岡山県視覚障害者協会の広報誌を掲示しています。

表示するカテゴリ
全て
岡星寮
岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和5年(2023年)6月(通巻393号)

視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和5年6月10日発行(通巻393号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

● はじめに
 例年よりも早い梅雨入りとなり、蒸し暑さを感じる日も多くなりました。また、コロナによる行動制限も緩やかになり、マスクの着用についても本人の判断によるところになりました。3年間のコロナ禍の下での息苦しい生活から脱しつつあるように思いますが、引き続き体調管理にはお互いに気を付けていきたいものです。
 今月号では読者の方からの原稿も頂きましたので、「読者の声」の欄に掲載させていただきました。心よりお礼を申し上げます。読者の方からの原稿は随時募集していますので、ぜひ皆様の原稿をお寄せください。内容とその形式は問いませんが、ワープロやエディタのテキストデータ、あるいはメールが可能な方は、メールでいただければ大変助かります。皆様からの原稿をお待ちしています。

● 今月の内容
・お知らせ(2件)
・アンケート報告(2回目)
・ろばの耳より情報(2件)
・読者の声(1件)
・所長の雑談
・ICT超入門
・センターを会場に行なわれている定例会(4件)
・行事のご案内(3件)
・人気のある点字図書のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。

● お知らせ(2件)
1. 6月・7月のカレンダー
 利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。休館日は毎週火曜日と7月17日(月)海の日です。開館時間は、午前9時から午後5時までです。図書整理日は、6月は22日(木)、7月は27日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

6月のカレンダー
  9日(金)視障協青年部ヨガ教室
 11日(日)PCVOL
 18日(日)視障協評議員会
 25日(日)OPK、盲導犬友の会
 

7月のカレンダー
 2日(日)手技療法研究会
 9日(日)PCVOL
 14日(金)視障協青年部ヨガ教室
 16日(日)視障協オセロ大会
 23日(日)OPK
 30日(日)岡山県視覚障害を考える会

2.「くらしの豆知識」デイジー版を差し上げます
 国民生活センター発行の「くらしの豆知識 2023年版」(デイジー8時間18分)を差し上げますので、ご希望の方はご連絡ください。コピーの上、希望者全員に差し上げます。2022年版をお送りした方は、ご連絡不要です(その後停止のご連絡をいただいた方を除きます)。消費者契約の基本知識や、ネットトラブル、身近にひそむ危険、各方面の相談窓口など、日常生活に役立つ幅広い分野の情報を簡潔にまとめてあります。

● アンケート報告(2回目)
 2月のアンケートにご協力いただきありがとうございました。5月号に引き続き、アンケート結果を報告します。今回は質問4から6までのアンケート集計結果と分析を掲載します。
 アンケート発送数 489名  
  回答人数 94名  
  回収率 19.2% 

4 サピエ以外で、情報源として何を利用されていますか。メディアの形態、機器の種類、サービス名などをご自由にご記入ください。
 記入あり 60 63.8%
 特になし  3  3.2%
 わかりません 1  1.1%
 記入なし 30 31.9%
 合計 94
分析
 従来のラジオ・テレビ・新聞が情報源と回答した数が49、ICTが23であったが、実際は両方を情報源にしている方が多いのではと思われる。次回のアンケートではこれらがはっきり分るような質問にしたい。

5 IT機器に関しお尋ねします。
A 興味をお持ちですか。
 はい  54 57.4%
 いいえ 32 34.0%
 記入なし  1 1.1%
 わからない 0  0%  
 合計 94
分析
「はい」が54名、「いいえ」が32名だった。約3分の1が興味を持っていない。生活が便利になるIT機器ではあるが、なくても困らない。興味のない方を少なくし、今まで以上の便利な生活をしていただけるように工夫したい。

B 「はい」と回答された方にお尋ねします。どんなIT機器に興味をお持ちですか。またそれを使って何をしてみたいですか。ご自由にご記入ください。
 「いいえ」と答えたので回答不要 32 34.0% 
 「はい」と答えて空欄       8 8.6%
 「はい」と答えて記入をした人  47 50.0%
(記入内容)
 パソコン15 スマホ17
 その他、少数でしたが、ラジオ、スマートスピーカー、ブレイル、PTR、ガラホ、タブレット等の回答がありました。
分析
 興味を持っているIT機器で2桁の回答数があったのはパソコンとスマホで、合わせて32、その割合は68.1%であった。残りは1または2と少なかった。このパソコン・スマホに興味を持っている方の多くが、まだ利用されていないと判断できるのではないかと思われる。これらの利用に繋がる方法を考えたい。IT機器で何をしたいかの回答は全くなかった。

