(原則として毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
(1)開催日(8月以降)
 8月10日(木)、9月8日、10月13日、11月10日、12月8日 令和6年1月12日、2月9日、3月8日
(2)参加費
  岡山県視覚障害者協会会員1回500円
  非会員1回1000円
  ヘルパーさんが参加される場合も同額

2.PCVOL・OPK(毎月第2・第4日曜日)
 PCVOL(毎月第2日曜10時~16時、11月のみ第3日曜)は、8月13日、9月10日、10月8日、11月19日、12月10日、令和6年1月14日、2月11日、3月10日に予定されています。
 OPKの例会日(毎月第4日曜 13時~16時)は、8月27日、9月24日、10月22日、11月26日、12月24日、令和6年1月28日、2月25日、3月24日に予定されています。

3.川柳と短歌教室(偶数月の第1水曜日)
 視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日(8月以降)
  8月2日、10月4日、12月6日、令和6年2月7日
(2)日程
   10時~12時 川柳教室
   12時~13時 休憩・昼食
   13時~15時 短歌教室
(3)年会費
   川柳と短歌それぞれ3000円

4.岡山県視覚障害を考える会主催「どうしてますか交流会」(会場開催は原則として2か月に1回)
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。昨年10月からセンターで開催しています。会場とオンラインで隔月開催しています。
(1)開催日(8月以降)
 (ア)会場開催:下記日曜日の午前10時~12時
  9月24日、12月17日、令和6年1月28日、3月31日
 (イ)オンライン開催:下記金曜日の午後8時~9時30分
  8月25日、10月27日、11月24日、令和6年2月23日
(2)参加方法
  会場開催については、岡山県視覚障害者センター3階にお越しください。
(3)対象
  目の不自由な方と家族の方々
(4)参加費
  無料

● 行事のご案内(4件)
1.第71回日本視覚障害者団体連合 中国ブロック視覚障害者福祉大会(岡山県大会)開催のご案内
 本年度の中国ブロック大会は、下記のとおり岡山県で対面開催をいたします。一部分だけのご参加でも結構です。お申込は支部長さんか県視障協事務局まで。
(1)会期
  令和5年9月9日(土)~10日(日)
(2)会場
  会議・大会 NPO会館(きらめきプラザ)
  岡山市北区南方2丁目13-1
  TEL:086-227-2666
  意見交換会 岡山プラザホテル
  岡山市中区浜2-3-12
  TEL:086-272-1201
(3)日程
  9月9日(土) NPO会館
  スポーツ体験会(ヨガ体験) 14:00~15:00
  椅子ヨガです。ヨガマットは必要ありません。
  講演 15:30~16:40
  講師 竹下義樹日視連会長(予定)
  演題 中央情勢報告(仮)
  意見交換会(プラザホテル) 18:00~20:00
  9月10日(日) NPO会館3階
  受付 9:30~10:00
  日本視覚障害者団体連合中国ブロック視覚障害者福祉大会(岡山県) 10:00~11:30(式典、議事)
(4)参加費
  大会参加費 1000円(視障協会員と付添1名までは視障協負担)
  意見交換会 9000円(付添も同額)

2.岡山市視覚障害者協会・岡山県網膜色素変性症協会との共催イベント
~スマホを使って便利な生活・豊かな暮らしを!~
「ナビレンス」というアプリはご存知ですか? これは、カラフルなコードにスマホをかざすだけで、事前に組み込まれた情報を読み取ることができる便利なアプリになります。これを利用することにより、移動の支援や物の整理等、様々なことが可能になります。今回は、講師をお招きしてナビレンスの説明会と体験会を開催します。みなさん、ぜひお気軽にご参加ください。
日時 9月3日(日) 14時~16時
場所 福祉文化会館 2Fホール(岡山市中区小橋町1-1-30)
参加費 無料
持ち物 スマホ、イヤホンをお持ちの方はご持参ください。

3. 第2回「ヒカリカナタ基金」活動報告会のご案内
 本基金は開発途上国の目の不自由な子どもたちに目の治療費を送る活動を続けています。本基金はNPO法人として認められた8月25日(ヒカリをカナタに届ける日)を記念して、毎年この日の前後に活動報告会を行っています。今年度は岡山県出身で東京大学に進まれ、最近はテレビ画面でおなじみの落語家春風亭昇吉師匠をお迎えして下記のような報告会を計画しました。皆さんお誘いあわせの上ご参加ください。
(1)日時 2023年8月27日(日)15時~19時
(2)場所 ル・メルシェ(岡山市北区大元上町8~33 電話086-244-4810)
(3)日程
  14:30 受付
  15:00 第1部 活動報告
        開会、理事長挨拶、基金の活動報告など
  15:50 休憩
  16:00 講演と落語 
        演題 「落語 その知られざる世界 笑いの力・子どもたちを笑顔に」
          講師 春風亭昇吉師匠
  16:50 第1部 閉会
  17:10 第2部 春風亭昇吉師匠を囲んでの懇親会
  19:00 第2部 閉会
(4)参加費 第1部は無料、第2部は一人5000円

