視覚障害者センターだより 〜ロバと五つのにんじん〜 令和元年12月10日発行(通巻351号) 発行 岡山県視覚障害者センター 郵便番号 700−0927 岡山市北区西古松268−1 電話 086−244−1121 FAX 086−244−1043 Eメール ossfc@nifty.com    声の欄は随時募集しています。  内容とその形式は問いませんが、ワープロやエディタのテキストデータ、あるいはメールが可能な方は、これらでいただければ大変助かります。  皆さまからの原稿をお待ちしています。  今月から新見市の野田君恵さんからの声欄が4回予定で始まります。   今月の内容  ・お知らせ(3件)  ・令和元年度 岡山県視覚障害者協会主催文芸作品コンクールの結果報告  ・オーカムマイアイ2がセンターに入りました。  ・声 老いと向き合う3(全4)  ・声 第二の人生 〜訓練を経て〜1(全4)  ・PCVOL・OPKの例会日  ・岡山県視覚障害を考える会の行事予定  ・第4回 桃モンキーのご案内  ・こまくさハイキングクラブ12月例会のご案内  ・ろばの耳より情報  ・人気のある点字図書のご案内  ・新刊案内をお伝えします。 《 お知らせ 》(3件)  1.12月・1月のカレンダー   利用者の皆さん向けのセンターで行われる行事をお知らせしています。   申し込みが必要な行事があります。   休館日は毎週火曜日と1月13日(月)成人の日です。   年末年始の休館日は、12月28日(土)から1月4日(土)までとなります。   開館時間は、午前9時から午後5時です。   図書整理日は、12月は26日(木)、1月23日(木)で終日留守番電話対応とさせていただきます。   なお、留守電にメッセージをお入れくださる場合は、ご用件と共に、お名前、ご連絡先をお入れくださいますようお願いいたします。   ◇12月のカレンダー  8日(日)PCVOL、サークルハーモニー 12日(木)視障協青年部ヨガ教室 19日(木)視障協囲碁クラブ 22日(日)OPK   ◇1月のカレンダー  5日(日)視障協理事会  9日(木)視障協青年部ヨガ教室 12日(日)PCVOL 15日(水)視障協川柳教室 16日(木)視障協囲碁クラブ 19日(日)岡山市視障協青年部 26日(日)OPK  2.携帯・スマホをお持ちの方で、まだセンターに番号を未登録の方は登録をお願いします。      登録しているかどうか不明な方はセンターまでお問い合わせください。   今年も天災のうち台風15号で千葉県に、その1カ月後台風19号で中部以東に大きな被害がありました。   全国の点字図書館が中心に作っている「全国視覚障害者情報提供施設協会(略称 全視情協)」があります。   全国を6ブロックに分け輪番で全国大会が催されています。   今年は10月3・4日に関東ブロック主催の宇都宮大会が開催されました。   当初のプログラムには入っていなかった台風15号への点字図書館の対応が「視覚障害者総合支援センターちば」の館長からありました。   ここでも課題になったのが、連絡手段とのことです。   固定電話のみを登録されている方が多く、携帯番号の登録も必要であると強く感じたとのことでした。   昨年の西日本豪雨で倉敷市真備町も皆さんご存知の通り大きな被害がありました。   これを期にセンター利用者の皆さんに携帯番号の登録を何度かお願いしたのですが、連絡くださった方は10名程度でした。   再度皆さんに携帯番号の登録へのご協力をお願いします。   宇都宮大会の翌週の12日(土)には台風19号のため、JR宇都宮駅前の通りは、近くの河川の越水のためだったのでしょうか、一面海のようになったとのことです。   また、全視情協には災害に関するメーリングリストがあり、ここに台風19号で被災地区に登録住所のある利用者に各点字図書館から電話連絡をとりました。   連絡がつかない方がかなりおられたとの報告がメーリングリストでありました。   固定電話1手段より携帯も含めた2手段の方が連絡可能な確率はぐんと高くなると思われます。   連絡がつかなければ支援の提供も難しくなります。  3.小鳩文化カレンダー(点字・活字併記)を差し上げます    日本テレビ小鳩文化事業団制作の2020年小鳩文化カレンダーを西日本放送を通じてご寄贈いただきました。    センターには55部あります。     