6 IT機器以外で、どのようなことに興味をお持ちですか。ジャンルや事柄、人物など、ご自由にご記入ください。
 多くの意見がありましたが、主なものを抜粋して紹介します。
 読書、ウォーキング、落語、歌舞伎、焼物、料理、旅行、川柳、短歌、俳句、ファッション、音楽、アロマ、パズル、終活、最新医療、カラオケ、動物、ランニング、山歩き、野球等のスボーツ観戦


● ろばの耳より情報(2件)
1.センスプレーヤー(携帯型デイジー図書再生機)について
 携帯型のデイジー再生機のリンクポケットが生産中止となり、現在入手できる機器がありません。ブレイズETも生産中止になり、この発表があったとき、後継機種が近く発売になるとアナウンスされていました。ブレイズETが大幅に改善された印象を持ちました。商品名はセンスプレーヤーで、5月19日に発売されています。以下商品説明です。
 商品名: 携帯型OCRマルチプレイヤー センスプレーヤー
 価格:99,800円(非課税)
 デイジー図書の再生/録音が可能
 インターネットに接続することでデイジー図書の検索・ダウンロードが可能
 13メガピクセルのカメラで様々な印刷物をスキャンし、活字文書を音声で読み上げ
 日常生活用具給付等事業制度の利用については、お住まいの自治体の福祉課窓口へお問い合わせください。

2.第49回全国視覚障害者文芸大会 開催要綱並びに応募要領
(1)目的
 文芸を通して視覚障害者の情操を耕し、豊かな心の目を養いながら相互の理解を深めることを目的とする。
(2)主催
 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合
(3)後援
 厚生労働省、文化庁、東京都、NHK
(4)作品種別
 「短歌」「俳句」「川柳」「随想・随筆」の4部門
(5)応募資格
 視覚障害者
(6)募集期間
 令和5年6月1日から7月31日(当日消印有効)
(7)応募基準及び書式
(ア)各部門応募基準
 短歌、俳句:お題は自由。1人3首又は3句以内。
 川柳:今年度課題は「椅子」「傘」の2題。2題合計で1人3句以内。
 随想・随筆:1人1作品。墨字は3200字(400字詰原稿用紙8枚)以内、点字は1行32マス200行以内。字数超過の場合は受付不可のため、注意のこと。
(イ)応募書式
 応募用紙は自由。メールでの応募も可能。部門ごとに別々の用紙を用い、部門、住所、氏名、電話番号、作品集希望媒体及び部数、参加料の支払方法及び支払日を明記。次に、短歌、俳句、川柳部門の場合は、一行空けて作品を書く。随想・随筆部門の場合は、一行空けてタイトル、さらに次の行から作品を書く。なお、氏名、タイトル、作品を記入する際、墨字応募の場合は読み仮名を、点字応募の場合は可能な限り漢字をそれぞれ書き添えること。特に指定がない場合は、文芸担当事務局に一任のこと。
(ウ)注意事項
 応募作品は、自作かつ未発表作品に限る。他の紙誌や大会等への二重投稿、また盗作・類似作と明らかになった場合は、賞の発表後でも失格とする。
 受付完了は、応募作品の到着と入金の両方が確認された時点とする。
 郵送で応募の際、他人の作品は同封しないこと。
(8)作品集発行
 第49回大会は、墨字版・点字版・デイジー版の3媒体で発行。応募者全員に参加賞として希望の媒体の作品集を送付。発送は12月上旬予定。
(ア)参加賞
 応募1部門につき墨字版・点字版・デイジー版いずれか1部まで送付。応募の際に、応募部門数に応じて、各媒体の希望部数(不要な場合はその旨)を明記すること。紙媒体の他にテキストデータを希望の場合は、応募の際にメールアドレスを明記すること。
(イ)内容
 第49回大会は、3媒体とも全部門掲載。(短歌、俳句、川柳は全作品、随想・随筆は入賞作品を掲載)
(ウ)注意事項
 1月に第49回作品集点字版・デイジー版をサピエ図書館(視覚障害者情報総合ネットワーク)で公開予定。
 参加賞以外に第49回作品集を希望の場合は実費負担。
(9)参加料
 短歌、俳句、川柳は、1部門1,000円。随想・随筆は、1,500円。2部門以上応募する場合はそれぞれの参加料を加算すること。
(10)支払方法
郵送:現金(現金書留)・小為替・切手
振込:郵便振替口座 00170-9-48326
※作品送付と支払いが別になる場合は、応募の際に支払方法と支払日を明記すること
(11)審査及び表彰(予定)
(ア)審査員
短歌:池田はるみ先生、黒岩剛仁先生、佐佐木頼綱先生
俳句:高野ムツオ先生、髙野公一先生
川柳:西出楓楽先生、山本進先生
随想・随筆:堀越喜晴先生、斎藤恵子先生
(イ)表彰
優秀な作品には厚生労働大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞、NHK会長賞、日視連会長賞を贈呈。
(12)入選発表
日視連ホームページ及び情報誌「点字日本(11月号)」、「日視連アワー(11月号)」、点字JBニュース(11月6日)等で発表。また、入賞者インタビューを「日視連声のひろば(1月・2月号、3月・4月号)」で放送。
(13)申し込み・問い合わせ先
社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合点字図書館 文芸係
〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2
電話:03-3200-6160
メール:toshokan@jfb.jp
※メールで応募の場合は件名に【文芸作品応募】と記載すること。
※お預かりした個人情報は、文芸大会事業にのみ使用させていただきます。

