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岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和4年(2022年)3月(通巻378号)

視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和4年3月10日発行(通巻378号)
発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

 声の欄に「美佐子のひとり言」の題で長文の原稿をいただきました。今月号から3回に分け掲載させていただきます。
 岡山県の「まん延防止等重点措置」は解除されましたが、 引き続き以下の対応が求められています。
○3密回避、手洗い、換気を徹底
○少しでも症状がある場合、発熱がなくとも、かかりつけ医等を受診し、通勤、通学、外出等を止めること
○ワクチンには感染症の発症や重症化を防ぐ高い有効性が認められているため、ぜひワクチンの接種を受けてください
 皆さまからの声の欄は随時募集しています。内容とその形式は問いませんが、ワープロやエディタのテキストデータ、あるいはメールが可能な方は、これらでいただければ大変助かります。皆さまからの原稿をお待ちしています。読み始めたら途中でやめられなかった面白い本、おいしかった飲食店、便利グッズ、趣味など何でもけっこうですので、ぜひ声の欄に原稿をお寄せください。
 センターだよりメール版をご利用中の方で、毎回数名の方がメールアドレスを変更されているようです。そのため、宛先のアドレスが存在しないとメールが戻ってきています。最近センターからのメールが届いていない方は、変更後のメールアドレスのご連絡をお願いします。

 今月の内容
・お知らせ(2件)
・19条訴訟 最高裁判所の判決について
・新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)について
・第1回点字考案200年記念事業のご案内
・岡山県視覚障害者協会女性部総会開催のお知らせ
・川柳と短歌教室のご案内
・点字ブロックの日制定12周年記念啓発活動及び記念式典のご案内
・声 美佐子のひとり言
・岡山県視覚障害を考える会行事予定
・第6回 桃モンキー開催予定について
・令和3年度 ヨガ教室のご案内
・PCVOL・OPKの例会日
・ろばの耳より情報
・岡山関係の図書紹介
・人気のある点字図書のご案内
・新刊案内
をお伝えします。

   お知らせ(2件)
1.3月・4月のカレンダー
 利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。申し込みが必要な行事があります。
 休館日は毎週火曜日と3月21日(月)春分の日、4月29日(金)昭和の日です。
 開館時間は、午前9時から午後5時です。
 図書整理日は、3月は24日(木)、4月は28日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。
 なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

※現時点での行事です。
3月のカレンダー
10日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
13日(日)PCVOL
17日(木)視障協 囲碁クラブ
20日(日)手技療法研究会、視障協 女性部 総会
27日(日)視障協 評議員会、OPK

4月のカレンダー
10日(日)PCVOL
14日(木)視障協 青年部 ヨガ教室
17日(日)盲学校同窓会役員会
21日(木)視障協 囲碁クラブ
24日(日)OPK

 

2.サピエ停止期間中の当センターの対応について
 1月号および2月号でサピエ事務局からのサピエのサービス一時停止についてのお知らせを掲載していますが、その間の当センターの対応についてお知らせいたします。
 個人会員の皆様は、サピエの全面停止期間である3月7日(月)午前3時から3月28日(月)の午前10時まで、サピエのすべてのサービスをご利用いただけなくなる予定です。
 当センターの方でもほぼ同じ期間でサピエを利用できなくなりますが、その間も通常通りリクエストなどをしていただければ結構です。
 ただし、サピエからの図書のダウンロードができませんので、センターで所蔵していない図書は全国の所蔵館から郵送で取り寄せてからの貸出になり、その分お手元に届くまで通常より日数をいただくことになります。
 また、雑誌につきましても、多少の遅れが生じるかもしれませんが、通常通りご提供できるようにする予定です。
 普段はご自身で雑誌をダウンロードされている方で、サピエ停止期間中だけセンターからの提供をご希望の方は、当センターにその旨ご連絡ください。
 皆様には大変ご不便をおかけしますが、ご了承くださいますようお願いいたします。


 

   19条訴訟 最高裁判所の判決について
 色々なメディアで最高裁判決が報道され、皆様もすでにご存知のことかと思いますが、日本視覚障害者団体連合あん摩師等法19条連絡会事務局からの情報をお伝えします。

 学校法人福寿会及び学校法人平成医療学園が、国に対し、あはき法19条によるあん摩マッサージ指圧師養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求めた3件の訴訟の判決が、最高裁判所第2小法廷において2月7日15時から行われました。
 法廷傍聴には、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮して22名に制限されている中、視覚障害当事者や支援者等59名が詰めかけました。
 菅野博之裁判長より、仙台・東京・大阪の各事件について、上告人の上告を棄却する旨の判決が言い渡されました。
 最高裁判決を受けて、最高裁近くにおいて集会が行われ、集会に参加した仲間と共に喜びを分かち合いました。また、東京高裁司法記者クラブにおいて記者会見が開かれました。会見には、竹下義樹あん摩師等法19条連絡会会長、大胡田誠日視連顧問弁護士、安田和正日本あん摩マッサージ指圧師会会長、工藤滋日本理療科教員連盟会長、山城完治全日本視覚障害者協議会代表が出席しました。
 竹下会長は、これまでの裁判を振り返るとともに「司法において最終判断の場の憲法判断で、あはき法19条が視覚障害者の職業的自立のためには必要な規定であることを名言していただいたことに安堵している」と語り、最高裁が視覚障害者の立場を十分に理解してくれたことに大きな感動と喜びを感じたと感想を述べました。

 