A5サイズの見開きで、上のページが写真、下のページが月毎のカレンダーになっています。   2020年の写真のテーマは、日本の世界遺産です。   カレンダーは点字と活字が併記してあり、祝日と主な記念日、大安などがわかるようになっています。     センターにある部数限りで差し上げますので、ご希望の方はセンターまでご連絡ください。   12月20日までの希望者数がセンターにある部数を超えた場合は、その時点での抽選としますので、ご了承くださいますようお願いいたします。   超えなかった場合、その後は先着順とします。 《 令和元年度 岡山県視覚障害者協会主催文芸作品コンクールの結果報告 》      担当理事 竹内 昌彦  今年度も多くの方からたくさんの応募があり、関係者としてうれしく思うと同時に、ご協力くださった皆さんに心から感謝いたしております。  今回は川柳に14名から39句、俳句に9名から24句、短歌に6名から18首が寄せられました。その中から入選された作品をご紹介します。  川柳の場合は作品が多いこともあり、今年度は佳作も3句選んでいただきました。  来年度も今年と同じように行いますので、皆さんふるってご応募ください。  お待ちしています  文芸作品審査結果および講評   〇川柳の部  選者 従野(よりの) 健一 先生 「天」 川田弘美 さん 手話の子が心で唄う赤トンボ(しゅわの こが こころで うたう あかとんぼ) 評;自分は耳が不自由で音が聞こえにくい。   でも、帰り道ふと見れば夕焼けが西の空にきれいに出、赤トンボが数匹飛んでいる。   その情景に赤トンボの唄を思わず口ずさむのです。   小さい頃母から教わったのを思い出し、今頃どうしているかな、と心を寄せるのです。   心の奥に鳴り響くようなうまい表現です。 「地」 久保 瞳 さん 見えますか元気ですよと亡き母に(みえますか げんきですよと なき ははに) 評;上五の、「見えますか」と優しく問いかける作者の心情、優しさがよく出ています。   しかも、この世にはいない亡き母に、元気な姿を伝えようと心の中で叫んでいるのです。   生前は仲の良かった親子であったと思われ、うまい表現で心を引きつける傑作です。 「人」 高谷 将美 さん 虹の橋渡れば妻に会えるかも(にじの はし わたれば つまに あえるかも) 評;妻に会いたくても会うことができない、ふと見れば橋にきれいな虹が出ており、あまりにきれいだったので思わずこの虹に賭けてみようと、とっさに思ったそのままに表現された妻への思いが伝わってくるようです。 「佳作」 竹内 昌彦 さん 0点を付けて教師は眠られず(0てんを つけて きょうしは ねむられず) 評;0点は付けたくないのは心情ですが、現実である以上教師としてはやむをえないのです。   中には真面目に取りくんでいるのにと、教師も悩むのです。   厳しい現実に、立ち向かう様子がよく出た句です。 「佳作」 森 洋子 さん 竹トンボどこへ飛んだの声出して(たけとんぼ どこへ とんだの こえ だして) 評;竹トンボはよく飛んで面白いのですが、飛び過ぎるとどこへ飛んだかわからなくなり捜すのが大変。   ときには、声を出して、と思わず叫びたくなるのです。 「佳作」 中村 恒子 さん 夕風がほのかに温い春の音(ゆうかぜが ほのかに ぬくい はるの おと) 評;夕暮の風はなんとなく物悲しいもの、今日一日のでき事を思い出しながら、でも春らしい温かい風にほんのりとした気持ちが出てる句です。   今年初めて選をさせていただきました。 まず思ったのは、皆さん大変お上手なのに感激しました。 選ばれたこの三句は、選者の心に深く飛び込んでくるような句でした。 今後も皆様とのおつきあいを楽しみに、来年も投句よろしくお願いいたします。   〇俳句の部  選者 土師 康生 先生 「天」 小林 政利 さん 原爆忌父の部隊は呉にあり(げんばくき ちちの ぶたいは くれに あり) 評;俳句の面白さは敢えて言わない点にあります。   この句でも敢えて父のことには触れず、所属した部隊が呉にあったことのみを告げる。   そのあとに残る余韻の中で、読者は想像をしてこの句を鑑賞する。   そこで「原爆忌」という季語が、非情な重みをもって胸に迫ります。 「地」 武藤 孝夫 さん 軽やかに点筆弾む窓の秋(かろやかに てんぴつ はずむ まどの あき) 評;点筆を持って、室内の机に向かって作業をしている作者。   