● 読者の声(1件)
    金持ちは神の国に入れない  K.M
 安倍元首相が銃弾に倒れ、容疑者の口からその動機が語られた日から(旧)統一教会の非道な集金方法がメディアの注目を集めるようになりました。しばらくの間、どのチャンネルも昼のニュース番組はかなりの時間を割いてこの問題を報道し続けました。このごろはすっかり熱が冷めて文部科学省が2回目3回目の質問書を送ったとか、被害者が集団訴訟を起こしたという程度のニュースしか流れなくなり、国民の関心も薄れてサッカーのワールドカップや野球のWBCに熱中するようになりました。時の移ろいは速く、次から次へと新しい情報が飛び込んできますからメディアも一つの事件にかかりっきりというわけにはいかないのでしょうが、私たちはこの恐るべき宗教が今なお活動し続けていることを忘れてはいけないと思います。そもそも宗教とは善意から始まるものと思いがちですが、かつてのオウム真理教やこの度の統一教会のように営利目的や世俗的な野心から出発する偽宗教もあることを肝に銘じておかなければいけないことを教えられたような気がします。オウム真理教は多数の人を殺し、東京の上空からサリンを撒くことまで計画していたことが暴露されました。
 統一教会は殺人事件こそ起こしていませんが、財産を根こそぎ奪われて自殺に追い込まれた人が何人もいます。あらためて述べるまでもありませんが、オウム真理教と統一教会の共通点は資金を集める手段が常軌を逸しているところにあります。宗教団体といえども活動資金が必要であり、信徒からの献金や出版物の売り上げなどでそれを得なければなりません。献金はあくまでも自由意志によるものでなければならず、多く献金した人が救われるなどといった指導をしては断じてなりません。仏教には次のような説話があります。二人の貧しい少年がいて差し出すものが何もないので泥の団子を作って仏陀に捧げた。その功徳によって次の世に国王として生まれた・・・と。これが真の献金(布施)であると説いています。
 ところがキリスト教にはそれとは逆の教えがあって、貧しい人や身寄りのない子供たちのために資財をなげうって慈善を成した人は神に祝福されるという風潮があるようです。これは献金とは性質が違うので引き合いに出してはいけないと思うのですが、やはり書かないわけにはいきません。なぜ書くのかというと、その背景にイエス・キリストの言葉があるからです。ある金持ちの青年がイエスに尋ねます。「どうすれば永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」と。イエスは答えます。「あなたが持っているものを残らず売り払って貧しい人々に分け与えなさい」と。青年はそれを聞いて悲しみながら去って行った、と福音書に記されています。永遠の命を受け継ぐとは、神の国(天国)に迎えられることを意味します。財産をすべて貧しい人々に分け与えなければ神は祝福してくださらないと言っているのです。富の再分配を求める究極の共産主義と言えばいいのでしょうか、イエス・キリストは金持ちが大嫌いだったようで、青年が立ち去った後、弟子たちに向って次のように語ります。「財産のある者が神の国に入るのはなんと難しいことか、金持ちが神の国に入るよりラクダ(動物のラクダ)が針の穴を通るほうがまだ易しい」と。キリストの教えは(クリスチャンでなくても知っている教えですが)敵を愛しなさいとか、右の頬を打たれたら左の頬も向けなさいとか、上着を盗ろうとする者には下着をも与えなさいとか、「そんなの無理ですよ」と言いたくなるようなものばかりです。財産を残らず貧しい人々に分け与えなさいという教えも凡人にはまず実行不可能と言ってもいいのではないでしょうか。老後のために貯金しておかなければと誰もが考えるでしょうし自然災害・事故・病気・失業など、人生なにが起きるか判らないので蓄えがあったほうが安心と誰もが思うことでしょう。金持ちが神の国に入るよりラクダが針の穴を通るほうがまだ易しいと言っていることからも判るようにイエスは無理を承知で、あえて厳しい掟を課したのでしょう。つまり、実行不可能なほどの自己犠牲を命じておけば10分の1、100分の1くらいは実行してくれるかも、と考えたのかもしれません。しかしこのイエスの言葉は欲深い人たち(統一教会のように営利を追及する人たち)に悪用されるおそれがあります。
 統一教会が実際にイエスの言葉を悪用したのか、情報が少ないので確かなことは言えませんが、可能性としては大いにあると思います。統一教会に多額の献金をしたのは主に日本人の(特に資産家の)高齢者です。ではなぜ日本人が標的にされたのでしょう。その遠因は20世紀前半の日本の植民地政策にありそうです。太平洋戦争が終わるまでの約40年間、日本は朝鮮半島を支配し、民族の誇りを踏みにじり、蔑み、差別してきました。日本語で話すことを強要し、名前まで日本人風に変えさせました。さらに日本企業に労働者を強制的に動員し、慰安婦と称して多くの女性を軍隊に随行させたとされています。その屈辱の時代を身をもって知る統一教会の創始者が日本人から財産を搾り取ってやろうと考えたとしても不思議ではありません。「日本人は朝鮮の人々に対して、その何倍も非道なことをしたではないか」と彼は反論するかもしれません。
 徴用工問題や慰安婦問題がいつまでもくすぶり続けるのも日本が非道の限りを尽くしたからにほかなりません。徴用工や慰安婦の問題と統一教会の問題は根っこが一つであって、切り離すことはできないと私は考えています。朝鮮の人々が受けた屈辱の記憶はこれからも語り継がれるでしょうし、歴史の教科書から消されることもないでしょう。私たち日本人の立場では、もうそろそろ忘れてほしいと言いたいけれど彼らは決して忘れません。私たち日本人が原爆の悲劇を忘れてはいけない、語り継いでいかなければいけないと言っているのと同じです。アラブの人々は十字軍への怨念を今も引きずっているといいます。朝鮮の人々も日本から受けた仕打ちを半永久的に忘れることはないでしょう。私は統一教会に怒りを覚える一方で、かつての日本の為政者たち(この国をファシズムへ、軍国主義へ、侵略戦争へと導いた為政者たち)にも怒りを禁じ得ません。
 統一教会の教義では韓国はアダム国、日本はイブ国とされ、イブ国はアダム国に奉仕しなければならないとされているようです。これは創世記3章の記事を悪用したものです。禁断の木の実を食べてしまったイブに神は次のように告げます。「お前は男(アダム)を求め、彼はお前を支配する」と。男尊女卑の権化ともいえるこの記事を、こともあろうに日本と韓国の関係に当てはめて日本は韓国に奉仕しなければならない、韓国は日本より優位にあると言っているのです。植民地時代の怨念がこの歪んだ教義の背景にあると考えてまず間違いはないでしょう。