   新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)について
 昨年12月1日から新型コロナワクチンの3回目接種が始まりました。ワクチンは時間の経過に伴い、効果が低下することが分かってきていますが、追加接種をすることにより低下した効果を高めることができます。自分だけでなく、周りの人を守るためにも、高齢者や基礎疾患を有する方などの重症化リスクの高い方を始め、多くの方が追加接種をしていただくようお願いいたします。
 接種対象は、18歳以上かつ2回目接種を完了した日から原則8か月以上経過した方です。接種券が届いた時点から、予約・接種が可能ですので、インターネットや市町村のコールセンターなどで予約をしてください。
 また、新たに12歳になった方や未接種者の方への1回目・2回目の接種も引き続き実施しております。接種券を紛失・破損した、お手元に届いてないなどお困りの方は、お住まいの市町村にお問い合わせください。
(副反応などの専門的な相談)
岡山県新型コロナワクチン専門相談センター
電話 0120-701-327、受付時間:全日午前9:00~午後9:00

 

   第1回点字考案200年記念事業のご案内
「記念講演会&シンポジウム」開催のご案内
 この会は東京・大阪会場ではハイブリッド方式で計画されていますが、これに関するお知らせは省略しています。以下の3 YouTube配信から参加できます。

1 開催趣旨
 世界で初めて点字が考案された1825年から、2025年で200年を迎えようとしている。点字は、視覚障害のある者にとって、唯一、自由に読み書きできる文字として、大きな意義を持っており、この点字の考案と普及が、世界の視覚障害者の自立と社会参加促進に大きく貢献してきた。
 私たちはルイ・ブライユの業績に感謝しつつ、今日における点字の意義をさらに大きなものとするために、点字考案200年を迎える2025年に向けて点字の普及と現代社会に即した実用性の拡大を目指して、2021年度から継続的に各種事業を展開するものである。
 第1回は、「記念講演会&シンポジウム」として、韓国の点字法に学びながら、これからの点字への期待について議論を深める機会とする。

2 日時
2022年3月19日(土)
13:00~16:00 開場12:30

3 YouTube配信
YouTube視聴用URL https://youtu.be/a-PmJcQj7Rk

*イベント詳細・資料掲載ホームページ
http://nichimou.org/all/news/other/tenjikouan200-1/

4 内容(プログラム)
司会 清水智子 日本視覚障害者団体連合点字図書館館長
開会(13:00)
1)主催者挨拶 13:00~13:10
竹下義樹(点字考案200年記念事業推進委員会委員長[日本視覚障害者団体連合会長])
2)記念講演 13:10~14:30(質疑応答含)
進行 指田忠司(日本盲人福祉委員会常務理事)
「韓国点字法に学ぶ -立法経過とその後の状況-」
チェ・ドンイク氏(韓国シロアム視覚障害者福祉館常務理事)
※韓国では、既に2017年に「韓国点字法」が制定されており、その第4条(点字の効力や差別禁止)において、「①点字はハングルとともに、大韓民国で使用される文字であり、一般の活字と同一の効力を持つ。②公共機関等は立法・司法・行政・教育・社会文化的に点字の使用を差別してはならない。」と規定されている。我が国においても、点字を文字として位置付けてほしいという機運が強まってきているため、この韓国の点字法に学びながら、日本における運動について考える機会とする。
3)休憩 14:30~14:45
4)シンポジウム 14:45~15:50(質疑応答含)
「これからの点字への期待 -新たな輝きを求めて」
進行 渡辺昭一(日本点字委員会会長)
【東京会場シンポジスト】
長岡英司氏(日本点字図書館館長)点字図書館、点字出版の立場から
江村圭巳氏(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)視覚障害教育の立場から

【大阪会場シンポジスト】
慎英弘氏(四天王寺大学名誉教授)点字の市民権拡大の立場から
山本宗平氏(大阪府立高等学校教諭)インクルーシブ教育の立場から
※シンポジウムでは、福祉・教育等の現場から、これからの点字への期待について議論を深める。
5)閉会のあいさつ 15:50
長岡雄一(日本盲人社会福祉施設協議会理事長)
閉会(16:00)

5 参加費 無料
定員 YouTube視聴は無制限

 


   岡山県視覚障害者協会女性部総会開催のお知らせ

 岡山県視覚障害者協会女性部総会を下記のように開きます。
 今年度も新型コロナウイルスの感染拡大のために、予定していた行事もほとんど開催することができず、みなさんとお会いすることができませんでした。それだけにできるだけ集まって、いろいろな情報交換を行いたいと思います。お忙しい時期かと思いますが、大勢のご参加をお待ちしています。

  記
日時 2022年3月20日(日) 10時~12時
受付 9時30分より
場所 岡山県視覚障害者センター3階調理室
(岡山市北区西古松 電話086-244-1121)
内容 2021年度事業と決算報告、2022年度事業計画と予算案、女性部部長の選出、その他情報交換など

 2022年度活動費1500円を徴収いたします。代表の派遣などの一部に使わせていただいております。ご協力よろしくお願いいたします。

 昼食は、お弁当を用意いたしますので、お持ち帰りください。付き添いの方につきましても、お一人までは、会の方でご用意いたします。

 お問い合わせとお申し込み 参加を希望される方は、3月14日(月)までに、沢田さんまでお願いいたします。

 コロナ感染拡大予防のために、マスクの着用、検温、アルコール消毒にご協力ください

 


