岡山県視覚障害者協会の広報誌を掲示しています。

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岡星寮
岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和5年(2023年)1月(通巻388号)

視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和5年1月10日発行(通巻388号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

 新年あけましておめでとうございます。
 子供のころ、多くの読者の方がお正月が来るのを楽しみにしていたのではないでしょうか。センターに皆様へのお年玉に相当する情報が入りましたので、ご紹介します。
 ノーマネットのホームページに「やまねこ図書館」が設けられました。この「やまねこ図書館」が皆さんへのお年玉です。詳細は本文をご覧ください。
 先月号でもより詳しい情報を入手する場合、このURLをとの表現が複数ありました。「やまねこ図書館」の図書データを入手するのもHPにアクセスできることが前提になっています。これもデジタル化の一つです。色々なサービスがデジタル化されています。音楽CDも売れなくなり、レコード・CD店の多くが閉店しています。皆さんが利用していたお店はまだあるでしょうか。音楽CDの代わりに、1ケ月の使用料金が定額のサブスクリプションが提供されています。今後もデジタル化がますます進み、新しいサービスが加わると思われます。時代の流れになっており、ついていかなければ、「新しい情報弱者」になるのではと危惧しています。
 センターは、皆さんが体験できるように、インターネットに繋がる音声パソコンやiPhone・iPadも用意していますのでぜひご利用ください。
 皆さまからの声の欄は随時募集しています。内容とその形式は問いませんが、ワープロやエディタのテキストデータ、あるいはメールが可能な方は、これらでいただければ大変助かります。皆さまからの原稿をお待ちしています。

 

 今月の内容
・お知らせ(2件)
・締め切りや期日が迫っている行事
・センターを会場に行なわれている定例会
・「岡山やまねこ図書館」のご紹介
・県女性部からのお知らせ
・声 原尾島岡星寮の歴史(1回目 全2回)
・令和4年度 岡山県視覚障害者協会主催文芸作品コンクールの結果報告
・岡山県視覚障害を考える会行事予定
・ろばの耳より情報
・人気のある点字図書のご案内
・新刊案内
をお伝えします。

 

   お知らせ(2件)
1.1月・2月のカレンダー
 利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。
 休館日は毎週火曜日と1月9日(月)成人の日、2月11日(土)建国記念の日、23日(木)天皇誕生日です。
 開館時間は、午前9時から午後5時です。
 図書整理日は、1月は26日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。
 なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

1月のカレンダー
12日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
15日(日)視障協 理事会、視障協 女性部 勉強会
22日(日)岡山県視覚障害を考える会、視障協 女性部 勉強会、OPK

2月のカレンダー
1日(水)視障協 川柳教室、視障協 短歌教室
5日(日)手技療法研究会
9日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
12日(日)PCVOL
19日(日)岡山県盲導犬友の会総会
26日(日)岡山県視覚障害を考える会、OPK

 

2.会議室年間予約を受け付けます
 2023年度の会議室の予約を受け付けます。開催日程が決まらなかったり、キャンセルの可能性があるでしょうが、取り敢えず行うであろう予定をお知らせください。単発の行事は、随時受け付けます。
 平日は奉仕員の定例行事がありますので、ご希望に添えなかったり、日程を調整させていただく場合があります。
 昼食を用意される場合は、使用後の容器は、業者に取りに来ていただくか、各自でお持ち帰りください。センターに置いて帰られる場合は、容器を重ね、紙などは分別してください。
 また、センター業務に直接関係のない方(町内会等)が会議室を利用されることがあります。その場合は、3か月前から予約を受け付けますので、ご了承ください。

 

   締め切りや期日が迫っている行事
1月12日(木) ヨガ教室
1月22日(日)午前 目の不自由な方と家族の集い“どうしてますか交流会”
1月22日(日)午後 OPK例会
2月1日(水)川柳・短歌教室

 

   センターを会場に行なわれている定例会
 ①川柳と短歌教室の開催日 偶数月の第1水曜日。視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
 令和5年1月以後の開催予定日
令和5年2月1日
 以下の要領で行います。関心のある方は竹内さんまでご連絡ください。
日程 10時~12時 川柳教室
   12時~13時 休憩・昼食
   13時~15時 短歌教室
場所 岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
年会費 川柳と短歌それぞれ3,000円

 ②令和4年度 ヨガ教室
開催日時(毎月第2木曜日13時30分~14時30分)
開催予定日 令和5年 1月12日、2月9日、3月9日
会場 岡山県視覚障害者センター3階会議室
参加費 岡山県視覚障害者協会会員 1回500円
非会員 1回1,000円
 ヘルパーさんが参加される場合も同額(会員の付き添いのヘルパーさんは500円、非会員の付き添いのヘルパーさんは1,000円)となります。
参加お申込 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。
講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
お問い合わせ・お申込先 岡山県視覚障害者協会事務局
TEL 086-271-0933
E-mail:ossk-33@po1.oninet.ne.jp
その他 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。