● 所長の雑談(第2回)
 センターだより読者の皆様、こんにちは。4月からセンター所長として働いている原です。5月号の第1回の「所長の雑談」はお読みいただけたでしょうか。今回は私の好きな作家や本などについて書きたいと思います。
 私は子どもの頃から読書が好きで、図書館は大好きな場所で足しげく通っていました。図書館で働きたいと思ったこともあります。ですから今こうして点字図書館の館長になったことに不思議な縁を感じています。
 小学校の高学年の頃は星新一のショートショートと言われる短編小説をよく読んでいました。また、遠藤周作や北杜夫などの作家のエッセイや小説も読みました。中高生時代は松本清張や森村誠一など推理小説をよく読みました。単なる犯人探しではなく、いわゆる社会派推理小説というジャンルのものを好んで読みました。小説以外では本田勝一というジャーナリストのルポルタージュや評論をよく読みました。社会科の教員になったのも、社会問題への関心が強かったこともその理由です。最近というかここ20数年間では、佐々木譲、奥田英朗、帚木蓬生、重松清などの小説を読みました。でも読書家というほどたくさんは読んでいません。小説以外では、中島義道という哲学者の著書をよく読んでいます。ところで、一冊もその著書は読んだことがないのですが、人気作家の原田マハは私の小学生時代の同級生で、卒業文集に彼女の作文が載っていますが、やはり文章のセンスが光っていました。そのお兄さんの原田宗典も作家ですが、彼のエッセイ「十七歳だった!」は岡山操山高校時代のことが書かれていて、同時代に同じ岡山市で生活していた者としてはとても面白かったです。原田マハも山陽女子高時代のことを「でーれーガールズ」という小説に書いていますね。
 雑談があまり長くなるのもいけませんので、最後にオススメの本を紹介します。佐々木譲の第二次世界大戦三部作と呼ばれる3つの小説です。「ベルリン飛行指令」、「エトロフ発緊急電」、「ストックホルムの密使」です。どの作品から読んでも話はわかります。特に「エトロフ発緊急電」が面白かったです。
 それではちょっと長くなってしまいましたが、今回はこれで終わります。皆様のお勧めの作家や小説などがあればぜひ教えてください。読者の声に掲載しますので、原稿をお寄せください。