   川柳と短歌教室のご案内

 岡山県視覚障害者協会は毎年偶数月の第1水曜日に、川柳教室と短歌教室を開いています。視覚障害のために点字も普通文字も自由に使えない人も自由に参加できる教室です。
 4月は以下の要領で行いますので、関心のある方は竹内さんまでご連絡ください。


期日 4月6日(水)

日程 10時~12時 川柳教室
   12時~13時 休憩・昼食
   13時~15時 短歌教室

場所 岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
   (岡山市北区西古松268-1 ℡086-244-1121)

年会費 川柳と短歌それぞれ3,000円

 


   点字ブロックの日制定12周年記念啓発活動及び記念式典のご案内
 「点字ブロック」が世界で初めて敷設された原尾島交差点に記念碑を建立し、また、敷設された日、3月18日が「点字ブロックの日」として日本記念日協会の認定を受けて12年が経過しました。
 このことを記念して、今年は下記の二つの行事を計画しましたのでお知らせします。それぞれの行事に参加を希望される方は3月10日までに竹内さんまでお知らせください。多くのご参加をお待ちしています。
竹内さん携帯(090-7130-7260)

 1.点字ブロックエスコートウォークとティッシュ配り
 原尾島の点字ブロックの記念碑からJR岡山駅までの区間を、視覚障害者(約10~15人)と市内の中高校生(約30人)が一緒に点字ブロックの上を歩きます。

期日 令和4年3月18日(金)
日程
13:30 点字ブロック発祥の地の石碑周辺に集合(岡山市中区原尾島4丁目)
14:00 出発式
14:10 スタート
15:20 JR岡山駅西口2階連絡道路広場 到着
15:30 関係者の挨拶
15:50 点字ブロック歩行体験(学生の皆さんがアイマスクをし、白杖を持って点
字ブロックの上を歩いてみる)
16:10 ティッシュ配り
17:00 解散

 2.点字ブロックの日制定12周年記念式典
期日 令和4年3月20日(日)
場所 岡山国際交流センター2F 国際会議場(岡山市北区奉還町2丁目)
日程
12:30 受付開始
13:30 開会
13:31 点字ブロックの歌 みなんキッズコーラス(岡山市立御南小学校)
   「幸せの黄色い道」「ひかりのおくりもの」合唱
13:45 主催者挨拶 認定NPO法人ヒカリカナタ基金理事長 竹内 昌彦
13:50 来賓挨拶
13:55 感謝状の贈呈、表彰
14:10 講演
      講師 大胡田 誠 先生(全盲の弁護士)
      演題 『心の壁を越えるには~全盲弁護士の夢のかなえ方』
15:10 講演終了、5分間休憩
15:15 認定NPO法人ヒカリカナタ基金活動報告
      理事メンバーによる活動報告(映像など)
15:45 閉会挨拶 認定NPO法人ヒカリカナタ基金理事 吉原 洋二
15:50 終了

講演者紹介
大胡田 誠(おおごだ まこと) 先生、弁護士
1977年静岡県生まれ。
先天性緑内障により12歳で失明する。
筑波大学付属盲学校の中学部・高等部を卒業後、慶應義塾大学法学部を経て、慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)へと進む。
2006年、司法試験に合格し2007年弁護士登録(第一東京弁護士会)。全盲で司法試験に合格した日本で3人目の弁護士になった。
2007年~2013年、渋谷シビック法律事務所に勤務。
2013年~2019年、弁護士法人つくし総合法律事務所に勤務。
2019年9月、東京都港区白金台におおごだ法律事務所を開設。
一般民事事件や家事事件、企業法務に加え、障害者の人権問題にも積極的に取り組んでいる。
2021年、国家資格キャリアコンサルタント取得。
趣味はマラソン。伴走者とともにニューヨークシティマラソン、東京マラソン 、霞ケ浦マラソンなどに出場し完走した。

著書「全盲の僕が弁護士になった理由~あきらめない心の鍛え方」
「今日からできる障害者雇用」
「決断。全盲のふたりが家族をつくるとき」(妻、大石亜矢子との共著)
「コロナ危機を生き抜くための心のワクチン―全盲弁護士の智恵と言葉」他

 

