岡山県視覚障害者協会の広報誌を掲示しています。

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岡星寮
岡山県視覚障害者センター

視覚障害者センターだより 令和7年(2025年)10月(通巻421号)

視覚障害者センターだより ~ロバと五つのにんじん~
令和7年(2025年)10月10日発行(通巻421号)

発行 岡山県視覚障害者センター
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
Eメール ossfc@nifty.com

●はじめに

 所長のご挨拶・・・猛暑、酷暑の夏がやっと終わり、9月の下旬になってやっと朝夕の涼しさを感じるようになりました。昨年に続き、地球温暖化を肌で感じた夏でした。10月は「読書の秋」ですから、ぜひたくさんの本を借りて、秋の夜長に読書を楽しんでいただければと思います。
 読者の皆様からの原稿は随時募集しています。利用者の方、利用者のご家族の方、ボランティアの方であれば、どなたでも投稿していただけます。テーマは自由で、メール、手紙(墨字、点字)のいずれでも結構です。匿名希望の方はその旨お書きください。


●今月の内容

・お知らせ
・センターを会場に行なわれている定例会
・行事のご案内
・人気のある本のご案内
・新刊図書のご案内
をお伝えします。


●お知らせ(3件)

1. 10月・11月の行事予定

 利用者の皆様向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。事前の申込みが必要な行事もあります。
 休館日は毎週火曜日、10月は13日(月)がスポーツの日で休館です。11月は3日(月)が文化の日、24日(月)が、23日の勤労感謝の日の振替休日で休館です。
 開館時間は午前9時から午後5時まで(電話受付も同じ。ただし12時から12時45分までは留守番電話対応)です。図書整理日は第4木曜日の10月23日と11月27日で、留守番電話対応とさせていただきます。なお留守電のメッセージには、ご用件と共にお名前とご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。

・10月の行事予定
10日(金) ヨガ教室
12日(日) PCVOL、岡山市視障協会理事会、女性部落語を楽しむ会
16日(木) 囲碁教室
18日(土) 青年部・女性部映画上映会
19日(日) 青年部囲碁体験会
22日(水) センターZoom交流会、女性部ボイストレーニング
26日(日) どうしてますか交流会、OPK

・11月の行事予定
 2日(日) 手技研
14日(金) ヨガ教室
16日(日) 岡山県視覚障害を考える会、PCVOL、女性部料理教室
20日(木) 囲碁教室
23日(日) OPK、点字に親しむ会、秋のうたごえ
30日(日) ヘルスキーパーの会


2. 文芸作品コンクール作品募集について

 岡山県視覚障害者協会では恒例の文芸作品コンクールを今年度も実施します。内容は短歌、俳句、川柳の3部門で、応募は各部門とも一人3首または3句以内で未発表のものといたします。
 なお、川柳の場合は、3句の内1句以上は「走(はし)る」という言葉に関連したものにしてください。残りの句は自由とします。
 また、普通文字で応募される場合は、短歌・俳句・川柳とも作品に必ず振りがなを付けてくださるようお願いいたします。
 優秀作品は、11月30日(日)に行われる岡山県視覚障害者福祉大会で表彰させていただき、記念品をお送りします。
 選者は、短歌と俳句が土師 康生(はじ やすお)先生(岡山市民文芸短歌の部審査員)、川柳が従野 健一(よりの けんいち)先生(元岡山市民文芸川柳の部審査員)です。

・応募要領
応募資格:岡山県視覚障害者協会会員
応募締め切り:10月20日(月)
応募方法:郵便・FAX・メールのいずれかで、岡山県視覚障害者センターまでお願いします。
〒700-0927 岡山市北区西古松268-1
TEL 086-244-1121
FAX 086-244-1043
メールアドレス ossfc@nifty.com
問い合わせ:柴 典昭(しば のりあき)視覚障害者センター所長まで