 ③PCVOL・OPKの例会日のお知らせ
 音声パソコンをはじめ、iPhone、iPad、プレクストークリンクポケット・PTR3はセンターで用意しています。体験が可能です。PCVOL・OPKの例会に参加され、体験してみませんか。

 PCVOLの例会は原則第2日曜日の10時~16時です。OPKの例会は原則第4日曜日の13時~16時です。会議室は当日ご確認ください。

 以下PCVOLとOPKの例会日です。
 PCVOLの例会日
 令和5年1月8日、2月12日、3月12日

 OPKの例会日
 令和5年1月22日、2月26日、3月26日

 

   「岡山やまねこ図書館」のご紹介
 この図書館に所蔵されている図書は、すべて岡山県赤十字点訳奉仕団がパソコン点訳したものです。図書の選択は、元県立盲学校教諭の沢田隆志先生が全面的に、また、校正にも関わられました。採択する時点では、サピエに未登録のものでしたが、後日サピエに登録されたものもあり、ここでしか読めないタイトルも多数あります。

 読む方法として、マイエディットで関連づけをすれば音声で聞けたり、点字ワープロのブレイルスターや点字編集システムでも読めます。また、点字ディスプレイに出力したり、点字プリンタで印刷しても読めます。

 データを入手するには、まず、ネットリーダーネオなどのブラウザの検索語に、「岡山やまねこ図書館」と入力し、検索します。検索結果のトップに、1 ようこそ 岡山やまねこ図書館へ wildcatが現われます。
 ここで、岡山県赤十字点訳奉仕団が作成した点訳図書を公開しています。目次データから、読みたい図書を探して下さい。それぞれの図書紹介ページから、BESファイルをZIP形式で圧縮したファイルをダウンロードできますとあります。
 すべての図書の紹介はできませんが、「あ」行で始まる図書には以下がありました。

アメリカ・ロシア・中国・イスラム圏を知ればこの複雑な世界が手に取るようにわかる  著者名 惠谷 治
伊賀忍び控え帖 著者名津本 陽
生きもの上陸大作戦 著者名:中村 桂子・板橋 涼子
石田三成 ソクチョンサムスン 著者名 荒山 徹
イスタンブル 著者名 長場 紘
伊藤一刀斎 著者名 小島 英記
威風堂々うかれ昭和史 著者名 小松 左京
イリュミナシオン 著者名 山田 正紀
イルカ・クジラ学 著者名 村山 司・中原 史生
インカ帝国 著者名 山瀬 暢士
インダスの考古学 著者名 近藤 英夫
嘘だらけのヨーロッパ製世界史 著者名 岸田 秀
歌え、汝龍たりし日々を 始皇帝紀 著者名 岩井 三四二
うちの旦那が甘ちゃんで2 著者名 神楽坂 淳
漆のお話 著者名 熊野谿 從
薀蓄好きのための格闘噺 著者名 夢枕 獏
エスニックジョーク 著者名 クリスティ・デイビス
SPレコード蒐集奇談 著者名 岡田 則夫
江戸城大奥の謎 著者名 中江 克己
江戸城御掃除の者 著者名 平谷 美樹
江戸川柳で愉しむ中国の故事 著者名 若林 力
江戸ぢぐち事典 著者名 色田 幹雄
江戸のアウトロー 著者名 阿部 昭
江戸の寺子屋と子供たち 著者名 渡辺 信一郎
NHKと共に70年 著者名 長澤 泰治
演声人語 著者名 青野 武 他
大江戸の姫さま 著者名 関口 すみ子
大江戸まるわかり事典 著者名 大石 学
オーケストラの楽器たち 著者名 石本 祐吉
オーディオ昨日今日明日 著者名 春日 二郎
オー・ヘンリー傑作集 著者名 オー ヘンリー
岡山いまとむかし話の散歩おかやま 著者名 岡 長平
岡山庶民史 目で聞く話 著者名 岡 長平
岡山盛衰記 著者名 岡 長平
岡山太平記 著者名 岡 長平
岡山の味風土記 著者名 岡 長平
岡山の艶笑譚 著者名 立石 憲利
岡山始まり物語 著者名 岡 長平
オチケン探偵の事件簿 著者名 大倉 崇裕
「お手本の国」のウソ 著者名 田口 理穂 ほか
父系図 著者名 坪内 祐三
乙女のトリビア 著者名 嶽本 野ばら
面白いほどよくわかる発明の世界史 著者名 中本 繁実
面白いほどよくわかる世の中のしくみ 著者名 日本世相調査研究会
おもしろ日本史 著者名 森田 恭二
オモチャ箱 著者名 野崎 六助
温暖化での、みどり文明 著者名 安藤 勝彦
おんな作家読本 明治生まれ編 著者名 市川 慎子
女だけの死体ファイル 著者名 上野 正彦
あ行は、ここで終わり