        声  美佐子のひとり言         K M

 最初に書く事は、母に感謝の言葉「私を強い人に育ててくれてありがとう」である。この一行には何かしら抵抗があるのか、目が潤む。
 私の記憶では甘やかされた事はなく、唯一熱を出した時だけは優しかった。記憶の中では6歳より前の記憶がない。最初の記憶は兄の葬儀(9才で亡くなった兄はずっと寝ていた記憶しかない。母も心臓が悪かったと言っていたが、10年ほど前にいとこが「たぶんダウン症だった」と教えてくれたが、母もいないので確かめられない)。火葬場と家の中が人でざわざわしていたような記憶が残っている。
 母と父はいとこ同士での結婚だった。兄は病で生まれ・妹は生後2週間で亡くなっている。母は兄をなんとかしたい一念で宗教にすがるしかなかったのだと思う。そのため私の方には意識が向いていなかった。ただ一度だけ入学する前に慌てて自分の名前と簡単な計算を教えようとしたが、私は覚える気がなかった。母は“健康であればそれでいい”と思ったのが分かり、子供心に母は“私を諦めた”と冷ややかに思った事を覚えている。
 兄が亡くなっても宗教一途で“高野山詣り・篠栗詣り”と3日~1週間いない。父に宗教心はないが、母のそばにいたいので会社を休んでついて行く。その結果、私は他人に預けられ、“私は他人の子・いらない子。いらない子は生きる価値がない。「死のう」「何処で死ぬ」”と考えていた。しかし最後は死ぬ勇気もなかったので生きている。
 こう書くと根暗みたい。いやいや根暗じゃないのよね。見かけはおとなしいがちょっと変わった子。一人っ子のわがままなのか、友達の意見を何度か我慢して聞いてみるが、我慢できなくて…。自分の意見を穏やかに言えばいいのだが、これが私の性格なのか、人を斬るようにスパっと言ってしまう。おかげで仲間はずれになるのだが、自分の意見は正しいと思っていたので一人でも平気だった。
 中学の時、同じクラスになった幼馴染のAさんと話して席に戻ったら、突然Cさんに「私の友達を取らないで」と言われた。私は「ただ話していただけよ」と言ったら、また「私の友達を取らないで。Aさんに声を掛けないで」と言って立ち去って行った。私は唖然とした。私が幼馴染と話しているだけでCさんは傷ついていたのかと思い『どうぞどうぞAさんとお友達でいてください。私は一人に慣れているから』と心の中で強がりを言った事を思い出す。
 高校2年の担任で戸渡英二先生に巡り合って私の人生は変わった。
 4月のホームルームで順番に発言することになり、イヤイヤ発言したけどその時先生は「おやっ」と思ったらしく、その後度々私に発言を求められた。私は頭が悪いし、やる気は無いし、私のどこがいいのだろうと思いながら、でも度重なるうちに「こんな私でも皆の前で発言してもいいのだ」と少しずつ自信が持てた。
 運動能力を調べる3段飛びの時に先生は「自分が教えるから」と部活を勧めてくれたのだが、母の一言で諦めた。あの時もう少し自主性があったら「もしかしたら県大会も…」イヤーこれは幻の夢。
 私の目の病気《網膜色素変性症》について触れておく。最初は小学4年の時、色盲の検査で周りの男の子が「鳥目だ」と言った。先生は男の子をたしなめて何も言わなかったので、私の事ではないのかと思った。もし私だったら先生から母に伝わると思い、その後何もなかったので記憶から消えていた。網膜色素変性症と分かったのは長男が小学1年の時だ。学校から「眼科に…」と言われたので行き、長男は逆まつげで大丈夫だった。そのついでに私も診てもらったら、網膜色素変性症と診断され「えっ。それってどんな病気ですか?」と聞くと「簡単に言えば血の病気です」と言われた。すぐに納得できたのは、前の質問で親の事を聞かれ「いとこ同士です」と答えたら頷かれた。次に子供の事を聞き、「主人とはまるっきり他人」と答えたら「大丈夫でしょう」と言われひとまずホッとした。「これからの私はどうなるのですか?」と質問したら、「視野がだんだんと狭くなります。(心の中で納得したのは前から視野に不安があったから)。この病気には治療方法も薬もありません。」と言われた。私は「“めくら”になるのですか?」と質問して「全盲になるかならないかはその人によるから。視野検査に時々来てください」と言われた。「ハイ」と返事して帰ったが、治療方法も薬もなく、視野検査が必要なのだ。心の中は怒っていた。検査しなくても自分でわかる。眼科に行くのは止めよう。それから母に黙っておくことにもした。もし言ったら私が何事もなく生きているのは信心しているお陰だと信じているから、言ったら自分を攻めるだろう。「さーこれからどう生きる?病気の恐怖に怯えながら生きる?それは嫌だ!ウーン…。忘れよう。まだ見えているじゃないか!自分が不自由になってからにしよう」と考えをまとめながら自宅に着いた。

 

 

   岡山県視覚障害を考える会行事予定

 講習会(web)
演題 「私が感じる歩行環境の変化~当事者として・歩行訓練士として~」
講師 角田フローラ 華子 氏
(大阪府立大阪南視覚支援学校 歩行訓練士)
角田先生のご紹介 
視覚支援学校の体育教員として視覚障害生活訓練等指導者(歩行訓練士)養成課程を修了。その後、角膜混濁に関連した緑内障の治療により一時休職。その間に点字技能師・国語科の教員免許を取得され、現在も視覚支援学校に勤務されています。
余暇の時間には、趣味でたこ焼き屋・パン屋巡りやチェスを楽しまれる一方、各種交通機関の会社や近隣の学校へ視覚障害に関する理解・啓発の出前授業も行っておられます。

視覚障害当事者であり歩行訓練士でもある角田氏の感じる“モノ・コト”には、視覚障害者支援を考える大きなヒントがあるはずです。今回は、歩行環境の変化を中心に楽しく分かりやすくお話しいただきます。
開催期間 2022年4月2日(土)から4月23日(土)まで
開催形式 「岡山県視覚障害者を考える会」のホームページにてオンデマンド視聴(一般公開・無料・申込不要)
以下当会ホームページURLをご覧ください。
http://okashikaku.web.fc2.com/
問い合わせ先 岡山県視覚障害を考える会 事務局
E-mail okashikaku@yahoo.co.jp
Tel 090-4100-8107(平日9時~17時)
共催 岡山県視覚障害を考える会・岡山県網膜色素変性症協会・(公社)日本眼科医会
後援 岡山県眼科医会(予定)