3.リユース白杖について

 今までに多くの方々からご希望があり、ボランティアの原野さんにたくさん作っていただきました。最近は依頼数が少なくなってきています。一度作っていただいたのでもう希望はできないと思っておられる方はおられませんか。2本目、3本目も大丈夫です。白杖の長さを利用者の身長に合わせて作っていただけます。身長マイナス40~45センチメートルが標準のようですが、ご希望の長さのものを作っていただけ
ます。ただし最も長いものでも131センチメートルです。これ以下であればその長さは自由がききます。
 このリユース白杖は不要になったゴルフクラブを再利用して製作するものです。
カーボンシャフトなので非常に軽くて丈夫です。石突部分は金属かゴムの選択が可能ですが、実用的なのは金属の方です。
 製作には約2週間かかります。杖は無料で差し上げますが、センターまで受け取りに来てください。来館が難しい方には郵送しますが、送料の実費が必要となります。
ご希望の方はセンターまで電話でお申し込みください。


●センターを会場に行なわれている定例会(5件)

1. ヨガ教室

(1)開催日(毎月第2金曜日、13時半から14時半まで)
 10月10日、11月14日、12月12日
(2)場所
 岡山県視覚障害者センター第3会議室
(3)参加費
 岡山県視覚障害者協会会員1回500円
 非会員1回1000円
 ヘルパーさんが参加される場合も同額
(4)参加申込
 前の週の金曜日までに岡山県視覚障害者協会事務局へお申し込みください。講師の先生に直接お申し込み頂いても結構ですが、事務局にも必ずご連絡願います。
(5)お問い合わせ・お申込先
 岡山県視覚障害者協会事務局
 電話 086-250-8855
 メール ossk-33@po1.oninet.ne.jp
(6)その他
 運動しやすい服装で、飲み物をご持参のうえご参加ください。

2. パソコン・スマホ勉強会

 PCVOL(ぷくぼる)とOPKという二つのパソコンボランティア団体があり、毎月定例会を当センターで行っています。どなたでも自由に参加でき、ボランティアによるサポートを受けることができます。参加費は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。事前にサポート希望内容を当センターまでご連絡くださるとサポートがしやすいです。
(1)PCVOLの例会日(原則毎月第2日曜日の10時~16時)
 10月12日、11月16日、12月14日
(2)OPKの例会日(原則毎月第4日曜日の13時~16時)
 10月26日、11月23日


3. 囲碁教室

 囲碁愛好者が当センターに集まり、毎月第3木曜日の午後に開催しています。初心者大歓迎ですので、ぜひ皆さんで囲碁を楽しみましょう。初心者の方にはベテランが優しくご指導いたします。なお、自宅にインターネット環境と囲碁盤があれば、自宅からズームでも参加できます。
(1)開催日(毎月第3木曜日、13時から16時まで)
 10月16日、11月20日、12月18日
(2)場所
 岡山県視覚障害者センター第2会議室
(3)参加費
 無料
(4)参加申込・問い合わせ
 岡山県視覚障害者センター
 電話 086-244-1121
 メール ossfc@nifty.com
 参加申込は不要ですが、ズームでの参加を希望される方は必ず事前にメールで申し込んでください。


4. 短歌・俳句教室

 岡山県視覚障害者協会は、昨年度まで、点字も普通文字も自由に使えない人でも安心して参加できる川柳教室と短歌教室を開いておりましたが、今年度からは短歌と俳句の教室に変更することになりました。
(1)開催日(偶数月の第1水曜、13時半から16時半まで)
 12月3日
(2)場所
 岡山県視覚障害者センター3階 第3会議室
(3)日程
 13:30~15:00 短歌教室
 15:00~15:10 休憩
 15:10~16:30 俳句教室
(4)講師
 短歌・俳句とも土師康生(はじ やすお)先生


5. どうしてますか交流会

 目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。
(1)開催日(下記日曜日の午前10時~12時)
 10月26日、12月14日、3月29日
(2)対象
 目の不自由な方と家族の方々


●行事のご案内(5件)

1. こまくさハイキングクラブ例会のご案内

 参加申し込み、集合場所、持ち物、コースなど詳しいことのお問い合わせは末尾の事務局・川島寿恵美(かわしま すえみ)さんにお願いします。

(1)10月レギュラーコース例会
 期日:10月19日(日)雨天中止
 行先:三平山(みひらやま) 真庭市蒜山 貸し切りバス利用
 申し込み締め切り:10月15日(水)