 岡山県赤十字点訳奉仕団のあゆみ
 私たち赤十字点訳奉仕団は、昭和42年7月に岡山青年赤十字会(通称SRC)の点訳部門から独立し設立しました。
 設立当初は、毎月2回岡山盲学校の教師(団員)の指導による点字の基礎の習得及び点訳図書作成を行う点訳者の養成を目的にした点訳教室(現在も継続中)、視覚障害者協会青年部との交歓会(海水浴、みかん狩り等)を行っておりました。また、点訳図書の校正は盲学校の生徒にお願いもしていました。
 最初の点訳は、点字板で一点一点手打ちをしており、完成までにはかなりの時間を要しておりました。続いて、点字タイプライターで一度に六点も入力できるようになり画期的でした。
 現在では、パソコンで、六点入力、かな入力等自由自在で、校正による削除、追加が簡単にできるようになっています。
 平成16年7月には、団員である元盲学校教師の澤田隆志さんが設立した「岡山やまねこ図書館」に点訳図書の納入を行うことにしました。やまねこ図書館は、「より興味深く、読書意欲を刺激する点字著書を視覚障害者に提供する」ことを目的にしており、点訳書の選定の協力もお願いしています。
 私たちの活動も現在では、月2回の点訳教室で視覚障害者との点訳図書の情報交換、校正等を行っており、今まで作成した点訳図書のとりまとめを行いました。
 日本点字図書館、サピエ図書館に比べて見劣りするかもしれませんが、視覚障害者の情報の一部に寄与できたらと思い、公開することにしました。
   令和4年9月吉日
                                 岡山県赤十字点訳奉仕団
                                  団長 宇津木 順一郞

 

   女性部からのお知らせ 「食」について学ぼう

 みなさん、こんにちは、県女性部です。
 寒くなってきましたね。コロナのことも気になったりして、外出の機会が減ると、体を動かすことも、人と会うことも減りますね。そんな中で、元気に過ごす手立てを「食」を中心に取り組んでみたいと思います。
 講師は、県女性部の料理教室でお世話になっています、古川英巳先生です。今回も、岡山市女性部との共催です。「食」に興味のある方であれば、どなたでもご参加可能です。

  記
日時:2023年1月22日(日) 10時~12時
場所:岡山県視覚障害者センター3階調理室
(岡山市北区西古松 電話086-244-1121)

お問い合わせとお申し込み:参加を希望される方は、2023年1月15日(日)までに、鈴木さんまで電話か、メールでお知らせください。
コロナ感染拡大防止のため、人数制限をさせていただきます。
定員に達しましたら、締め切り前でも、申し込みを終了させていただきます。ご了承ください。

申込先
鈴木れいこさん


 次に今後の行事についてもお知らせしておきます。
 2023年3月19日(日)午前中は、定期総会です。場所は、視覚障害者センター調理室です。みなさんご予定に加えておいてください。詳しいことは日程が近くなってきましたら、改めてお知らせします。以上女性部からのお知らせでした。

 