 研修会
開催日 2022年6月19日(日)
場所 岡山盲学校(現地開催が無理な場合はZoomに変更)
演題  視野障害・・・どんな風に見えるのかを想像し、どう困るかを考えてみよう(仮題)
講師 張替 涼子 氏 (新潟大学病院 眼科)
参加費 会員 無料・非会員500円(Zoomの場合無料)

 2022年度 特別講演会
開催日 2022年10月9日(日)
場所 くらしき健康福祉プラザ(現地開催が無理な場合はZoomに変更)
演題 山梨県視覚障害を考える会の活動報告(仮題)
講師 原田 亮 氏(甲府共立診療所 視能訓練士)
参加費 無料

※内容が変更になる場合があります。事前に当会ホームページでの確認やお問合せください。

 


   第6回 桃モンキー開催予定について
 現在(3月1日)、県内全域に発令されているまん延防止等重点措置が、3月6日まで延長されることになりました。そこで、桃モンキー(第6回)は、日程を3月27日に変更し、開催の検討を進めています。
 なお、感染状況によっては、再度の変更の可能性もあり得ますので、予めご了承ください。また再開できることを、スタッフ一同、切に願っております。
・日時 3月27日(日)の14:00~16:00
・会場 グラビティリサーチ岡山
*再開見込みが立ちましたら、改めて、FaceBookやウェブサイト、メール等でお知らせいたします。

 


   令和3年度 ヨガ教室のご案内
 新型コロナウイルスの影響でお休みしていたヨガ教室が再開されました。

開催日時(毎月第2木曜日13時30分~14時30分)
3/10
巣ごもり生活で硬くなった体をほぐしてみませんか?
会場 岡山県視覚障害者センター3階会議室
参加費 岡山県視覚障害者協会会員 1回500円
非会員 1回1,000円
ヘルパーさんが参加される場合も同額(会員の付き添いのヘルパーさんは500円、非会員の付き添いのヘルパーさんは1,000円)となります。
(岡山県視覚障害者協会会員とは、岡山県視覚障害者協会支部に所属されて年会費を納入されている方です。会には随時入会できます。詳しくは岡山県視覚障害者協会事務局へお問い合わせください。)
ヨガマット 各々お持ちください。
100円ショップなどでも購入できますが、ご自身でお求めになることが難しい場合は、先生が購入してくださいます(安いもので1500円くらいから)。
また、持ち運びが大変でしたら岡山県視覚障害者協会でお預りすることもできます。

参加お申込 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。
講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
お問い合わせ・お申込先 岡山県視覚障害者協会事務局
TEL 086-271-0933
E-mail:ossk-33@po1.oninet.ne.jp
その他 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。
※非会員の方の参加費が値上げされましたが、岡山県視覚障害者協会青年部が開催費の一部を負担しておりますので、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
 皆さまのご参加をお待ちしております。

 


   PCVOL・OPKの例会日のお知らせ
 サピエ図書館に登録されている録音・点訳図書の利用法には2種類あります。一つは、センターにリクエストして、入手する方法。もう一つは、インターネットの環境があれば、音声パソコンやiPhone・リンクポケット・PTR3などを利用し、直接入手する方法です。このメリットは、いつでも、素早く読みたい本があれば短時間で入手できることです。
 この音声パソコンをはじめ、iPhone、リンクポケット・PTR3は体験可です。
 PCVOL・OPKの例会に参加され、体験してみませんか。
 PCVOLの例会は原則第2日曜日の10時~16時です。OPKの例会は原則第4日曜日の13時~16時です。会議室は当日ご確認ください。

 以下PCVOLとOPKの例会日です。
 PCVOLの例会日
 2022年 3月13日
4月以後も原則第2日曜日に例会が予定されています。

 OPKの例会日
 2022年 3月27日
4月以後も原則第4日曜日午後に例会が予定されています。

 

   ろばの耳より情報

A 音声体温計MC-174V けんおんくんのご案内
 オムロン製の実測式の音声体温計です。測定には5分から10分程度かかります。電源の入・切、測定開始、測定結果を音声で案内します。上部にあるボタンを押すごとに、音量が、大・中・小と切り替わります。液晶表示部の下にある、「聞く」ボタンを押すことで、電源を切らない限り最後に読み上げた内容を再度聞くことができます。電源を切り忘れた場合も、一定時間が経過すると自動的に電源が切れます。
価格:9,000円(非課税)
大きさ:縦13.2×横3.4×厚さ2.1cm
重さ:約26g(電池含む)
電源:ボタン電池CR2032 1個(付属)
 視覚障害者対象の日常生活用具に含まれています。以下でカタログ、見積もりをお願いできるかも。
お問い合わせ先
日本視覚障害者団体連合用具購買所
電話:03-3200-6422
E-Mail(ご注文用):yogu-c@jfb.jp
E-Mail(お問い合わせ用):yogu-toi@jfb.jp

 

B GRUS音声タイマーのご案内
 日本視覚障害者団体連合用具購買所は、インテック製の音声タイマー「GRUS音声タイマー」の取り扱いを開始しました。視覚障害者の意見を取り入れて作られたタイマーです。お知らせは、音声・電子音・振動から選択可能。カウントダウン機能、リピート機能、カウントアップ機能があります。毎10分・毎5分・残り4分から1分の間の1分ごとに音声か電子音でお知らせします。音声設定、タイムアナウンス、簡易操作ガイダンスがあります。音量大・中・小・オフの4段階(小は他人に聞こえにくいささやき音量)。
防水性能はIPX4(全方向防水、水没はNG)。
 価格は3300円(税込み)。大きさは縦6.8cm×横幅10.0cm×厚さ2.2cm。重さは86g(電池含まず)。電源は単4形乾電池1本。取扱説明書は音楽CD。
 お申し込み・お問い合わせは「日視連用具購買所」(電話03-3200-6422)
メールご注文用 yogu-c@jfb.jp
お問い合わせ用 yogu-toi@jfb.jpまで。