ふと目を窓に転ずれば、室内では感じられなかった秋の訪れが色濃く感じられる。   そんな情景が目に浮かぶ作品です。   まるでリズミカルに音をたてる点筆の音が聞こえてくるようです。 「人」 小原 伸一郎 さん 行き慣れぬ出先の出会い梅ふふむ(ゆきなれぬ でさきの であい うめ ふふむ) 評;俳句では、季語の動かない句がよいとされます。   ほかの季語ではいけない、この季語だからこそ句が生きる。   季語が動かないとはそういう意味です。   この句では「梅ふふむ」という季語がいかにも合っている。   訪れることの少ない場所での偶然の出会い。   そこから何かが始まる予感が「梅ふふむ」で、うまく表現されています。   〇短歌の部  選者 土師 康生 先生 「天」 武藤 孝夫 さん 武骨なるわが指先がぼんやりと明るむごとく点字読み込む(ぶこつなる わが ゆびさきが ぼんやりと あかるむごとく てんじ よみこむ) 評;まだ点字を始めたばかりの作者のようです。   指先でわかるようになった点字から、明るさを感じる。   それは温もりであったかもしれません。   少しずつ理解できるようになった点字は、作者の心の中に、明るく温かい何かを与えてくれたのでしょう。 「地」 竹内 昌彦 さん 目の見える友の遊びについて行けず一人帰った小田川の土手(めの みえる ともの あそびに ついて いけず ひとり かえった おだがわの どて) 評;頭で作った観念的な作よりも、体験に基づいた具体的な作の方がやはり心に迫り、共感性は高いと言えます。   作者は幼き日の遠い記憶を忘れることができません。   それだけ悲しいことだったのでしょう。   そしてそのような記憶は、晴眼者である私の心の中にも消えることなくあるのです。 「人」 松下 陽子 さん 極小の蟻れつれつれつの行き先に黒い塊怪物となる(ごくしょうの あり れつれつれつの ゆきさきに くろいかたまり かいぶつと なる) 評;この歌は、日常のなかのありのままの発見を素直に歌にした、「写生」の歌として面白いと感じました。   獲物に向かって蟻はその体の大きさを考えれば、遥かともいえる行進を続けます。   それを「れつれつれつ」と表現したのも面白い点です。   やがて獲物にまとわりついた蟻は集団となって、黒い塊をつくる。   結句はすんなり出てきたのでしょうか。   それともだいぶ考えて「怪物」としたのでしょうか。 《 オーカムマイアイ2がセンターに入りました 》  皆さんはオーカムマイアイ2をご存知でしょうか。  イスラエル発の超小型音声活字読み上げ機器で各地の福祉機器展で体験できる機会も増えています。  昨年11月末に2日間にわたって一人30分の体験会を計画し、多くの方に体験していただきました。  「百聞は一体験にしかず」です。  昨年体験された方も、まだ体験されたことのない方も体験されませんか。  体験会の日時は毎月第2水曜日と第3日曜日で、ともに1日2名、時間は午前10時〜11時1名、午後2時〜3時1名となります。  どの時間もマンツーマンの対応です。  読ませてみたい印刷物があればご持参ください。  以下体験日です。  ふるってご体験ください。  12月11日(水)15日(日)、令和2年1月8日(水)19日(日)、2月16日(日)、3月11日(水)15日(日)です。  体験ご希望の方はセンターまでお申し込みください。 《 声 》   老いと向き合う 3(全4)    利用者 小林 政利   人間は無意識のうちに宗教を考える生き物です。   肉親の遺骨や遺影に向って語りかけたり食べ物や飲み物を供えたりするのはごく自然な行為と言えます。   ではN氏の場合はどうだったのでしょう。   妻の遺骨を家に持ち帰って、こんなものはカルシウムの塊に過ぎないとばかりに放り出して語りかけることもせず、食べ物も飲み物も供えなかったのでしょうか。   その唯物的信念は少しも揺らぐことがなかったのでしょうか。   人間はそこまで徹底して宗教的感情を捨て去ることができるのだろうかと考え込んでしまいます。   (誰も見ていないときには食べ物や飲み物をこっそり供えていたのかもしれませんが)これまで私は、命や死をテーマとするレポートを多く書いてきました。   世間のタブーにあえて挑戦してみようという思いもあって、かなりきわどいことやバッシングを受けそうなことも書いてきましたが、センターのご好意により、すべての原稿を掲載していただきました。   