       声  原尾島岡星寮の歴史(1回目 全2回)
                                     利用者 O K
 1977年の1月から、岡星寮での生活がスタートしました。入寮日など詳細は覚えていませんが……。当時の私は6歳。今までは自宅で生活をしていたため、何もかもが全く初めてでした。(もちろん、集団生活も)
 入所日は、祖母と父と母の3人が私を岡星寮まで連れて行ってくれました。初日は2階の居室に荷物を置き、その後は食堂や1階の廊下。居室を母と歩き回っていました。途中で父と祖母は帰りましたが、母は食事が始まるまで一緒にいてくれました。
 ところが、母が帰ってしまうと周囲は全く知らない人たちばかり。私の心の中は不安でいっぱい。自宅では音楽を聞いていた私は、ラジカセがさわれないのかと思うと寂しくなり、毎日のように泣いていました。なぜなら、その頃は中学部より下の寮生はラジカセを岡星寮に持ってくることは禁じられていたからです。当然夜も寂しくて眠れませんでした。
 私の心を不安にしたのはそれだけではありません。
 寮生活となると、自分で身の回りのことをしなければいけません。布団の上げ下ろし。
服の着脱など……。私はそれが全くできませんでした。もちろんだれも助けてはくれません。それどころか職員や同室の友達に「何々をして」と頼むと、「自分でしなさい」という答えが返ってくるばかり。辛くて「今すぐにでも帰りたい」と何度も思いました。その辛さが約3カ月ほど続き、4月から盲学校生活がスタートしました。といっても、ここで悲しみが終わったわけではありません。
 岡星寮から1歩外に出られた私は学校に行けば少しは気がまぎれると思っていました。
どうやら、私の考えがあまかったようです。勉強嫌いの私はここでも辛い毎日を送っていました。
 ちなみに学校から帰れば30分間の学習。その後は感覚訓練。箸を使って玉暖簾をつまむ。ハンドグリップ。はめ絵などなど……。夕食後は自習時間と個別指導。自習時間は宿題や予習復習。皆それぞれ勉強をしていました。
 個別指導では、インスタントラーメンを作ったり、身の回りの整理整頓。入浴などを行っていました。これは職員によって、楽しいときと辛いときがありました。とまあ、ここまで辛いことをお話しいたしましたが、楽しいこともたくさんありました。
 私の唯一の楽しい日は日曜日。「なぜ日曜日が楽しいの?」学校がお休みだから。あたりまえのことです。私が楽しみにしていたことは、午後からの外出です。
 小学部のときは職員と近くのハッピータウンに歩いて行っていましたが、中学部からは何人かでバスに乗って表町まで行っていました。ちなみに1度だけですが、岡星寮から天満屋まで歩いて行ったことがありました。
 また居室は、今の岡星寮と同じ相部屋でした。私は小5のときから居室の雰囲気が楽しくなってきました。夜は消灯時間後におかしを食べたり大声で歌を歌ったり、笑ったり。
 そのたびに夜勤の職員に「静かにしなさい」と注意されてしまいました。しかし私たちは、全く反省をすることはありませんでした。
 また余暇時間を利用して、寮庭でブランコや自転車に乗ったり、廊下で鬼ごっこ。そして、男性は居室で野球をして楽しんでいました。ところが「楽しんでいました」とははっきりいって言える状態ではありませんでした。なぜなら、居室の電球が割れるなど、寮内の物品が次々と壊れたからです。それから、クリスマス会や縄跳び大会。夏の行事である花火大会。これも皆で盛り上げました。特にクリスマス会では私たち寮生と職員以外に、学校の教員・寄宿舎生・卒寮生たちを招待しました。
 寮生による劇・職員の出し物・のど自慢大会・外部の皆さんの紹介と出し物・サンタさんからの豪華なプレゼント・福引などで盛り上がりました。またクリスマス会の開始時間も私が入寮したときは18:00からスタートして、23:00頃に終了していました。

 

      令和4年度 岡山県視覚障害者協会主催文芸作品コンクールの結果報告
                                         竹内 昌彦
 今年度も多くの方からたくさんの応募があり、関係者としてうれしく思うと同時に、ご協力くださった皆さんに心から感謝いたしております。
 今回は川柳に14名から41句、俳句に12名から33句、短歌に11名から30首が寄せられました。その中から入選された作品をご紹介します。川柳の場合は作品が多いこともあり、今年度も佳作を3句選んでいただきました。来年度も今年と同じように行いますので、皆さんふるってご応募ください。お待ちしています。

文芸作品審査結果および講評

川柳の部

選者 従野 健一先生

天;T M さん
自立へと 一歩踏み出す 白い杖
(じりつへと いっぽふみだす しろいつえ)
(評)自立へと、夢と希望に満ちた第一歩、でも、不安ばかり。でも、白い杖があればだいじょうぶと言い聞かせながら力強く、踏み出そう、との気持がでてる句です。

地;S R さん
幸せの 杖はあなたの 太い腕
(しあわせの つえはあなたの ふというで)
(評)いざという時はやはり杖よりも腕の方がずっと頼りになるほのぼのとした夫婦愛が感じられます。

人;I K さん
こわごわと 歩く姿に 助け杖
(こわごわと あるくすがたに たすけづえ)
(評)こわごわ歩いているのをみれば自分も不安になり、杖を貸してあげよう、と思う優しい気持ちがよく出た句です。

佳作1;S A さん
手引き妻 肩の動きで 機嫌知る
(てびきつま かたのうごきで きげんしる)
(評)仲のよい夫婦で、歩き慣れているので、ちょっとした肩の動きで、どんな気持ちか、よくわかるのです。

佳作2;M Y さん
墓参り 母の小言か 蝉しぐれ
(はかまいり ははのこごとか せみしぐれ)
(評)久しぶりに、母の墓参りに行き、ご無沙汰を詫びながら、手をあわせていると、蝉しぐれが聞こえ、あたかも私を叱咤するかのように。

佳作3;K H さん
杖歩行 優しい声に 助けられ
(つえほこう やさしいこえに たすけられ)
(評)杖歩行は、まわりのみんなに、見まもられ、優しい声をかけてもらえると、ずいぶんと助かり、それが心の杖になるのです。


俳句の部
選者 土師 康生先生

天;K S さん
老僧のこれはこれはと大すいか
(ろうそうの これはこれはと おおすいか)
(評)盆の供養に訪れた老僧に、西瓜を差し上げた。西瓜の見事な大きさに老僧が「これはこれは(見事なものですな)」と思わず声を出した。そのような光景が自然に浮かびます。老僧とすいかの取り合わせが絶妙です。これが「高僧」とか「虚無僧」とかだとイメージが違う。おおらかな佳い句ですね。

