岡山県視覚障害者協会の広報誌を掲示しています。

表示するカテゴリ
全て
岡星寮
岡山県視覚障害者センター

岡星寮だより 第52号 テキスト版

岡星寮だより 第52号

 

新年のご挨拶

社会福祉法人岡山県視覚障害者協会 会長 片岡美佐子

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 旧年中は岡星寮の運営に対し、家族会のみなさまをはじめ、その他関係の多くのみなさま方には一方ならぬご理解・ご協力を賜りまして、深く感謝し心よりお礼申し上げます。

 今年は、利用者の皆様にとっても、コロナ禍の中、不安な気持ちで新年をを迎えられたことと存じます。

 このような状況下で、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オリンピック、パラリンピックは延期となりました。そして、岡星寮でも寮祭り、その他楽しい行事を中止せざるを得なくなりました。利用者の皆様には、寂しくストレスがたまる一年だったと想像します。

 現在、感染拡大防止のため、ソーシャルディスタンスを確保することが求められています。視覚障害にとって人との接触や物に触れて確認することは絶対避けられません。密接の必要性を理解していただくためにも、感染防止対策を十分に行ったうえで、人間関係が希薄にならないように声掛け運動を勧めていくことが必要と考えます。

 また、令和3年度の、第74回全国視覚障害者福祉大会は、岡山県倉敷市で開催します。コロナ対策を十分にして、5月24日(月曜日)・25日(火曜日)の2日間で、参加者の規模を縮小して行う予定です。

 昨年から引き続き、新しい生活様式を実践しなければなりません。早くコロナのワクチンや有効なお薬ができることを念じて、今はお互いに我慢をし、耐えて乗り越えなければならないと思います。

 年頭にあたり皆様の益々のご繁栄をお祈りいたしますとともに、これからも、職員をはじめ関係者一同が連係して、すべての人が個人として尊重され、共に支え合いながら安心安全で豊かな生活が維持されるよう、個々のニーズに合った支援に努めてまいりたいと考えています。

 今後ともなお一層の温かいご支援ご協力を、よろしくお願い申し上げます。

 

新年のあいさつ

岡星寮家族会会長 八杉一正

 明けましておめでとうございます。

 皆さまにはお健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、多くの皆さまの生活や地域経済にも大きな影響を及ぼした一年でした。岡星寮でも寮生の感染防止対策が懸命に取り組まれました。特に職員の皆さまには寮生の感染防止はもちろんのこと、ご自身やご家族の感染予防に特段の配慮をいただき、第三波といわれる年末期の急拡大の感染をも無事乗り切り、無事新年を迎えることができましたことを、心より感謝申し上げます。

 また、国内ではコロナ対策としての治療薬、あるいはワクチンがいつから安全に使えるのかさえ定かではない状況であり、不安でたまりません、そのうえ肝心の政治のほうも新しい総理大臣をはじめ内閣に対する世間の不満や、不安が非常に大きいのも事実です。

 しかしこのように困難な時こそ、全国民が一丸となりこのコロナ感染を絶対に克服しなければなりません。先の予測が非常に困難な中ではありますが家族会、職員の皆さまの力強いささえにより寮生が本年も誰一人感染することなくコロナ禍が終息を迎えることを心より願うとともに本年が皆様とご家族にとりまして良き一年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

スイカ割り、かき氷大会

生活支援員 比良誠太郎、小野夏子

 

 今年もスイカ割り大会、かき氷を食べる会を開催しました。スイカ割り大会は7月6日、かき氷を食べる会は7月22日と8月25日の2回行いました。スイカ割り大会は、皆さん頑張ってスイカを割ることができました。かき氷を食べる会は、どのシロップの味が良いのか要望を聞き、各々好きな味を楽しまれました。コロナ禍ではありますが、夏の涼を楽しまれたと思います。

 

お楽しみランチ

生活支援員 比良誠太郎、直原弘美

 今年度は新型コロナウイルス流行のため、日帰り旅行の代替行事としてお楽しみランチを行いました。9月~11月にかけて数回行いました。普段のゆとり外出は時間や職員の数が少なく、できる範囲が限られています。今回のお楽しみランチでは利用者の要望に応じて食事をテイクアウトしました。そして、気分転換を兼ねて密にならないよう公園などの散策や、車でドライブをしました。三密などを考慮し、利用者の要望に沿えた行事ができたと思います。