● ICT超入門(第2回)
 「所長の雑談」と同じく5月号から所長の私が書き始めた「ICT超入門」です。前回説明した通り、ICTとは英語で「インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー」の略で、「情報通信技術」という意味です。ICTはコミュニケーションつまり情報を伝達することを重視しています。パソコンやスマホ、プレクストークなどはICT機器と言えます。
 私自身のICT機器との出会いですが、今から31年前、1992年の春に初めて盲学校に赴任した時のことです。私は30歳まではパソコンにはほとんど触ったことがなくて、ワープロ専用機で文書作成や印刷をしていました。しかし、盲学校では点字の文書を作成する必要があります。ワープロ専用機では点字データは作成できませんので、初めてパソコンを購入しました。Windows3.1のパソコンが発売される直前で、あるパソコンショップで売れ残っていたMS-DOSのノートパソコンを約7万円で購入しました。それにフリー(無料)の点字エディタであるBASE(ベイス)をインストールして点字文書を作成しました。
 実は私のパソコンの最初の師匠は前所長の川田さんなのです。盲学校に赴任した年に、川田さんと一緒に本保2年という理療科のクラスを担任しました。それで川田さんにパソコンの使い方をいろいろ教えてもらいました。全盲の川田さんがパソコンに外付けされた音声装置から出る音声ガイドを聞きながら、巧みな指使いでMS-DOSのコマンドを入力したり墨字の文書を作成したりする姿を見て感心したものです。あれから早や31年の歳月が流れ、視覚障害者のICT環境も大きく変わり、非常に進歩しました。OS(オペレーティングシステム=パソコンを動かす基本ソフト)はMS-DOSからWindowsへと変わり、Windowsのバージョンは3.1、95、98、2000、ME、XP、VISTA、7、8、10、そして現在の最新バージョンであるWindows11と変わっていきました。
 私のパソコンの師匠であった川田さんからセンター所長の仕事を引き継いだことに大きな意味を感じています。今回は私のつまらない思い出話のようになってしまい、申し訳ありません。あまり皆さんのICTの知識の向上には役立たなかったと思います。次回はもっと役に立つ情報を提供できるようにします。

● センターを会場に行なわれている定例会(4件)
1.ヨガ教室(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
(1)開催日
 令和5年 6月9日、7月14日、8月10日(木)、9月8日、10月13日、11月10日、12月8日
 令和6年 1月12日、2月9日、3月8日
(2)参加費
  岡山県視覚障害者協会会員1回500円
  非会員1回1,000円
  ヘルパーさんが参加される場合も同額
(3)参加申込
 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(4)お問い合わせ・お申込先
 岡山県視覚障害者協会事務局
 電話 086-250-8855 (電話番号が変わりました)
 メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(5)その他
 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。

2.PCVOL・OPK(毎月第2・第4日曜日)
 視覚に障害があっても、音声を頼りに音声パソコンをはじめ、iPhone、iPadなどを利用すれば様々な情報入手が可能です。サピエからデイジー図書の入手ができるリンクポケット・PTR3の体験もできます。これらはすべてセンターに用意しています。PCVOL・OPKの例会に参加され、体験してみませんか。ともに会場はセンター3階で、利用する部屋は当日ご確認をお願いします。
 PCVOL(原則毎月第2日曜 10時~16時)は、6月11日、7月9日、8月13日、9月10日、10月8日、11月19日、12月10日、令和6年1月14日、2月11日、3月10日に予定されています。
 OPKの例会日(原則毎月第4日曜 13時~16時)は、6月25日、7月23日、8月27日、9月24日、10月22日、11月26日、12月24日、令和6年1月28日、2月25日、3月24日に予定されています。

3.川柳と短歌教室(偶数月の第1水曜日)
 視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
(1) 開催日
  令和5年 6月7日、8月2日、10月4日、12月6日
  令和6年 2月7日
(2)日程
   10時~12時 川柳教室
   12時~13時 休憩・昼食
   13時~15時 短歌教室
(3)年会費
   川柳と短歌それぞれ3,000円

4.岡山県視覚障害を考える会主催「どうしてますか交流会」(原則として2か月に1回程度)
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。昨年10月からセンターで開催しています。会場とオンラインで隔月開催しています。
(1)開催日
 (ア)会場開催:下記日曜日の午前10時~12時
  令和5年 7月30日、9月24日、12月17日
  令和6年 1月28日、3月31日
 (イ)オンライン開催:下記金曜日の午後8時~9時30分
  令和5年 6月23日、8月25日、10月27日、11月24日
  令和6年 2月23日
(2)参加方法
  会場開催については、岡山県視覚障害者センター3階にお越しください。
(3)対象
  目の不自由な方と家族の方々
(4)参加費
  無料