4.こまくさハイキングクラブ9月例会のご案内
(1)ソフトコース
日時 9月9日(土)
行き先 岡山城と後楽園(ガイドさんの説明を聞きながらゆっくり歩きます)
集合 9時、岡山駅中央改札口前
参加申し込み締め切り 9月6日(水)
※雨天中止
(2)レギュラーコース
日時 9月17日(日)
行き先 岡山県立森林公園(予定)
集合 8時、岡山駅中央改札口前
参加費 4000円程度(貸し切りバス使用)
参加申し込み締め切り 9月13日(水)

● 人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は18タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。

・倫理学、道徳
「80歳の壁(幻冬舎新書)」和田秀樹著 2022年 2巻 人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。80歳からの人生、「生老病死」の大きな壁を越えていくヒントを紹介する。

・キリスト教
「イエスの言葉:ケセン語訳(文春新書)」山浦玄嗣著 2011年 3巻 難解な聖書の言葉を、岩手県気仙地方の言葉(ケセン語)で翻訳。人の幸せとは何かと問う福音書の心を、わかりやすく伝える。

・政治
「インドが変える世界地図:モディの衝撃(文春新書)」広瀬公巳著 2019年 4巻

・法律
「最強の相続(文春新書)」荻原博子著 2020年 2巻 相続法が約40年ぶりに大改正された。相続の「基本」「最新知識」「裏技」をわかりやすく解説する。

・国防、軍事
「現代ロシアの軍事戦略(ちくま新書)」小泉悠著 2021年 5巻

・医学
「愛着障害:子ども時代を引きずる人々(光文社新書)」岡田尊司著 2011年 5巻

「認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由:5000人を診てわかったほんとうの話(講談社+α新書)」木之下徹著 2020年 3巻

「濃縮睡眠メソッド:誰でも簡単に疲れない体が手に入る」松本美栄著 2019年 3巻

・家政学、生活科学
「71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活」紫苑著 2022年 3巻

・映画
「ベスト・オブ・映画欠席裁判(文春文庫)」町山智浩、柳下毅一郎著 2012年 8巻 映画への愛ゆえに怒り、ツッコミ、笑い、時に対立も辞さず語りつくす、対話型暴走映画評論集。

・日本文学-小説、物語
「黒石(新宿鮫 12)」大沢在昌著 2022年 8巻 地下組織の幹部が警視庁に保護を求めた。正体不明の幹部が殺人者を使って組織の支配を進めているという。新宿署の刑事・鮫島が不気味な殺人者に挑む。

「十番勝負:剣客太平記 8(ハルキ文庫 時代小説文庫)」岡本さとる著 2013年 4巻

「銀河鉄道の父」門井慶喜著 2017年 6巻 岩手県をイーハトヴにし、銀河に鉄道を走らせた宮沢賢治。生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父・政次郎との対立と慈愛の月日を、父の視点から描く。

「神様のカルテ」夏川草介著 2009年 3巻 地方病院を舞台に個性豊かな登場人物たちが織りなす、いのちの物語。

「逃亡山脈(徳間文庫 南アルプス山岳救助隊K-9)」樋口明雄著 2019年 5巻

「文豪たちが書いた怪談」彩図社文芸部編 夢野久作ほか著 2020年 3巻 名だたる文豪たちによる怪談全13作品を収録する。

・(児童向け)日本文学-小説、物語
「名探偵コナン黒鉄の魚影(小学館ジュニア文庫)」青山剛昌原作 水稀しま著 櫻井武晴脚本 2023年 3巻

「ふしぎ駄菓子屋銭天堂 9」広嶋玲子作 2018年 2巻 駄菓子屋「銭天堂」を舞台にした不思議なお話、6編を収録。


● 新刊図書のご案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが23タイトル、点字が7タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
 また、図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

◎録音図書

○一般向けの本

・哲学(全般)(1タイトル)

書名 絶滅へようこそ:「終わり」からはじめる哲学入門
稲垣諭著
デイジー11時間15分
発行 晶文社 2022年
内容 人間の視点を越えた視座、すでに人類のいない、億年単位の宇宙を問題とする「至高的な空間」から「絶滅」を考えたとき見えてくるものとは。気鋭の哲学者が「総合知としての哲学」を武器に、人類の未来を探究する。

・心理学(1タイトル)

書名 稲川怪談:昭和・平成傑作選
稲川淳二著
デイジー7時間15分
発行 講談社 2021年
内容 怪談家・稲川淳二が人生をかけて50年にわたり、収集・研究・創作し、語ってきた「稲川怪談」の集大成。500以上にのぼる「稲川怪談」の中から選りすぐりの40作品を定本としてまとめる。