 

C 五感で楽しむ、ぐるり熊本のご案内
旅行期間:2022年5月12日(木)から5月15日(日)までの4日間

*2名様1室利用の1名様料金:概算旅行代金:180,000円
旅行手配締切日:2022年4月22日(金)
手配可能定員:15名(手配可能定員になり次第、締め切ります)

 この旅行は、羽田空港発着となっていますが、JR熊本駅で合流することも可能とのことです。岡山駅から熊本駅へJR新幹線を利用すると、9時台に2本、10時7分に到着する便があり、これ等のどれかで移動すれば参加が可能です。

 視力障がいをお持ちのお客様は、介護者同伴を原則とさせていただきますが単独行動可能な方はお1人でのご参加も可能です。
視覚障がい者単独での参加希望で尚且つ、手引きを弊社にて付ける場合は別途117,000円の追加料金にて、ご参加いただけます。

 五感で楽しむ旅、第179弾は内容をパワーアップしての再企画、「火の国」熊本県面白体験を加え、県の3つのエリア(県北・県央・県南(球磨地区を除く))をぐるり巡ります。

1日目 5月12日(木)[本渡温泉(天草市)泊]
07時30分 羽田空港第2ターミナルに集合
10時00分 熊本空港に到着
天草五橋などをドライブし、上天草へしろやま食堂にて昼食(日本三大チャンポンの一つ)。「天草ちゃんぽん」、三代続く昭和の味をご堪能ください(各自負担)
世界遺産 大江教会 キリスト教解禁後、天草で最も早く建てられた丘上のロマネスク様式の教会
天草ロザリオ館 天草キリシタンの生活や文化などに関わる遺品などを展示
崎津教会 崎津集落にある尖塔に十字架を掲げたゴシック様式の教会で堂内は国内でも数少ない畳敷き。穏やかな羊角湾(ようかくわん)に立地し「海の教会」とも呼ばれる
崎津諏訪神社 江戸時代後期、隠れキリシタンが発覚する「天草崩し」の舞台となった神社

2日目 5月13日(金)[玉名温泉(荒尾市)泊]
09時00分 天草四郎ミュージアム:天草・島原の戦いの歴史的背景及び天草四郎の真の姿と民衆の熱き思いを今に伝える資料館
清和文楽館 清和文楽は人形浄瑠璃のひとつ熊本を代表する農村芸能。人形浄瑠璃のミニ鑑賞と登場した人形とのふれあい操作体験!
清和物産館「四季のふるさと」にて、だご汁など郷土料理いっぱいの昼食
熊本城 日本三名城のひとつで熊本復興のシンボル、天守閣まで登り復興応援天守閣と宇土櫓の「ブロンズ組模型」にも触れる!

3日目 5月14日(土)[平山温泉(山鹿市)泊]
田原坂西南戦争資料館 西南戦争の激戦地田原坂の戦いを再現した体感展示の資料館
金栗四三(かなくり しそう)翁住家資料館 池部家に養子に入ってから晩年まで暮らした住家と資料を展示
三池炭鉱・万田抗 竪坑櫓や巻揚機室など当時の施設や設備などを専属ガイドと見学
レストラン フォンテーヌにて旬の食材を活かした、和・洋・中のバイキングの昼食
松永日本刀剣鍛錬所 刀匠・松永源六郎氏による日本古来の作刀現場の見学。道具や真剣に触れたり、銘切り体験にも挑戦してみます!
金栗四三の生家 日本人初のオリンピック選手、日本マラソンの父の生家の見学

4日目 5月15日(日)
出発がゆっくりなので、是非お部屋の露天風呂をお楽しみください
米米惣門(こめこめそうもん)ツアー 味噌蔵や酒蔵、煎餅屋など米にまつわるスポットを専属ガイドと一緒に風情溢れる江戸時代の宿場町のまち並み散策(甘酒の試飲や煎餅焼き体験も楽しむ)
歴史公園鞠智(くくち)城 県内唯一の古代山城、7世紀後半に大和政権が築いた城
温故創生館 城の歴史や構造などを体験学習できる施設
ママトコ キッチンにて「菊池走る豚ロースグリルランチセット」の昼食
鍋ケ滝 滝を裏側から眺めることができる幅約20m、カーテンのように幅広く落ちる滝は、とても優美で神秘的
大観峰展望所 阿蘇北外輪山の最高峰、カルデラやカルデラ壁、阿蘇五岳、九重連山も一望(阿蘇山から10km以上距離があり安全!)
16時30分 熊本空港着
お問い合わせ先
コムツアー 担当:阿部
TEL 047-710-9818
メール info@teamcom.co.jp
URL www.teamcom.co.jp/
営業時間 平日10:00~18:00 (土・日祝祭日休み)

 

   岡山関係の図書紹介
 ベストセラーの「置かれた場所で咲きなさい」の著者 渡辺和子(元ノートルダム清心女子大学長)の「渡辺和子著作集1~5」を紹介します。
サピエ図書館に③のデイジー図書以外は、すべてデイジー・点字図書が登録されています。センターに貸出用デイジー図書・点字図書があります。これらはすべてセンターが作成しました。
 本の内容紹介がなかったため、①渡辺和子著作集 1 愛から後書きを紹介します。