(2)11月ソフトコース例会
 期日:11月1日(土)雨天中止
 行先:福山城周辺散策 広島県福山市 岡山駅集合で山陽線福山駅下車
 申し込み締切:10月29日(水)

(3)11月レギュラーコース例会
 期日:11月16日(日)雨天中止
 行先:雄鷹台山(おたかだいやま・252m) 兵庫県赤穂市 赤穂線赤穂駅下車
 申し込み締切:11月12日(水)
 

2. 岡山市視覚障害者協会女性部からのお知らせ

(1)落語を楽しむ会
 参加の皆さんと落語を生で鑑賞します。
どんな2時間になるのか、楽しみですね。
 日時 令和7年10月12日(日) 13時30分から15時30分
 場所 岡山県視覚障害者センター3階第3会議室(北区西古松)
 講師 柴 典昭(しば のりあき)さん(岡山県視覚障害者センター所長)関西からの女性ゲストあり
 早目の申し込みでお願いします。

(2)ボイストレーニング
 松原先生と楽しく発声や口の周りの筋肉の体操をしたり、大きな声で歌ったりなどしたい
と思います。
 日時 令和7年10月22日(水) 13時30分から15時30分
 場所 岡山県視覚障害者センター3階調理室(北区西古松)
 講師 松原徹(まつばら とおる)氏(ヴォイスクリエーター・NPO「音楽の砦」理事長)
 申し込み締め切り10月15日(水)

(3)料理教室
 今回は、日曜日開催です。ご予定が合う方は、ご参加ください、男性の方の参加も歓迎します。
 日時 11月16日(日) 10時から13時まで
 場所 視覚障害者センター3階調理室(北区西古松) 
 講師 古川秀美(ふるかわ ひでみ)先生
 締め切り 11月3日(月)
 季節の食材を使った炊き込みご飯をメインにして、バランスの取れた昼食を楽しみましょう。  
(4)映画上映とアート作品鑑賞のお知らせ
 岡山県視覚障害者協会青年部と、女性部との共催で、映画上映と、アート鑑賞の二つのイベントを企画しました。
 どちらか一つだけの参加も大歓迎です。
 どちらも、親しい方との参加も、おひとりでの参加も大丈夫です。
 アート鑑賞につきましては、おひとりでの参加の場合は、サポーターの方と一緒に鑑賞もできます。このイベントは、西南ロータリークラブ・松原様からのご提案で実現しました。

・その1.映画上映
作品名:目の見えない白鳥さん、アートを見にいく
内容:同名の作品を映画化したものです。
 目の見えない人はどうやってアートを見るのだろう。
 恋人とのデートがきっかけで初めて美術館を訪れた全盲の白鳥建二(しらとりけんじ)さん。その日、作品を前に語られる言葉を聞きながら「全盲でもアートを見ることはできるのかもしれない」と思うようになった。そして自らあちこちの美術館の門を叩いた白鳥さんは、いつの間にか「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の鑑賞法を編み出した。それは、期せずして、目の見えるひとにとっても驚きと戸惑い、そして喜びを伴う体験であった。

日程:10月18日(土) 13時30分から
場所:岡山県視覚障害者センター3階第3会議室 (岡山市北区西古松)


・その2.アート鑑賞
 現在岡山市中心部を舞台に開催されている、3年に1度の現代アート展「岡山芸術交流2025」の鑑賞に出かけてみませんか?
 しゃべるタワー、ウミガメとコイのプールなど、街のあちこちに出現する、ちょっと変わったアートに触れたり、耳を傾けたり、サポーターや、付き添いの仲間の声を聴いたりしながら、街を歩いてみましょう。いつもの岡山とは違った雰囲気が味わえるかもしれません。

日時:1回目10月26日(日)、2回目11月2日(日)
どちらも13時から
☆どちらか1回の参加で大丈夫です。
場所:CCCSCD「カフェ」(岡山市北区石関町6-3)
☆岡山芸術交流 2025 アプリが無料で利用できます。