地;M T さん
指先に馴染む点字や夜の秋
(ゆびさきに なじむてんじや よるのあき)
(評)「夜の秋」は、夏の終わりごろ夜になると涼しく秋めいて感じられる、その感じを表した夏の季語です。それは寂しさとも、落ち着きともとれる一つの澄んだ味わいのある季語です。上五、中七がその季語の味わいにとてもマッチしています。

人;K M さん
金属音低く飛び蝙蝠の恋
(きんぞくおん ひくくとび こうもりのこい)
(評)「猫の恋」は春の季語ですが、「蝙蝠の恋」は季語ではなく、「蝙蝠」で夏の季語です。中七と下五を句またがりにして詠まれています。蝙蝠は超音波を出して生活していると聞いていましたが、ネットで調べて、その音を初めて聞きました。確かに金属音に近いのですね。意外なポイントを突いた句です。


短歌の部
選者 土師 康生先生

天;T M さん
沖縄の渚は自然のオルゴールサンゴの破片揺れて奏でる
(おきなわの なぎさはしぜんの オルゴール サンゴのはへん ゆれてかなでる)
(評) 沖縄へは何度も行きました(修学旅行ばかりです)が、こういったロマンチックな、メルヘンチックな歌は作れませんでした。沖縄の情緒をよく捉えた歌です。同じ海辺でも、「瀬戸内」などの持つイメージではこの雰囲気は出ません。地名の持つ力です。短歌にはこうした具体的な固有名詞を使うと力が出ます。

地;M T さん
迷いつつ鍼探り打つ手元をば見つめいるらし患者しずかに
(まよいつつ はりさぐりうつ てもとおば みつめいるらし かんじゃしずかに)
(評) 具体的な事柄を丁寧に詠むことで一首のまとまりが出ています。具体的に詠むことで、読者にその情景がよくわかります。そして結句の「患者しずかに」の患者の気持ちを読者も共有できるのではないでしょうか。

人;F H さん
黒光りの茄子の背中に包丁で×を入れをり調理実習
(くろびかりの なすのせなかに ほうちょうで ばつをいれをり ちょうりじっしゅう)
(評) この句も具体性の強さを感じさせるものです。茄子が黒光りする立派なものであること、包丁で茄子に×をいれること、この二つを読者にきちんと伝えていることで歌が成立します。歌は丁寧に詠むこと。そうすれば読者の理解や共感が得られます。

 

   岡山県視覚障害を考える会行事予定

 目の不自由な方と家族の集い“どうしてますか交流会”
 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法はないかな。
 いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしませんか。そんな思いで、平成11年からほぼ毎月、集いの場“どうしてますか交流会”を開催していました。
 新型コロナの蔓延により令和2年1月を最後に休止後、令和4年5月からWebにて開催。そしていよいよ現地でも開催します。目の不自由な方、ご家族の方々、お気軽にご参加ください。

1.開催形式 会場(以前とは違う場所)での開催 またはZoomによるオンライン開催
2.日時 1)会場開催:日曜午前10時~12時
2023年1月22日、2月26日
     2)オンライン開催:金曜午後8時~9時30分
2023年3月17日
3.1)会場開催
岡山県視覚障害者センター(岡山市北区西古松268-1)3階にお越しください。
※コロナ感染状況等によりオンライン開催に変更する場合があります。
変更は開催1週間前までに申込者へ連絡し、メルアド登録者へ広報します。
2)オンライン開催(先着20名)「電話からも参加できますよ!」
①パソコン・タブレット・スマートホンによる参加(推奨)
 接続情報が開催3-5日前のお知らせメールにてご案内します。
②ガラ携や固定電話から電話回線による参加
 開始10分前に03-4578-1488へ電話をかけ、音声案内に従ってください。
 申込時にお知らせするミーティングIDとミーティングパスワードの入力があります。
 「パウンドを押す」のパウンドは、右下端(0の右)にあるシャープ♯のことです。
 参加者ID番号の入力は不要なので、♯(パウンド)を押して次に進んでください。
 入力後、主催者(ホスト)が繋げる操作をするので、そのままお待ちください。
※通常の国内通話料がかかるので、かけ放題契約をお勧めします。
4.対象 目の不自由な方と家族の方々
5.参加費 無料
6.申込み
1)会場開催
開催1週間前の日曜日までにメールまたは電話でお申し込みください。
2)オンライン開催
開催週の月曜日までに①の方はメールで、②の方は電話でお申し込みください。
※メールは参加アドレスから件名「交流会申込」で送り、本文に以下を記してください。
・氏名・参加日・当日に連絡可能な電話番号
・2)オンライン開催
①の方はパソコンかタブレット・スマホか
申込み先(井上 健一さん)