 後書きから
 岡山に赴任を命ぜられてから、足かけ27年になります。これは私が東京で育った年月とほぼ同じで、かくて岡山は名実ともに私にとっての〈第2の故郷〉になりました。
 この度山陽新聞社から、今までに出版したものをまとめて「著作集」にしてやろうと言うお申し出をいただき、ありがたくお受けした次第です。なお、合わせて、学内のパンフレット、学報などに書いたもの、入学式、卒業式等の式辞、更に、人格論の講義もまとめてお出しくださることになりました。原則として文章は原文のままですが、統一のため、一部書き直し、訂正をさせていただきました。読み返して、今更自分自身の内部を曝すような感じで恥ずかしい気がいたします。
 岡山という土地に住み、このようなお仕事をさせていただくなど、若い時には夢にも思っていませんでした。人間の一生というものは、自分が計画したようにはいかないもののようです。でも、振り返って見ると、そこにいつしか一本の道が通っている。そんな思いを抱きます。
 私は、教師になろうと思ったこともない人間でした。その私が長年月、ここで働かせていただけたのは、素晴らしい教職員と学生達に恵まれたからにほかなりません。特に学生達はいつも私に勇気と慰めを与え続けてくれました。
 教師、管理者、修道者と色々の立場を持ちながら、そしてその一つとして満足に果していないながらも、やはり自分はいつもまず、修道者でありたい、そうでなければならないと自分に言い聞かせて来たように思います。

 ①渡辺和子著作集 1 愛
 ②渡辺和子著作集 2 心
 ③渡辺和子著作集 3 信
 ④渡辺和子著作集 4 道
 ⑤渡辺和子著作集 5 望

 

   人気のある点字図書のご案内
 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は19タイトルあります。
 現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。
 また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。
 分類のあとに該当するタイトルを並べています。それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、補足の順に記載しています。

・図書館、図書館学
「100万回死んだねこ:覚え違いタイトル集」福井県立図書館編著 2021年 1巻

・地理、地誌、紀行
「本当は怖い日本の地名:地図に残された「おぞましい歴史」(文庫ぎんが堂)」知的発見!探検隊編著 2015年 2巻

・医学
「家でも外でも転ばない体を2カ月でつくる!:寝たきりの大きな原因である転倒・骨折をこの方法で防ぐ」安保雅博、中山恭秀著 2021年 1巻

「痛みかゆみ便秘に悩んだらオシリを洗うのはやめなさい」佐々木みのり著 2020年 2巻

「鎌田式健康手抜きごはん:医師が考える楽しく人生を送るための簡単料理」鎌田實著 2021年 2巻

・家政学、生活科学
「くたびれないごはんづくり:「手をかけておいしく」から「かんたんでおいしく」へ」婦人之友社編集部編 2021年 2巻

・スポーツ、体育
「闇を泳ぐ:全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。」木村敬一著 2021年 5巻

・日本語
「ツッコミ!ことわざ・慣用句:なんでやねん!」金田一秀穂監修 2020年 2巻

・日本文学-詩歌
「誰でも歌えるカラオケ名曲1000」日本文芸社編 2000年 16巻

・日本文学-小説、物語
「縁結びのしあわせ骨董カフェ:もふもふ猫と恋するふたりがご案内(スターツ出版文庫)」蒼井紬希著 2021年 4巻

「雲を紡ぐ」伊吹有喜著 2020年 6巻 「時を越える布」ホームスパンをめぐる、親子三代の心の糸の物語。

「梅と水仙」植松三十里著 2020年 5巻 女子教育の先駆けとなった津田梅子の知られざる生涯を描く。

「Summer snow」小松江里子原作・脚本 豊田美加ノベライズ 2000年 7巻 命を燃やし精一杯生きる恋人たちに降りそそぐ、愛の奇跡の物語。

「テスカトリポカ」佐藤究著 2021年 10巻 麻薬密売人と臓器売買コーディネーターの闇ビジネスに少年は巻き込まれ…。第165回直木賞。

「神さまのいうとおり」谷瑞恵著 2021年 4巻 バラバラな家族を救ってくれたのは、曾祖母の“暮らしの知恵”だった…。

「透明な螺旋」東野圭吾著 2021年 5巻 探偵ガリレオシリーズ第10作。

「自転しながら公転する」山本文緒著 2020年 7巻 ぐるぐる思い惑いながら幸せを求める32歳を描く。

「天使も怪物も眠る夜」吉田篤弘著 2019年 6巻 2095年、壁によって分断された東京。眠り姫を目覚めさせるため、8人目の王子は壁をこえる…。

・英米文学
「赤い髪の灰かぶり(ハーレクイン・ロマンス 7つの愛のおとぎばなし 1)」リン・グレアム作 深山咲訳 2021年 3巻

 

   新刊案内
 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが14タイトル、点字が6タイトルです。
 貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は図書が届いてからお手元に2週間です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 また、ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

■録音図書

○一般向けの本

・社会科学(1タイトル)

書名 見放さない、その命!AMDA魂の連携 総社市から全国へ!:西日本豪雨災害被災者支援活動の教訓と災害医療機動チーム構想
菅波茂編
デイジー11時間32分
発行 吉備人出版 2020年
内容 2018年の西日本豪雨災害を経験し、先駆的な総社市との協働で進化した特定非営利活動法人AMDA(アムダ)。総社市の奮闘と支援活動の様子を紹介し、機動チームの編成や災害時診療の保険適用などの先進モデルを提案する。