・動物学(1タイトル)

書名 昆虫の惑星:虫たちは今日も地球を回す(&books)
アンヌ・スヴェルトルップ=ティーゲソン著 小林玲子訳 丸山宗利監修
デイジー7時間35分
発行 辰巳出版 2022年
内容 ノルウェーの女性昆虫学者が、奇妙で美しく風変わりな虫たちについて語る。ヒトと昆虫の関わりもとりあげる。

・医学(1タイトル)

書名 血液をきれいにして病気を防ぐ、治す:50歳からの食養生(講談社+α新書)
森下敬一著
デイジー5時間21分
発行 講談社 2016年
内容 これから人生の円熟期を迎える50代、60代の人々は、後半生をすこやかに、自分らしく生き抜くために何をなすべきなのか。自然医学界の最高権威が、健康で長生きするための“正しい食養生”をわかりやすく解説する。

・建設工学、土木工学(1タイトル)

書名 人がつくった川・荒川:水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする
長谷川敦著
デイジー4時間51分
発行 旬報社 2022年
内容 首都圏をつらぬき、流域に約1000万人が住む荒川。川の流れを変えることで江戸の繁栄は生み出され、度重なる洪水から人々を守ってきた。その過去・現在・未来を旅する。

・家政学、生活科学(1タイトル)

書名 月14万円の年金で夫婦が生活している術
中町敏矢著
デイジー6時間28分
発行 ぱる出版 2022年
内容 年金が少なくても、暮らし方と法的制度の活用で、楽しく生活できる。夫婦で月14万円の年金で暮らす著者が、老後不安の消し方、スリムな葬儀、年金を増やす方法、ノーリスクの節税策などについて語る。

・音楽(1タイトル)

書名 古くて素敵なクラシック・レコードたち
村上春樹著
デイジー10時間14分
発行 文藝春秋 2021年
内容 60年近くレコード屋に通い続けた村上春樹が、これまでに集めたクラシック・レコードの中から、好きなレコード、面白いレコード486枚を紹介。

・日本文学-小説、物語(6タイトル)

書名 羅生門・鼻 改版(新潮文庫)
芥川竜之介著
デイジー9時間16分
発行 新潮社 2005年
内容 ブラック・ユーモアあふれる作品6編を収録。

書名 蒼き狼 改版(新潮文庫)
井上靖著
デイジー12時間24分
発行 新潮社 2006年
内容 アジアの生んだ一代の英雄チンギスカンが史上空前の大帝国を築き上げるまでの波乱に満ちた生涯を描く。

書名 道化師の蝶
円城塔著
デイジー4時間49分
発行 講談社 2012年
内容 帽子をすりぬける蝶が飛行機の中を舞うとき、「言葉」の網が振りかざされる。希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。芥川賞受賞の表題作ほか全2編。

書名 柔らかな頬
桐野夏生著
デイジー17時間41分
発行 講談社 1999年
内容 「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。娘の失踪は、姦通という罪を犯した母親への罰なのか。4年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。直木賞受賞。

書名 小説すずめの戸締まり(角川文庫)
新海誠著
デイジー7時間58分
発行 KADOKAWA 2022年
内容 九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女、鈴芽は、ある日、「扉を探してるんだ」という美しい青年と出会い…。過去と現在と未来を繋ぐ“戸締まり”の物語。映画原作。

書名 火車
宮部みゆき著
デイジー15時間45分
発行 双葉社 1992年
内容 休職中の刑事本間は遠縁の男性に頼まれ、失踪した婚約者の行方を捜すことに。だが女性の意外な正体が明らかとなり…。

○児童向けの本

・教育(1タイトル)

書名 給食室のいちにち
大塚菜生文
デイジー1時間8分
発行 少年写真新聞社 2022年
内容 身支度から検収、調理、片づけ、献立づくりまで、小学校の給食室の現場をリアルに描く。

・地球科学、地学(1タイトル)

書名 化石のよぶ声がきこえる:天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ
ヘレイン・ベッカー作 木村由莉訳・監修
デイジー1時間12分
発行 くもん出版 2022年
内容 恐竜「ウェンディケラトプス」にその名を残す女性恐竜ハンターの伝記。

・動物学(1タイトル)

書名 うまれてくるよ海のなか
かんちくたかこぶん
デイジー59分
発行 アリス館 2022年
内容 卵を守る海の生きものたちの一生懸命な姿を紹介します。

・日本文学-小説、物語(3タイトル)

書名 それで、いい!(本はともだち 26)
礒みゆき作
デイジー41分
発行 ポプラ社 2022年
内容 展覧会に向けてすごい絵を描こうと意気込んでいたのに、だんだん描くことが苦しくなってしまったきつね。そんなとき、うさぎに「きつねちゃんの絵、大好き」といわれて…。