スタッフの方々に厚くお礼申し上げます。   この連載でも、老いについて語りたがる知識人には精神の柱がないなどと失礼なことも書きました。   これが「ぼつ」にならなかったら本当に感謝です。   私も71歳になり、いよいよ老人の仲間入りだと自覚するようになりました。   まだ死にそうな気配はないとはいえ、血液検査では不気味な兆候が見え始めています。   リパーゼとアミラーゼの数値が正常上限値の1.5倍ほど高くなっています。   膵臓に何らかの病変があるのは確かです。   それが膵臓炎なのか膵臓癌なのか、まだどちらとも言えません。   膵臓炎なら慢性であっても軽い痛みがありそうなものです。   痛みがないのは癌の可能性が高いと私は考えているのですが、今のところ腫瘍マーカーの数値は上がっていません。   ただし、腫瘍マーカーは癌に侵されていても上がらないことがあるため、診断の決め手にはならないとのことです。   ドクターは「まだ癌と決まったわけではありませんから」と言いながらも、しきりにCTやMRI検査を勧めます。   CT検査は勧められるままに受けていますが、MRIは大病院へ行かなければならないので拒み続けています。   このごろはリパーゼとアミラーゼの数値が高いのも不気味とは感じなくなって、この危うい状況を楽しんでやろうと思うようになりました。   人は早かれ遅かれ必ず死ぬのだから、じたばたする必要はないと達観しています。   達観しているつもりですが、いざ末期癌で余命いくばくもないと宣告された時に、本当にじたばたしないでいられるか、ここはその時になってみないとわかりません。   心は死を受け入れていても、全身の細胞が「死にたくない」と騒ぎ出すかもしれません。   蠅や蚊のような、心があるのかないのか分からない生き物でさえ、危険を察知するとすばやく逃げていきます。   生き延びようとする本能が遺伝子に刻まれているのでしょう。   私の全身の細胞にも同じ遺伝情報が組み込まれているはずです。   とすると、心と体が分裂したまま、最終局面を迎えることになるかもしれません。   実際のところはどうなるか予測がつきませんが、死んだら終わりという迷信を捨てられない人に比べれば、恐怖心は大幅に縮小されるはずです。   生物として遺伝子に組み込まれた死への恐怖を超克することはできないとしても、科学的な態度で死の実態に向き合い、絶望を希望に変えることはできると私は考えています。   命を元素の集合体と見ることは一面的に間違ってはいないけれど、その命は偶発的に生まれるものでもありません。   一個の細胞は東京の街と同じくらい複雑な仕組みになっているといわれます。   偶然が幾つ重なっても細胞にはなりません。地球上に最初の単細胞生物が誕生したメカニズムもいまだに解明されていません。   これこそが神の技であると一神教を信じる人々は言うでしょう。   確かに、ここは最後に残された神の領域と言っていいでしょう。   ただ、この信仰には大きなリスクがあります。   海底の熱水鉱床でいまもなお微生物が生まれ続けていることが証明される可能性もあります。   熱水鉱床の周辺には硫化水素を利用して生きる微生物がいるなど、太古の世界を想像させる不思議な生態系が広がっています。   最初の微生物はここで生まれ、今もなお生まれ続けているとしたら、神の技とは言えなくなりますが、証明されていない段階でそこまで踏み込むことはできません。   今の段階で言えるのは、命は生まれるべくして生まれる、あたかも意志を持っているかのように生まれ出るということでしょうか。   酸素や太陽の光がなくても、硫化水素とマグマの熱があれば命は生まれる、それは宇宙に満ち溢れるエネルギーの自然な発露かもしれません。   1個の細胞にも、一人の人間にも不思議が詰まっています。   そして地球上には鯨から単細胞生物まで数百万種の命がひしめいている、これも大不思議です。   この大不思議を少しの不思議とも感じなくなった人々、感覚が麻痺してしまった人々がこの国の精神文化をリードしているとしたら、それはとても不幸なことだと思います。   地球上に命が満ち溢れているのは決して偶然の結果ではありません。   私たちは命に対してもっと謙虚でなければいけないと思います。   さて、私のCT検査の結果ですが、膵臓に直系1cmの影が映っています。   