・言語(1タイトル)

書名 日本語を翻訳するということ:失われるもの、残るもの(中公新書)
牧野成一著
デイジー6時間51分
発行 中央公論新社 2018年
内容 擬音・擬態語、「雨ニモ負ケズ」のような漢字カタカナ交じりの表記、「顔が能面のようだ」といった比喩など、翻訳困難な日本語表現を紹介。

・文学(12タイトル)

書名 二十世紀鉄仮面(河出文庫)
小栗虫太郎著
デイジー8時間38分
発行 河出書房新社 2017年
内容 九州某所に幽閉された謎の鉄仮面とは何者か?私立探偵・法水麟太郎は、死の商人の魔の手から彼を救い出せるのか。

書名 ようこそ河原汁婆(しるばー)笑店へ
かわはらきょうこ著
デイジー5時間1分
発行 丸善書店株式会社岡山シンフォニービル店出版サービスセンター 2021年

書名 お探し物は図書室まで
青山美智子著
デイジー7時間52分
発行 ポプラ社 2020年
内容 悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押ししてくれて…。

書名 日本沈没:SF長編小説 上(カッパ・ノベルス)
小松左京著
デイジー12時間24分
発行 光文社 1973年

書名 日本沈没:SF長編小説 下(カッパ・ノベルス)
小松左京著
デイジー12時間1分
発行 光文社 1973年

書名 星落ちて、なお
澤田瞳子著
デイジー11時間36分
発行 文藝春秋 2021年
内容 不世出の絵師、河鍋暁斎が死に、これまで家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。一門の行末は、娘とよ(暁翠)の双肩にかかっているのだが…。激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。

書名 赤い影法師 改版(新潮文庫)
柴田錬三郎著
デイジー13時間4分
発行 新潮社 1989年
内容 寛永の御前試合の勝者に片端から勝負を挑む、非情の忍者“影”。拝領の太刀に秘められた謎とは?

書名 永遠の仔 上
天童荒太著
デイジー18時間32分
発行 幻冬舎 1999年
内容 再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。

書名 永遠の仔 下
天童荒太著
デイジー22時間29分
発行 幻冬舎 1999年

書名 黒牢城:Arioka Citadel case
米澤穂信著
デイジー15時間17分
発行 KADOKAWA 2021年
内容 織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠もった荒木村重は難事件に翻弄される。村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか-。第166回直木賞。

書名 マッサン 上(NHK連続テレビ小説)
羽原大介作 中川千英子ノベライズ
デイジー8時間31分
発行 NHK出版 2014年
内容 大正時代、日本でウイスキー造りを夢見て奮闘する“マッサン”と、彼を支えながら日本人になろうとするスコットランド人の妻・エリー。笑いと涙と夢と元気に満ちた人情喜劇。

書名 マッサン 下(NHK連続テレビ小説)
羽原大介作 中川千英子ノベライズ
デイジー8時間13分
発行 NHK出版 2015年

■点字図書

○児童向けの本

・社会科学(1タイトル)

書名 故郷の味は海をこえて:「難民」として日本に生きる(ポプラ社ノンフィクション 37 平和)
安田菜津紀著
点字2巻
発行 ポプラ社 2019年

・文学(5タイトル)

書名 アリババの猫がきいている
新藤悦子作
点字3巻
発行 ポプラ社 2020年
内容 イラン出身の言語学者アリババの飼い猫シャイフは、人の言葉がわかる猫。アリババの出張中、民芸品店〈ひらけごま〉に預けられたシャイフは、はるか海をこえて店に集まった物たちがしゃべる声をきき…。

書名 雷のあとに(文研じゅべにーる)
中山聖子作
点字2巻
発行 文研出版 2020年
内容 睦子を「真面目ないい子」にさせたがるお母さん。歩くたびに光の粒を撒き散らすような同級生たちと睦子との距離は、広がっていく。ハルおじさんと過ごす時間が睦子の支えだったが、ハルおじさんは死んでしまい…。

書名 ワンダ・ガアグ グリムのゆかいなおはなし
グリム著 ワンダ・ガアグ編 松岡享子訳
点字1巻
発行 のら書店 2019年
内容 絵本作家ワンダ・ガアグの、生き生きとした再話とユーモアあふれる絵でおくるグリムのゆかいなむかしばなし。「かしこいおよめさん」「三まいの鳥の羽根」など全3話を収録。

書名 クリスマスのあかり:チェコのイブのできごと(世界傑作童話シリーズ)
レンカ・ロジノフスカー作 木村有子訳
点字1巻
発行 福音館書店 2018年
内容 1年生になったばかりのフランタは、クリスマスを楽しみに待っていた男の子。クリスマスイブの日、奥さんのお墓にそなえる花を盗まれてしまった気の毒なおじいさんを助けるために、大きな勇気を振りしぼり…。

書名 ノウサギのムトゥラ:南部アフリカのむかしばなし
ビヴァリー・ナイドゥー作 さくまゆみこ訳
点字1巻
発行 岩波書店 2019年
内容 小さいながらもかしこいノウサギのムトゥラは、自分よりずっと大きくて強いライオンやワニをあの手この手で出し抜くが…。アフリカ南部ツワナに伝わる、ユーモアあふれる動物たちにまつわる昔話を、再話してまとめる。