3. 点字に親しむ会のご案内(県視障協主催)

 今年も例年通り、点字に関するゲーム・クイズ等で2時間余りを楽しみます。点字初心者の方、ルールに自信のない方も、お気軽にご参加ください。参加費は無料、昼食を準備します。
 また、午後からは同じ会場でセンター主催の「秋のうたごえ」も予定されています。
 日時 11月23日(日) 10時~12時 
 場所 岡山県視覚障害者センター3階第3会議室 


4. みちしるべからのお知らせ

特別講習会の案内
障がい者・高齢者雇用と障害を含む マイノリティの理解に関して
講師:杉本 梢 氏(一般社団法人日本心のバリアフリー協会 代表理事)

 「マイノリティの理解」とは、社会の中で“少数派”とされる人々の立場や背景、感じている困難や生きづらさに目を向け、共感し、尊重することを意味します。マイノリティの人々は、「多数派(マジョリティ)」を基準に作られた社会の仕組みの中で、不便さや孤立、偏見、差別に直面することがあります。
 その背景や状況を知らずにいると、無意識のうちに相手を傷つけたり、排除してしまったりすることもあります。理解は「知ること」から始まり、「受け入れること」「行動すること」へとつながっていきます。
 障害を含むマイノリティの理解は、すべての人が安心して自分らしく生きられる社会づくりの第一歩です。本講演では、一人ひとりが優しい気持ちで共に過ごせる社会の実現に向けたお話を伺えますので、楽しみにご参加ください。

日時:2025年11月16日(日)9:30~11:00
主催:(公社)日本眼科医会
後援:岡山県眼科医会(予定)、(社福)岡山県視覚障害者協会

 

5. JRPS岡山(じぇいあーる ぴーえす おかやま)の紹介と行事

あなたの「見えない」「見にくい」に共感できる仲間がいます!
仲間がいると楽しい。そして、学びがあります。
あんな失敗やこんなトラブルも「そうそう!あるよね!」
悩みも不安も一人で抱えないで、一緒に話しませんか。
同じ気持ちをもつ私たちが、あなたの参加を待っています。
※病名にかかわらず、見えない・見えにくい方、サポーター、どなたでも参加いただけます。
見えなくても見えにくくなっても有意義で楽しい行事
不安に思っていることを話せる交流会
・スマホ学習会
・日帰り旅行
・カラオケ交流会
・ハンドベル
・マラソン~伴走者と~
・ズーム交流会 他にも色々!
みんなー 話そうやー 来られぇー 待っとるよー
~見えなくてもつながることで見えてくる新しい道、一歩踏み出そう、その先へ~

 11月、JRPS岡山主催の医療講演会を開催します。
 テーマは「網膜色素変性症の遺伝子検査と治療について」です。
 網膜色素変性症や網膜ジストロフィーの患者さんに役立つ治療法の開発、遺伝子研究の進展、そして臨床現場への応用について、わかりやすくお話しいただきます。

日時:2025年11月15日(土) 13:30~15:30
受付開始 13:00~
定員:60名(先着順、締切は11月5日)
参加費:会員は無料、非会員は500円
会場:岡山国際交流センター 7階 多目的ホール
(岡山市北区奉還町2丁目/岡山駅西口から徒歩8分)
※会場までの道案内をご希望の方は、申込時にお伝えください。
当日は岡山駅中央改札口に13:00に集合し、一緒に徒歩で会場へ向かいます。


●人気のある本のご案内

 全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。どうぞご利用ください。今月は11タイトルあります。
 点字図書のランキングの中から選んでいますが、同じものが録音図書で貸出可能な場合も多いです。リクエストくださる際に、点字図書と録音図書のどちらをご希望かをお知らせください。
 特に点字図書の場合ですが、現在全国でリクエストの多いもののため予約になるかもしれません。お待ちくださいますようお願いいたします。
 返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 分類のあとに該当する本を掲載しています。それぞれの本については、書名、著者名、原本出版年、点字巻数、内容等の順に記載しています。