書名 スクラッチ
歌代朔作
デイジー8時間6分
発行 あかね書房 2022年
内容 コロナ禍でバレーの大会が中止になった鈴音。出展するはずの展覧会の審査がなくなった千暁。それでも出展作を描き続ける千暁のキャンバスに、不注意から鈴音が墨を飛ばしてしまい…。

書名 ライスボールとみそ蔵と(中学年よみものシリーズ)
横田明子作
デイジー2時間19分
発行 絵本塾出版 2022年
内容 古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、お父さんから「もっとみそに興味を持って」と言われるのがいやでたまりません。そんな時、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれ…。

・英米文学(4タイトル)

書名 アップステージ:シャイなわたしが舞台に立つまで
ダイアナ・ハーモン・アシャー作 武富博子訳
デイジー9時間13分
発行 評論社 2022年
内容 シャイで目立つことが大嫌いなシーラ。でも、心の中では「学校ミュージカルに出演したい!」と思っていて…。

書名 よるのあいだに…:みんなをささえるはたらく人たち
ポリー・フェイバー文 中井はるの訳
デイジー54分
発行 BL出版 2022年
内容 夜間にはたらく人たちの仕事を、やさしい表現で描く。

書名 けんかのたね
ラッセル・ホーバン作 小宮由訳
デイジー36分
発行 岩波書店 2022年
内容 ある日、お父さんが疲れて帰ってくると、家の中は大さわぎ。犬は猫を追い回し、4人きょうだいは大げんか。大事件のはじまりは、小さな出来事で…。

書名 魔女だったかもしれないわたし(わたしたちの本棚)
エル・マクニコル著 櫛田理絵訳
デイジー5時間53分
発行 PHP研究所 2022年
内容 昔、「人と違う」というだけで処刑された人たちがいた-。魔女裁判の話を聞いたアディは、慰霊碑を作ることを提案するが…。

◎点字図書

○一般向けの本

・経済(1タイトル)

書名 思い通りに伝わるアウトプット術
山口真由著
点字2巻
発行 PHP研究所 2020年
内容 「超」インプット型人間だった著者が失敗してたどり着いた、本当に伝えたいことを効果的に届ける技術。印象がガラリと変わる話し方のコツ、人の心を動かす書き方のコツ、アウトプットが激変するインプットのコツ等を紹介する。

・医学(1タイトル)

書名 自分のこころとうまく付き合う方法:U18世の中ガイドブック
アリス・ジェームズ、ルーイ・ストウェル著 西川知佐訳
点字3巻
発行 東京書籍 2020年
内容 親や先生は気づかない、友だち、恋、性、学校やSNSでの人間関係、体の変化、家族の問題、性とジェンダーへのモヤモヤ…。こころの健康を保つためにはどうすればいいかを、わかりやすく解説する。

○児童向けの本

・伝記(1タイトル)

書名 猿橋勝子:女性科学者の先駆者(はじめて読む科学者の伝記)
清水洋美文
点字2巻
発行 汐文社 2021年
内容 ビキニ環礁の水爆実験で降った「死の灰」を分析し、核兵器実験の放射能汚染に警鐘を鳴らした-。女性科学者の道を切り拓いた猿橋勝子の人生を描く。

・動物学(1タイトル)

書名 フン虫に夢中:ウンチを食べる昆虫を追いつづけて
いどきえり著
点字1巻
発行 くもん出版 2020年
内容 動物のフンを食べる昆虫、フン虫。中学生のときにフン虫と出会い、夢中になり、標本を集め、奈良にフン虫だけの博物館を作った中村圭一さん。生き物が好きだった子ども時代から博物館の完成までを紹介する。

・建設工学、土木工学(1タイトル)

書名 もしもトイレがなかったら(ちしきのもり)
加藤篤著
点字1巻
発行 少年写真新聞社 2020年
内容 自分の健康を守るため、地域に住む人々が安心して衛生的に暮らすために大切な「トイレ」について、災害時の事や昔の事などを交えながら解説する。

・日本文学-小説、物語(2タイトル)

書名 オニタロウ(福音館創作童話シリーズ)
こさかまさみ文
点字1巻
発行 福音館書店 2021年
内容 カキの木山に住むやさしいオニのオニタロウは、30人子分がいると、とうさんオニにうそをついてしまいました。子分を探していたオニタロウは、「たけのこえん」の庭で遊んでいるこどもたちを見つけて…。

書名 恋話ミラクル1ダース
にかいどう青著
点字2巻
発行 講談社 2020年
内容 今朝、花村マモルが教室に入ってきたとたん、わたしはギョッとした。授業中も気になってしかたがなかった。花村の頭に、赤いチューリップの花が咲いたから…。全12話を収めたコイバナ短編集。