7.お願い 非会員でも案内をメールで受け取れる人は「交流会メルアド登録」メールをください。

主催 岡山県視覚障害を考える会

 研修会1
 2月5日 研修会の案内

視覚障害者の安全な移動のために-歩行訓練士の視点で-

NPO法人六星 ウイズ蜆塚 施設長
日本歩行訓練士会 会長
古橋 友則 氏

 交通環境や ICT機器の進歩、公的な支援サービスの充実により、視覚障害者の歩行環境は少しずつ改善されてきていますが、残念ながらいまだ公共交通機関や交差点での事故は後を絶たず、特にこの2年は踏切での痛ましい事故が続いてしまいました。
 視覚障害者の社会参加や就労においては安全で安心な移動の確保は欠かせません。日本歩行訓練士会としてこの課題にどう取り組んでいるのかを紹介するとともに、地域で活動する歩行訓練士として何ができるのか、ウイズで新しく始めた生活訓練事業の様子も紹介しながらお伝えします。

日時:令和5年2月5日(日)13:30~15:00【受付:13:00】
場所:岡山県立岡山盲学校(現地開催不可となった場合は同日時に Zoom 開催)
参加費:岡山県視覚障害を考える会会員 無料、非会員500円(Zoom では無料)
申込み:下記URLまたはQRコードから専用フォームにてお申し込みください。
https://forms.gle/Aw5Sy6wtqum3gAGG8
フォームの操作が難しい場合は、事務局までメールでお申し込みください。
事務局メールアドレス : okashikaku@yahoo.co.jp
メールにお書きいただく内容:件名「研修会申し込み」
1)氏名
2)ご所属(あれば)
3)会員または非会員
4)電話番号
どなたでも参加可能です!
申込期限:令和5年1月29日(日)
※現地開催の可否は1月22日(日)頃に岡山県視覚障害を考える会ホームページへ掲載します!

主催:岡山県視覚障害を考える会
後援:岡山県眼科医会

<バス>
宇野バス:瀬戸駅・片上・四御神・長岡団地
岡電バス:岡電高屋
両備バス:旭川荘
原尾島住宅前下車徒歩15分
<タクシーなど>
JR岡山駅から約15分
天満屋から約10分


 講習会 ※JRPS岡山と共催、(公社)日本眼科医会とも共催の予定
2023年4月23日(日)午後 岡山国際交流センター 地下1階レセプションホール
講師:1)原田 敦史 氏(堺市立健康福祉プラザ視覚・聴覚障害者センター)
2)坂口 紀子 氏(岡山市立市民病院 眼科医師・岡山県眼科医会 副会長)
3)未定(岡山県障害福祉課)
テーマ:1)災害時における視覚障害者への支援について(仮)
2)平成30年度西日本豪雨の被災者に対する眼科医療支援の報告(仮)
3)障害のある人の避難プラン(災害時サポートブック)について

 研修会2 ※(公社)日本眼科医会と共催予定
2023年6月18日(日)午後 岡山県立岡山盲学校
講師:1)川田 忠茂 氏(岡山県視覚障害者センター 所長)
2)鈴木 鈴子 氏(岡山県盲導犬友の会 会長)
3)片野田 勝義 氏(岡山県立岡山盲学校 教諭、特別支援教育コーディネーター)
テーマ:視覚障害者の日常生活の工夫について 当事者の視点から サピエ、盲導犬、ICT活用

 2023年度 特別講演会 ※(公社)日本眼科医会と共催の予定
2023年10月22日(日)10:00~12:00
開催方法:Zoomによるオンライン開催
講師:仲泊 聡 氏(理化学研究所)
テーマ:遠隔支援とロービジョンケア(仮)

※内容や開催形式が変更になる場合があります。事前に岡山県視覚障害を考える会ホームページでの確認または事務局へお問合せください。

岡山県視覚障害を考える会 事務局
e-mail:okashikaku@yahoo.co.jp
電話:090-4100-8017(平日9時~17時)
HP:http://okashikaku.web.fc2.com/

 

   ろばの耳より情報

A おいしい焼き芋をオーブントースターで焼く方法
 寒さが厳しくなってくると、「焼き芋」の販売車から「石焼き芋」の声が流れてきます。今はスーパーやドラッグストアなどでも焼きたて、熱々の「焼き芋」が購入できます。焼き芋はそんなに大きくはなく、中身はしっとり甘いのが多いように思えます。このしっとりとした芋に興味があり、ネットでも調べてみました。
 分かったことは、芋の選び方、焼き時間と温度、アルミホイールに関することでした。
 しっとり甘さを求めるときは、蜜芋と呼ばれる安納芋や紅はるかを選ぶこと、ほくほく感を求めるときは鳴門金時を選びます。
 焼き時間は80~90分とけっこう長く焼きます。また、設定温度は70℃でと180℃との2つが見つかり、どちらが正しいか分からないため、試してみました。我が家のオーブントースターは最も低い温度が100℃で、70℃が選べないため、180℃で焼いてみました。