 

新任の挨拶

調理員 當間奈緒美

 厨房で新しく勤務させていただいています。厨房から食堂で食事している利用者さんの様子がよく見えるのですが、一生懸命食べてくださっている姿が見えると、とても嬉しく思います。これからもおいしい食事が提供できるよう頑張りたいと思っています。よろしくお願いします。

 

退職された石田さんについて

 この夏に寂しいお別れがありました。長い年月、厨房の栄養士として利用者の皆さんへおいしい食事をいろいろと考え作ってくださった石田さんが退職されました。朝昼晩の献立をはじめとして、休日のおやつ、月に一度のお誕生日メニューなど、利用者さんに喜んでもらえる趣向を凝らした食事を提供していただきました。

 お別れの日には、サプライズで利用者さんからの合唱のプレゼントがあり、「いつもおいしいご飯をありがとう」の感謝の言葉を伝えました。

 またいつでも岡星寮へ遊びに来てほしいですね。お元気で。

 

寮まつり代替行事(七夕会・カラオケ大会・各スポーツ大会)を開催して

行事担当 生活支援員 有本 玲子、小野 夏子、杉本 岳大

 今年度、新型コロナウィルスのため楽しみにしていた寮まつりが中止となりました。

 利用者様の寂しそうな顔を見て、継続して楽しみが持てないだろうかと考え、7月から10月までの間、代替行事を実施しました。

 7月6日(月)、七夕会をしました。久しぶりの七夕。各担当支援員と話しをし、願い事を短冊に書き大きな笹に飾りました。さわやかな初夏の風に色鮮やかな七夕飾りが揺れていました。

 9月29日(火)、カラオケ大会を開催。午前の部、午後の部と分けて、大きな声で歌い、外出できないストレスを発散していました。歌の合間には、ハーゲンダッツのアイスクリームとカフェオレ。景品は、それぞれの希望の物をもらい、楽しい一日となりました。「やっぱり、音楽は楽しいなぁ」という利用者の言葉が印象的でした。

 10月はスポーツの秋ということで、3つのスポーツを行いました。どのスポーツに参加したいか希望を聞き実施しました。

 10月2日(金)の午前中に、フライングディスク大会を寮庭で開催しました。参加された利用者は14名。「コロナよ。飛んで行け―」と言いながら、投げるととても遠くに飛んでいました。笑い声と、歓声に包まれにぎやかな大会となりました。

 午後からは、食堂でレクリエーションをしました。8名の利用者が参加。ずいずいずっころばし・玉入れ・箱の中身はなんだろう?・卓上ボーリング・歌と踊り(炭坑節・東京音頭・ソーラン節)。レクリーエーションは岡星寮では、初の試み。日ごろ口数の少ない方が、大きな声を出したり、歌ったり、踊ったりと意外な姿が見られました。

 10月26日(月)ウォーキング大会。14名の利用者が参加。秋晴れの雲一つない青空の下、片道30分かけて恩徳時まで歩きました。沢田の柿、紅葉し始めた木を眺めながら、ゆっくり楽しく話しをしながら気持ちよくウォーキングをしました。

 

サツマイモの収穫

生活支援員 西村陽子

 6月初めに植えたサツマイモの苗も収穫時を迎え、10月に収穫をしました。イモヅルを引っぱってもなかなか抜けず、ツルが切れたり、イモだけちぎれて取れたりと大笑いしながらの収穫でした。「僕のが一番大きい、私のが一番大きい」と喜びました。

 11月にみんなで焼きイモをして、おいしくいただきました。お味の方は、みんな笑顔だったのでおいしかったということですね。

 

忘年会を岡星寮内で

生活支援員 杉本岳大

 今年の岡星寮利用者忘年会は、新型コロナウイルス感染予防のため、例年と違い岡星寮内で開催されました。

 利用者の方から要望の多かったカラオケを中心に、くじ引きなどをして普段とは違う忘年会を過ごし、昼食は忘年会にふさわしい少し豪華なメニューの外注弁当を楽しむことができました。代替行事とは言え、たくさんの笑顔を見られることができました。