・図書館、図書館学

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか(集英社新書)」三宅香帆著 2024年 4巻 労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿り、日本の労働の問題点を明らかにする。
・政治

「安倍元首相が語らなかった本当のこと:『安倍晋三回顧録』公式副読本」中央公論新社ノンフィクション編集部編 2023年 4巻 安倍政権中枢の極秘メモ「谷内正太郎覚書」の全貌を明かすほか、日中外交、北方領土交渉の裏側、黒川検事長問題、森友100万円授受の真相などに迫る。

「ルポ プーチンの破滅戦争:ロシアによるウクライナ侵略の記録(ちくま新書)」真野森作著 2023年 4巻

・日本文学-小説、物語

「ナースのお仕事」江頭美智留脚本 波多野鷹ノベライズ 1996年 3巻 憧れの東京できままな一人暮らしをしたいがために看護婦になった21歳の朝倉いずみ。失敗続きで先輩ナースから「あんた辞めたら?」と言われてしまう。果たして一人前の看護婦になれるのか?ドラマのノベライズ。

「助太刀のあと(文春文庫 素浪人始末記 1)」小杉健治著 2023年 3巻 那須山藩飯野家に仕える松沼平八郎は、義弟から岳父の仇討ちの助太刀を頼まれる。だが、江戸へと向かう道中で、何者かの妨害を受けることに。仇討ちの刻限が迫るなか、平八郎は無事に本懐を遂げることができるのか?

「アンと青春(光文社文庫)」坂木司著 2018年 4巻 デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めて8ケ月のアンちゃん。ある日アンちゃんの手元に謎めいた和菓子が残され…。「和菓子のアン」続編。

「孤独の吠え声」戸川幸夫著 1982年 4巻 日本狼の烈しい闘争心と、犬の賢さをあわせもつ、ハイブリッド狼・虎毛。陸奥の大自然を舞台に、虎毛は生きるため恋のために戦いつづけ、山の覇者となるが…。動物文学の第一人者が絶滅した種にささげる野生のロマン!

「おきざりにした悲しみは」原田宗典著 2024年 3巻 おれはもうおじさんではなく、おじいさんだ-。様々な思いをおきざりにして生きてきた長坂誠、65歳。その運命の歯車が、或る姉弟との出会いから動き出し…。吉田拓郎の名曲にのせて贈る、昭和の香り漂う令和の物語。

「太陽を背にうけて(角川文庫)」樋口明雄著 2025年 4巻 ファミレス経営会社を定年退職したその日、妻から離婚届を突き付けられた里村乙彦。絶望する中、娘に促されて南アルプスの北岳の山小屋で働くことを決意。乙彦は管理人親子とスタッフに見守られ、人生のやり直しを目指し…。

「トライアウト」藤岡陽子著 2012年 5巻 「これまでは他人と競争するためにやってきた。これからは自分との競争をする」 新聞社勤務のシングルマザーと、戦力外通告をされたプロ野球選手、2人の再生の物語。

・日本文学-評論、エッセイ、随筆

「BLANK PAGE:空っぽを満たす旅」内田也哉子著 2023年 3巻 5年前、私は母と父をたてつづけに喪った…。大きな喪失を抱えて谷川俊太郎、小泉今日子、坂本龍一、シャルロット・ゲンズブールら15人と1対1で対峙して綴ったエッセイ集。


●新刊図書のご案内

 センターで新しく受け入れた図書をご案内します。どうぞご利用ください。今月は、デイジーが12タイトル、点字が6タイトルです。
 ご希望の図書が貸出中の場合は予約となりますので、お待ちくださいますようお願いいたします。返却期限は、お手元に2週間以内です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。
 メモリーに複数タイトルのデイジーや点字データを収録しての貸出も可能です(一部収録不可能な図書もあります)。その場合の返却期限は、お手元に1ヶ月以内です。
 送料は、原則として往復とも無料です。新規にリクエストいただける数は、通常6タイトル以内で、メモリーでの貸出の場合は、メモリー1個に10タイトル以内です。準備・郵送期間を考慮して、お手元にご利用中のものがいくつかある状態で、新規にリクエストいただいても結構です。
 ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。図書選びの参考になるような図書や雑誌もありますので、どうぞご利用ください。
 なお、センター取り扱い雑誌(約80種類)の継続利用は、図書貸出とは別枠でご利用いただけます。
 ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。