 焼き方
 ①いもを水洗いする。
 ②洗ったいもをアルミホイールで包む。
 ③庫内に入れ、温度設定(つまみを中間にすると180℃)、タイマー最長で15分を入れ焼き始めました。
 ④連続90分になるまで、タイマーを5回セットし直しました。

 焼きあがったいもは、スーパーやドラッグストアで買ったのと変わりなく大変甘くできあがっていました。皆さんもお家でおいしい焼きいもを作ってみませんか。

 さつまいもを焼き芋にするとなぜ甘くなるか
 さつまいもに含まれるβーアミラーゼという消化酵素が、加熱されて糊化したでんぷんに作用して麦芽糖という甘味成分を生成するためです。
 β-アミラーゼという酵素は、約70℃で一番活発に働き、さつまいものでんぷんを糖に変えて甘くしてくれます。
 β-アミラーゼの活動が一番活発になる温度帯を時間をかけて通り過ぎると、酵素がより長く働き、多くのでんぷんが糖に変わって焼き芋が甘くなります。
 次回試すときには、温度設定を100℃で作ってみようと思っています。

 

  人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は15タイトルあります。
 現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。
 また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。

・仏教
「僧侶31人のぽけっと法話集(真宗文庫)」黒田進、野邨勇樹、渡邊学ほか著 2016年 2巻

・地理、地誌、紀行
「風のことは風に問え:太平洋往復横断記」辛坊治郎著 2022年 4巻

・社会科学(総記)
「インディアンにならなイカ!?」太田幸昌著 2017年 3巻 カナダ西海岸バンクーバーアイランドの先住民の島、フローレスアイランドに住みついて、倒産寸前のバックパッカーズ・ホステルで孤軍奮闘!

・社会
「世界を手で見る、耳で見る:目で見ない族からのメッセージ」堀越喜晴著 2022年 3巻 2歳のときに光を失った言語学者による、社会の風をとらえたエッセイ。『点字毎日』連載を書籍化。

・英語
「この英語、訳せない!:headは頭?顔?首?」越前敏弥著 2019年 2巻

・日本文学-小説、物語
「あちらにいる鬼」井上荒野著 2019年 5巻 小説家の父、美しい母、そして瀬戸内寂聴をモデルに、〈書くこと〉と情愛によって貫かれた3人の〈特別な関係〉を長女である著者が描き切る問題作。

「メリーゴーランド」荻原浩著 2004年 6巻 超赤字テーマパークを立て直すことになったのは、新しい部署に移ったばかりの一公務員。地方都市の村興しと権力闘争に翻弄され…。

「めぐり逢いサンドイッチ(角川文庫)」谷瑞恵著 2022年 4巻 笹子と蕗子の姉妹が営む手作りサンドイッチの専門店。迷える人々の心を、絶品サンドイッチが癒やす優しくも愛おしい物語。

「祈りのカルテ」知念実希人著 2018年 3巻 初期臨床研修で様々な科を回っている新米医師の諏訪野良太は、患者たちが抱える問題に耳を傾け、解決の糸口を懸命に探し…。

「破局」遠野遥著 2020年 2巻 私を阻むものは、私自身にほかならない-。ラグビー、筋トレ、恋とセックス。ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。

「やさしい猫」中島京子著 2021年 7巻 シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、8歳年下の自動車整備士クマさん。小さな幸せが突然奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから…。

「マスカレード・ゲーム」東野圭吾著 2022年 5巻 解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。共通点は、被害者がみな過去に人を死なせた者であることだった。

「きみのためにできること」村山由佳著 1998年 4巻 高瀬俊太郎は新米の音声技師。仕事に意欲を燃やすが、恋人がふたり、彼の心に棲み始めた…。

「A2Z」山田詠美著 2000年 3巻 文芸編集者沢野夏美の勤める会社の向い側にある小さな郵便局。お仕着せの制服でうつむく成生と目が合った瞬間、とびっきりの恋物語が始まった。

・(児童向け)日本文学-小説、物語
「名探偵コナン黒ずくめの組織セレクション黒の策略(小学館ジュニア文庫)」青山剛昌原作 酒井匙著 2021年 3巻

 

   新刊案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが17タイトル、点字が2タイトルです。
 貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 また、ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

■録音図書

○一般向けの本

・総記(1タイトル)

書名 ネットが生んだ文化(カルチャー):誰もが表現者の時代(角川インターネット講座 04)
川上量生監修
デイジー9時間32分
発行 KADOKAWA 2014年
内容 リア充、炎上、嫌儲、コピー…。これからの日本を支配するネット住民の行動原理とは?「日本のネットカルチャー史」「リア充対非リアの不毛な戦い」「炎上の構造」「日本文化にみるコピペのルール」などについて記す。

・歴史(2タイトル)