 今年度は新型コロナウイルス感染予防のため、岡星寮の行事が開催されず代替行事として実施されました。利用者の方にとっては、ストレスの溜まる1年だったと思いますが、少しでも多くの笑顔が見られることで日々の仕事の励みになることを感じることができる1年でもありました。

 行事が当たり前のように行われるよう、新型コロナウイルスが収束することを願います。

 

大正琴演奏会

生活支援員 小野夏子

 11月16日、大正琴教室の松村有乃佳先生と伊藤知乃美先生が寮庭で演奏会を開催してくださいました。

 ソーシャルディスタンスを取り、利用者の皆さんは居室や会議室の窓から聴かせていただきました。とても楽しまれていました。

 

(令和2年7月~12月)ボランティア活動実施状況

(ボランティア活動については、新型コロナウイルス感染症対策のため3月より休止しています。)

(敬称略)

福祉ボランティア・ひまわり(毎週土曜日における喫茶店へのガイドヘルプ)

 休止中です。

ボランティアグループ・つくしんぼ(毎月1回日曜日における寮内活動)

 休止中です。

岡室(毎週土曜日に朗読・ギター演奏・合唱会)

 5月より利用者の方に希望を聞きテープに録音したものを提供していただきました。合唱についても利用者の方の希望の曲をテープに録音していただきテープに合わせて歌って楽しむことができました。   

赤木(点訳本の提供)

 2か月に1回ずつ位の割合で点訳本を提供していただきました。   

中野・中尾成介・合田(毎週日曜日にパソコンの指導)

 休止中です。

 

令和2年4月からの苦情・要望について

生活支援主任 福田陽子

〇令和2年9月 寮長ヒアリングにて

 苦情15件

 要望34件

〇令和2年第三者委員ヒアリング

 実施していません(令和2年11月現在)

〇苦情受付係へ

 苦情1件(令和2年9月26日)

 新型コロナウイルス感染症対策のため、研修の実施が危ぶまれていましたが、11月に実施され、最新の知識を学ぶため、佐藤幸子第三者委員と苦情係の直原支援員が参加しました。

 学んだ知識をもとに利用者やご家族の不満足を受け止め、誠実に向き合うことで、サービスの質を高め、再発防止に努めていきたいと思っています。

 

ご寄付(7~12月)ありがとうございました

※(株)岡山丸果

※加藤 憲 岡星寮寮長

※松原 清 小笠原英輔・範夫 代理人

※社会福祉法人 山陽新聞社会事業団

 

医務室より

看護師 嘉数千恵

 2020年度は毎年冬に流行するインフルエンザだけでなく、新型コロナにも気を付けていかないといけないため、例年とは少し違ったものになっています。そして、インフルエンザと新型コロナが併発したり、流行が同時期になる可能性も十分に考えられています。

 新型コロナとインフルエンザの違いとしては、新型コロナは感染しても無症状であることが多い、発症前からウイルスを排出している、潜伏期間が長い、症状としては高熱に加え強い息切れや体のだるさが強いことなどが挙げられています。

 岡星寮では感染予防対策の一つとして、10月下旬にはインフルエンザの予防接種を行いました。新しい生活様式に準じて、3密の回避、入念な手洗いと消毒、環境面への消毒、マスクの着用、寒くて湿度の低い環境下でウイルスが伝播しやすいと言われているため、室温と湿度の調整と換気に努めています。

 新型コロナ感染対策を行っていることによりインフルエンザの罹患者が減少しているのでは、という見方もあります。岡星寮でも感染症予防のための体制や物品を整えていき、集団生活における感染の被害を最小限に抑えられるよう迅速な対応を図っていきたいと考えています。

 

編集後記

 新年あけましておめでとうございます。昨年はコロナなどのため、いつもと違った生活環境の中、過ごされた方も多いと思います。岡星寮の利用者さんも昨年は旅行や寮祭りなどの行事が中止になってしまいましたが、安全に配慮した上で少しでも楽しく過ごせるように、それに代わる行事を職員で計画しました。今年はコロナが収束して楽しい一年が過ごせるように利用者さんと話しています。皆様にとっても今年一年が良い年でありますように願っています。

(編集委員一同)