◎録音図書

○一般向けの本

・社会(1タイトル)

書名 介護のことになると親子はなぜすれ違うのか:ナッジでわかる親の本心
神戸貴子、竹林正樹、鍋山祥子著
デイジー3時間49分
発行 メディカル・ケア・サービス 2024年
内容 介護拒否、免許返納、家族介護など、よくある介護問題を抱える8家族の状況や悩みを紹介。直感的に望ましい行動をしたくなる「ナッジ」を用いたコミュニケーション術を解説する。

・教育(1タイトル)

書名 考える力を高めるキャリアデザイン入門:なぜ大学で学ぶのか
藤村博之編
デイジー10時間41分(合成音)
発行 有斐閣 2021年
内容 大学1年生向けに、働くことの社会的意味や大学の学びとの関わりを説きながら、キャリアとキャリアデザインを解説。大学4年間を有意義に過ごすためのヒントが得られる書。

・日本語(1タイトル)

書名 現代文キーワード読解 改訂版
Z会出版編集部編
デイジー19時間
発行 Z会出版 2015年
内容 現代文頻出キーワードを160語を精選し、科学・哲学・近代などのテーマ別に解説。

・日本文学-詩歌(1タイトル)

書名 教養としての俳句(教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)
青木亮人著
デイジー3時間48分
発行 NHK出版 2022年
内容 日本の伝統文芸として、数百年も受け継がれてきた俳句。なぜ生まれた?季語は必要?日本人として最低限おさえておきたい俳句の知識を解説する。俳句の歴史や特徴、有名句の読解など、全体像が2時間で分かる超・入門書。

・日本文学-小説、物語(5タイトル)

書名 琥珀の夢:小説鳥井信治郎 上
伊集院静著
デイジー8時間30分
発行 集英社 2017年
内容 日本初の国産ウイスキー造りに精魂をかけた鳥井信治郎。明治・大正・昭和を駆け抜けたサントリー創業者と、その「やってみなはれ」の精神を受け継ぐ末裔を描く。

書名 琥珀の夢:小説鳥井信治郎 下
伊集院静著
デイジー9時間22分
発行 集英社 2017年

書名 浮世小路の姉妹:文庫書下ろし/長編時代小説(光文社文庫 光文社時代小説文庫)
佐伯泰英著
デイジー7時間40分
発行 光文社 2022年
内容 町火消い組の鳶見習いの昇吉は、老舗料理茶屋の姉妹、お佳世とお澄を知る。火事で両親と店を失った姉妹は、火付けの下手人に狙われているらしい。昇吉が下手人を探ると…。大江戸日本橋を舞台にした、若者たちの成長の物語。

書名 波動:新東京水上警察(講談社文庫)
吉川英梨著
デイジー9時間38分
発行 講談社 2016年
内容 水上警察署に配属された熱血刑事・碇拓真は、無人島の第六台場で白骨死体を発見、事件に絡み暗躍する半グレ集団の尻尾を掴む。一触即発の不安の中で、都知事臨席の水上観閲式が…。海上が舞台の画期的警察小説。2025年秋ドラマ原作。

書名 烈渦(講談社文庫 新東京水上警察 2)
吉川英梨著
デイジー9時間34分
発行 講談社 2017年
内容 東京湾に係留されている「宗谷」の施錠された船室で、腐乱死体が発見された。最大級の台風が迫る中、都政に絡む陰謀の存在を掴む熱血刑事・碇拓真。暴風荒れくるう東京湾で、命がけの闘いが始まる!他にも同じシリーズの作品あり。

・日本文学-評論、エッセイ、随筆(1タイトル)