書名 ヒカリをカナタへ
竹内昌彦著
デイジー10時間54分
発行 iプランニングKOHWA 2022年
内容 幼少期から現在まで、数々の困難に立ち向かい、ひとつひとつ乗り越えて成長していった波乱の人生の物語。全盲の自分を支え見守ってくれた家族、恩師、友人達への思い。すばらしい出会いと悲しい別れ。そしてどんな時も前向きに歩んだ氏が語る「生きる意味」「命の尊さ」そして「見えないから見えたもの」とは。心揺さぶられる一冊。

書名 三木行治の世界:桃太郎知事の奮闘記(岡山文庫)
猪木正実著
デイジー3時間41分
発行 日本文教出版 2012年
内容 「私なき献身」で知られる戦後2代目の民選の岡山県知事であり、東洋のノーベル賞と称されるマグサイサイ賞を日本人として初めて受賞した三木行治。ひたすら命あるものへの奉仕に走った「桃太郎知事」の一生を追う。

・社会科学(1タイトル)

書名 NHK障害福祉賞入選作品集 第56回
デイジー4時間37分
発行 NHK厚生文化事業団 2021年

・産業(1タイトル)

書名 人、イヌと暮らす:進化、愛情、社会(教養みらい選書)
長谷川眞理子著
デイジー5時間37分
発行 世界思想社 2021年
内容 イヌのそもそもの起源は?どうしてイヌは可愛いの?進化生物学者と心理学者の夫婦の家にやってきた3頭のイヌたち。それぞれ個性の違う彼らと一緒に暮らして考えたことをつづる。

・文学(4タイトル)

書名 三千円の使いかた
原田ひ香著
デイジー8時間44分
発行 中央公論新社 2018年
内容 御厨家の人々が直面する、将来への不安や人生のピンチ。前向きに乗り越えたいからこそ、1円単位で大事に考えたい…。「節約」家族ストーリー。節約アイデアも満載。2023年冬ドラマ原作。

書名 忍者に結婚は難しい
横関大著
デイジー10時間43分
発行 講談社 2022年
内容 現代でも暗躍する忍者たち。正体を知らずに結婚した伊賀忍者の男と甲賀忍者の女は今や離婚寸前の状態だった。そんなある日伊賀系の政治家が暗殺され…。2023年冬ドラマ原作。

書名 顔:FACE(徳間文庫)
横山秀夫著
デイジー12時間13分
発行 徳間書店 2005年
内容 「だから女は使えねぇ!」 鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。描くのは犯罪者の心の闇、追いつめるのは「顔なき犯人」。

書名 誰がために鐘は鳴る(世界文学全集 23)
ヘミングウェイ著 大久保康雄訳
デイジー26時間29分
発行 河出書房新社 1964年
内容 1936年に勃発したスペイン内乱。鉄橋爆破の密命を帯びたアメリカ青年と、ファシストによって両親の命を奪われたスペイン娘との出会い、そして戦争の姿を乾いた文体で描き出す。

○NHK厚生文化事業団音声ライブラリー

・FMシアター(2タイトル)

書名 かささぎ橋で会いましょう
中神謙一原作・脚本 内場勝則、宮田圭子、川崎亜沙美出演
デイジー52分

書名 ほぞ
水城孝敬原作・脚本 和田正人、伊藤歩、大鷹明良出演
デイジー52分

・新日曜名作座(1タイトル)

書名 半七捕物帳 2
岡本綺堂原作 古川壬生脚色 池辺晋一郎音楽 竹下景子、西田敏行出演
デイジー3時間1分

・青春アドベンチャー(2タイトル)

書名 00-03 都より愛をこめて
藤井青銅原作・脚本 黒田賢一音楽 梶裕貴、木﨑ゆりあ出演
デイジー2時間31分

書名 レディ・トラベラー1920
小林雄次原作・脚本 川田瑠夏音楽 野々すみ花、谷田歩出演
デイジー2時間31分

・ラジオ文芸館(3タイトル)

書名 おとぎ輪廻
木下昌輝著 伊藤雄彦朗読
デイジー42分

書名 暮れ花火
朝井まかて著 小野文恵朗読
デイジー42分

書名 無用の人
原田マハ著 徳永圭一朗読
デイジー42分

■点字図書

○一般向けの本

・文学(2タイトル)

書名 この世の果てで、おもてなし:賽の河原宿・鬼女将日記(富士見L文庫)
遠藤まり著
点字5巻
発行 KADOKAWA 2020年
内容 内定先の倒産により、住所不定無職の窮地に立たされた水城凛。そんな凛のピンチを救ったのは、着物姿の男・時雨。彼は凛を自身の旅館の仲居に勧誘する。ところが、時雨の旅館は、死者に最期の安らぎを提供する宿だった!

書名 ことばの恐竜:最果タヒ対談集
最果タヒ著
点字3巻
発行 青土社 2017年
内容 現代詩の概念を打ち破り、新たなる可能性を広げてきた詩人・最果タヒ。彼女はなぜ「ことば」の世界を選んだのか。作詞家、女優、詩人、漫画家らと、ジャンルを超えて「ことば」について語り合う。