● 行事のご案内(4件)
1.岡山県視覚障害者カラオケ大会のご案内
 今年も下記の内容でカラオケ大会を行います。9月9日~10日に岡山市で行われる中国ブロック視覚障害者福祉大会では、カラオケ大会はおこなわれませんので予選会ではありません。
(1) 日時
  令和5年6月25日(日)12時半から受付
(2) 場所
  グレートパンプキン(岡山市北区奉還町1丁目11-1 086-251-3100)
(3) 参加費
  500円

2. 岡山県視覚障害を考える会 研修会
(1)日時
 2023年6月18日(日)13:30~15:00(受付13:00から)
(2)会場
 岡山県立岡山盲学校
(3)講師
  川田忠茂 氏(岡山県視覚障害者センター 前所長)
  鈴木鈴子 氏(岡山県盲導犬友の会 会長)
  片野田勝義 氏(岡山県立岡山盲学校 主幹教諭、特別支援教育コーディネーター)
(4)テーマ
 視覚障害者の日常生活の工夫について 当事者の視点から サピエ、盲導犬、ICT活用
(5)お問い合わせ
 岡山県視覚障害を考える会 事務局
 メール:okashikaku@yahoo.co.jp
 電話:090-4100-8017(平日9時~17時)

3.こまくさハイキングクラブ6月・7月例会のご案内
(1)例会日程
(ア)6月レギュラーコース例会
  日時:6月18日(日)
  行き先:児島竜王山
  申し込み締め切り:6月14日(水)
(イ)7月ソフトコース例会
  日時:7月8日(土)
  内容:午前はサポート講習会(きらめきプラザ)、午後は運動公園散策
  申し込み締め切り:7月5日(水)
(ウ)7月レギュラーコース例会
  日時:7月16日(日)
  行き先:操山
  申し込み締め切り:7月12日(水)
  ※8月は例会をお休みします

4.視覚障害リハビリテーションの紹介
見えない方・見えにくい方が使いやすい便利グッズを展示します。
主催:NPO法人岡山県視覚障害者自立支援センター
 視覚障害にもリハビリテーションはあります。しかし、その内容はあまり知られていません。見えない見えにくい状態の中でも自分らしく豊かに生きて行くことは可能です。視覚障害リハビリテーションについて知ることで,新たな人生に向かうヒントが見つかるかも知れません。視覚障害リハビリテーションにおける生活訓練(自立訓練)は、読み書きや移動をはじめ、日常の生活活動の全ての場面で,視覚以外の感覚を活用した新しい生活技術を身につけることを目的にしています。見えない見えにくい方の生活訓練の内容についてご紹介します。会場には,便利グッズも展示しています。すぐにでも役立つ一品に出会えるかも知れません。
(1)日時
2023年6月18日(日) 13:00~16:00
(2)講師
岸 哲志 氏(視覚障害リハビリテーション生活訓練指導者、歩行訓練士)
(3)会場
高梁市役所 1階 市民ホール
(4)参加費
無料
(5)その他
申込不要。機器展示で見たい商品がありましたらご連絡下さい。
(6)お問い合わせ
  NPO法人 岡山県視覚障害者自立支援センター
  電話:086-250-8278

● 人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は13タイトルあります。現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。

・社会
「感じのいい人は、この「ひと言」で好かれる」森優子著 2022年 3巻

・風俗習慣、民俗学、民族学
「世界のグルメ図鑑:116の国と地域の名物料理を食の雑学とともに解説 本場の味を日本で体験できるレストランガイド付き!(地球の歩き方BOOKS 旅の図鑑シリーズ)」地球の歩き方編集室編集 2021年 8巻

・植物学
「牧野富太郎:なぜ花は匂うか(STANDARD BOOKS)」牧野富太郎著 2016年 3巻 日本植物学の父・牧野富太郎が綴った随筆集。牧野富太郎をもっと知るためのブックガイドも掲載。

・諸芸、娯楽
「視覚障害者のための囲碁入門:九路囲碁 第2版」日本視覚障害囲碁普及会編 2014年 1巻

・日本文学-小説、物語
「地図と拳」小川哲著 2022年 10巻 ひとつの都市が現われ、そして消えた-。日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で知略と殺戮が繰り広げられ…。