書名 すぎ去ればすべてなつかしい日々
永瀬清子著
デイジー6時間9分
発行 福武書店 1990年
内容 明治に生まれ、つねに詩人であり続けることで激動の時代を生きぬいてきた著者が、自らの幼少時代、詩人たちとの邂逅、主婦としての生活と詩作との関係、そして絶えて止まぬ平和への願いなどを綴る言葉の数々-。豊穣な時の堆積から紡ぎ出す珠玉の自伝エッセイ。

・英米文学(1タイトル)

書名 サワー・ハート
ジェニー・ザン著 小澤身和子訳
デイジー15時間
発行 河出書房新社 2021年
内容 ゴキブリまみれで毎朝起きる、貧しさの底をさまよう少女。文化大革命の凄惨な経験に縛られる不安定な親たち-。新たな人生を求めて中国からアメリカに移住した家族の物語を描く、全7編の短編集。


○児童向けの本

・日本文学-小説、物語(1タイトル)

書名 あしたもオカピ
斉藤倫作
デイジー1時間4分
発行 偕成社 2021年
内容 「よつば月のよるには、どうぶつたちのねがいが、かなうんだよ」動物園中の鍵を開けて歩き出したオカピ。いろんな願いごとを持つ動物に会ううちに、あることに気づき…。シカやウマに似ている不思議な動物、オカピのお話。


◎点字図書

○児童向けの本

・地球科学、地学(1タイトル)

書名 おもしろい石と人の物語:ヒトが鉱物に作用し、鉱物もまたヒトに作用する
大平悠麻著
点字3巻
発行 総合科学出版 2021年
内容 エジプト王も愛したラピスラズリ、ミケランジェロが聴いた大理石の声、地球温暖化を食い止める鉱物…。高校の理科教師が、私たちの生活に欠かせない鉱物や岩石のおもしろさを解説する。

・動物学(1タイトル)

書名 レッド・フォックス:カナダの森のキツネ物語
チャールズ・G.D.ロバーツ作 桂宥子訳
点字3巻
発行 福音館書店 2015年
内容 比類なく強く、賢くたくましい「レッド・フォックス」は、次々と訪れる危機を克服し、カナダの未開の荒野を雄々しく生きてゆき…。野生動物の徹底した生態観察をもとに、傑出した一頭のキツネをダイナミックに描く。

・医学(2タイトル)

書名 ウイルスって何だろう:どこから来るのか?(ちくまQブックス)
青野由利著
点字1巻
発行 筑摩書房 2022年
内容 生物でも無生物でもない、フシギな存在、ウイルス。ウイルスの全般的な知識から、新型コロナウイルスの特徴と新型ウイルスの由来、ウイルスと人類の闘いまでを解説し、感染症と社会の関わりについて考察する。

書名 命を救う心を救う:途上国医療に人生をかける小児外科医「ジャパンハート」吉岡秀人
ふじもとみさと文
点字1巻
発行 佼成出版社 2021年
内容 ミャンマーをはじめとする東南アジアの国々で「貧困層に医療をとどけたい」と活動している、小児外科医の吉岡秀人先生。喜びと悲しみが交差する命の現場で奮闘する先生のエピソードを紹介する。

・日本文学-詩歌(1タイトル)

書名 あしたのあたしはあたらしいあたし
石津ちひろ詩
点字1巻
発行 理論社 2002年
内容 ことば遊びの本などを数多く出版している著者の第一詩集。つい声に出して読みたくなるようなテンポのよい詩がいっぱいです。アナグラムや早口言葉のほか、少女の気持ちを元気よく、時にナイーブにつづった詩も掲載。

・日本文学-小説、物語(1タイトル)

書名 ちょっとこわいメモ
北野勇作著
点字1巻
発行 福音館書店 2023年
内容 水たまりに落ちてたぬいぐるみのクマ、学校のプールでひろった緑色の円盤、空き地のゴミ山で見つけたテレビ、そして、暗い路地の奥には…。こわくてふしぎでおもしろい、4つのお話を収録する。


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岡山県視覚障害者センター
〒700-0927 岡山市北区西古松268-1
Tel: 086-244-1121 Fax: 086-244-1043
E-mail: ossfc@nifty.com
URL: https://www.ossk-33.jp/center.html
サピエ図書館:https://www.sapie.or.jp/
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