「ハウ(朝日文庫)」斉藤ひろし著 2022年 3巻 婚約者にフラれ、空虚な日々を送る民夫は、ひょんなことから声が出ない犬“ハウ”を飼うことに…。

「ズッコケ中年三人組age42」那須正幹著 2007年 4巻 ハチベエ、ハカセ、モーちゃんも42歳。今回はモーちゃんの娘とハチベエの長男にまつわる物語。フォークデュオ・ゆずも登場する。

「風は山から吹いている:Why climb mountains with me?」額賀澪著 2021年 3巻 高校時代にスポーツクライミング部で名を馳せた岳。岳のスマホに高校時代のコーチから無言電話が入った翌日、コーチが滑落死したと知らされ…。

「潮風エスケープ」額賀澪著 2017年 5巻 高校生の深冬は、思いを寄せる優弥とともに、島の伝統「潮祭」が開かれる夏に、彼の故郷・潮見島を訪れる。そこで祭の神女となるために自分の未来を捨てた少女・柑奈と出会い…。

「お蔭騒動:長編時代小説(光文社文庫 闇御庭番 8)」早見俊著 2021年 4巻

「ランチ探偵(実業之日本社文庫)」水生大海著 2016年 4巻 OLの天野ゆいかは、同僚の阿久津麗子とランチ合コンへ行くが、なぜか相手から持ち込まれるのは「謎」ばかりで…。

「合理的にあり得ない:上水流涼子の解明(講談社文庫)」柚月裕子著 2020年 4巻 不祥事で弁護士資格を剥奪された上水流涼子は、探偵エージェンシーを運営。明晰な頭脳と美貌を武器に、怪人物がらみの「あり得ない」依頼を解決に導くのだが…。

・(児童向け)心理学
「ポルターガイスト(3分でのぞく不思議・謎・怪奇)」船木妙子文 2020年 1巻 UFO、エイリアン、未確認生物、超常現象、心霊現象…。世界中の「まだ証明できない話」を集めた短編集。3分程度で読める作品全14編を収録する。

● 新刊図書のご案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが13タイトル、点字が6タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
 また、図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

◎録音図書

○一般向けの本

・政治(1タイトル)

書名 籠池家を囲むこんな人たち
籠池佳茂著
デイジー4時間57分
発行 青林堂 2019年
内容 安倍総理夫妻は、森友問題とは無関係。愛国者の両親をとことん利用する反安倍派の人々。甘い言葉で近寄った菅野完や山本太郎。あんな人も、こんな人も籠池家に群がった…。籠池泰典の実の息子が森友問題に終止符を打つ。

・社会(1タイトル)

書名 サラリーマン生態100年史:ニッポンの社長、社員、職場(角川新書)
パオロ・マッツァリーノ著
デイジー7時間26分
発行 KADOKAWA 2020年
内容 ビジネスマナーはいつ作られた? 忘年会・新年会はいつ生まれた? 会社文化を探っていくと、日本人の生態・企業観が見えてくる! 庶民文化史の探求者が、サラリーマンの生態を洗い出す。

・医学(2タイトル)

書名 病人と看病人
野口晴哉著
デイジー6時間51分
発行 全生社 1989年

書名 がん治療中の女性のためのLIFE&Beauty
さとう桜子著
デイジー3時間42分
発行 主婦の友社 2017年
内容 がんの体験をもとに、自身が行ったスキンケアやメイクの工夫、日常を快適にするアイテムなどを紹介する。がんと診断されたときの心がまえなども語る。

・機械工学、原子力工学(1タイトル)

書名 ニッポン宇宙開発秘史:元祖鳥人間から民間ロケットへ(NHK出版新書)
的川泰宣著
デイジー5時間59分
発行 NHK出版 2017年

・電気工学、電子工学(1タイトル)

書名 ひらけ!オフグリッド:電線切ったら、楽しい暮らしが待っていた
サトウ チカ著
デイジー6時間44分
発行 三五館シンシャ 2019年
内容 電力会社との契約を「オフ」して、たった8枚の太陽光パネルだけで100%電力自給を実現。家庭で使う電気くらいであれば十分まかなえることを実証した、オフグリッド生活を紹介する。ソーラークッキングレシピも掲載。

・製造工業(1タイトル)

書名 ユニバーサルファッション宣言 Part2 身体と衣服の新しい関わり合い
ユニバーサルファッション協会編・著
デイジー4時間43分
発行 中央公論新社 2009年
内容 一人ひとりの肉体の美しさを見つめ、衣服による美のバリエーションを作り出す「ユニバーサルファッション」。パリコレクションから骨粗しょう症対策ドレスまで、豊富な事例と共にユニバーサルファッションの最前線を紹介する。

・運輸、交通(1タイトル)

書名 物流危機は終わらない:暮らしを支える労働のゆくえ(岩波新書 新赤版)
首藤若菜著
デイジー9時間5分
発行 岩波書店 2018年
内容 ネットで注文した商品が、送料無料で翌日配達される。だが、その荷物を運ぶドライバーは、過酷な労働を強いられている-。私たちの暮らしや経済を支える物流。それを維持するためのコストは誰が負担すべきなのかを考える。

・日本文学-詩歌(1タイトル)

書名 はじめての五七五違いがわかる「俳句・川柳」上達のポイント(コツがわかる本)
上野貴子、江畑哲男監修
デイジー4時間20分
発行 メイツユニバーサルコンテンツ 2022年
内容 俳句と川柳のステップアップのコツを、それぞれのエキスパートが、わかりやすい例句とともに説明し、俳句とは、川柳とは何かを紹介する。俳句と川柳の共通点と相違点も取り上げる。

・日本文学-小説、物語(3タイトル)

書名 坊っちゃん殺人事件(中公文庫)
内田康夫著
デイジー6時間47分
発行 中央公論新社 1997年
内容 取材のため松山へ向かった浅見家の「坊っちゃん」光彦は、訪れた場所で何度もすれ違った美女から変質者扱いされる。後日、その女性が絞殺体で発見され…。

書名 恋の鴨川駱駝に揺られ
小川征也著
デイジー8時間27分
発行 作品社 2013年
内容 アラブ青年と美貌の京都市長。砂漠の星空から古都の風物まで取り込んで、東日本大震災のがれき処理を巡って繰り広げられる恋と正義の波瀾万丈の物語。

書名 灯台からの響き
宮本輝著
デイジー11時間16分
発行 集英社 2020年
内容 本の間から、亡き妻宛てに30年前に届いたハガキを見つけた康平。そこに描かれていたのは、海岸線と灯台のように見える線画。妻の過去を知るために、康平は灯台を巡る旅に出る…。

・英米文学(1タイトル)

書名 ハリス・バーディック年代記:14のものすごいものがたり
C.V.オールズバーグほか著 村上春樹ほか訳
デイジー8時間48分
発行 河出書房新社 2015年
内容 不思議な世界へようこそ-。「ハリス・バーディックの謎」刊行25周年を記念して集まった作家たちが、ハリス・バーディックの謎めいた絵に捧げた14の物語を収録する。

◎点字図書

○児童向けの本

・日本文学-小説、物語(1タイトル)

書名 とうふやのかんこちゃん(福音館創作童話シリーズ)
吉田道子文
点字1巻
発行 福音館書店 2017年
内容 お客さんの少ないとうふ屋の子ども・かんこは、とうふの味のわかるお客さんが来て、とうさんのとうふを「うまい」と言ってほしいと思っています。そんなかんこのもとに2匹のキツネが来て…。

・英米文学(4タイトル)

書名 願いごとの樹
キャサリン・アップルゲイト作 尾高薫訳
点字2巻
発行 偕成社 2018年
内容 わたしはレッド。この町をずっと見守ってきた樹齢216年の木だ。ある日、引っ越してきたばかりの移民の少女が枝に願いごとを結びつけた。それを知ったわたしは、初めて人間に話しかけることにした-。

書名 ルイージといじわるなへいたいさん
ルイス・スロボドキン作 こみやゆう訳
点字1巻
発行 徳間書店 2015年
内容 毎週土曜日、バスでお隣の国のバイオリンの先生のところへ通うルイージ。国境警備のへいたいさんは「宝石をかくしているのでは」と疑って、ルイージのケーキをつぶしてしまい…。

書名 ジュリアが糸をつむいだ日
リンダ・スー・パーク作 ないとうふみこ訳
点字3巻
発行 徳間書店 2018年
内容 親友パトリックと一緒に、カイコを育てて生糸をとる自由研究をすることになった7年生の韓国系アメリカ人ジュリア。でも「韓国っぽい」研究だと感じ、気乗りがしなくて…。

書名 シロクマが家にやってきた!(スプラッシュ・ストーリーズ)
マリア・ファラー作 杉本詠美訳
点字2巻
発行 あかね書房 2017年
内容 アーサーは、障害のある弟のために、家でも学校でもがまんを強いられ、おもしろくない毎日。頭にきて家をとびだすと、目の前にシロクマが!? 心優しく陽気なシロクマのおかげでアーサーの気持ちは変化していき…。

・ドイツ以外のゲルマン文学(1タイトル)

書名 チャルーネ
ホーコン・ウーヴレオース作 菱木晃子訳
点字1巻
発行 ゴブリン書房 2018年
内容 ルーネは、しつこくからんでくる年上の3人組にうんざりしている。ある日、地下室で茶色いペンキを見つけると、とっておきの仕返しを思いつき…。