3年前と1年前の画像を比べても影の大きさに変化はないようで、仮に癌だとしても、ほとんど進行していないのでしょう。   癌と共生共存関係になっているということもありえます。   体重は45kg、BMIは16と極度に痩せ衰えているため、癌細胞も栄養不足に陥って増えるに増えられなくなっている可能性もあります。   というわけで、今の段階では癌の疑いもあるという程度のことしか言えません。   3年後・5年後にもまだセンターだよりでほざいていたら癌ではなかったということです。   反対に、センターだよりから私の名前が消えたら癌が進行してほざけなくなったか、でなければ、書く材料がなくなって沈黙せざるをえなくなったか、そのどちらかです。   今の時点ではまだ書きたいことがたくさんありますので、この先しばらくは私のレポートが続くことになると思います。   我ながら厚かましいと思いながらも、これが自分の使命なのだと心に決めて書き続けています。   この連載の後にも四つの原稿を用意しています、その次の原稿を書く予定は今のところありません。   癌が進行してもしなくても、いずれ沈黙するときが来ますから、それまでどうかお付き合い下さいますようお願いいたします。 《 声 》   第二の人生  〜訓練を経て〜 1(全4)    利用者 野田 君恵   私は20代後半から叔父の家庭電気器具販売店に勤務していました。   繁盛したおかげで3店舗に増えるほどでした。   仕事内容としては、接客・事務・営業などをしていました。   自宅に持ち帰って仕事をするほど忙しい日々を送っていたのです。   しかし、45歳頃、視野の中心に見えにくさを感じたのです。   倉敷中央病院で診察を受けると緑内障と診断されました。   会社の人員が揃った事もあり退社を決めました。   退職後は、専業主婦として家事や近所付き合いなど、それなりに充実した日々を送っていました。   59歳の時に緑内障の手術を受ける予定でした。   しかし、手術予定日の4日前に主人が2度目の脳内出血で倒れてしまい、植物状態になってしまったのです。   主人との最後の時間を無駄にしたくなかったので、2年半、毎日病院に通いました。   その間も私の眼の症状は進んでいました。   病院内の移動や信号機を見る事も難しくなり、最後の頃にはベッドに寝ている主人の顔さえ分からなくなっていました。   60歳になった年の8月31日、主人の手を握って話かけている時、痰が詰まった感じになりすぐブザーを押すと、先生と看護士達がかけつけて下さり、見守って下さいました。   「ご主人、涙を一筋二筋流されましたよ」と告げられ、主人は旅立ちました。   精一杯尽くしたので心残りは無く、「楽になって良かったわね」と心の中で主人に言いました。   またその頃、身体障害者手帳1級の手帳を取得し、合わせて白杖もいただきました。   白杖を持つと障害者だとアピールする様な気がして持つことに抵抗があったので、日頃は白杖を持たずに歩いていました。   周りから見たら危なく見えたのでしょう。   眼科のお医者さんに「危険なので白杖を持つように」と注意を受けたこともありました。   70歳に入った頃には、緑内障の症状が進み、両眼とも光も感じないほどになっていました。   それに伴い、白杖を持つようにはなりましたが、人の足にあたることが何度かあり、逆に迷惑をかけている様に感じました。   71歳の5月1日に視覚障害者センターに電話して「白杖の使い方について教えてくれる所はないか」と相談したところ、偶然ですが5月1日から「地域生活支援事業所みちしるべ」という視覚障害者を対象に歩行訓練や生活訓練を行う事業所ができていたことを知りました。   歩行訓練士の方に来てもらうことになりました。   白杖の持ち方や振り方、路面の触り心地の違い等、白杖の基本的な使用方法の訓練を受けました。   路面の違いは、最初は感じる事ができませんでした。   歩行訓練の目標として、歩いて5分程度の所にある、息子宅に行くことになりました。   (余談ですが、息子宅へ同居も勧めてくれたけど、眼が見えなくなって新たな環境で生活するより、長年住み慣れた我が家で生活をすることを選びました。   何故なら、息子宅の構造は全く私の頭にない。   古い家屋は長年住み慣れているので中の様子は分かっているし、外周りもわかります。   花畑や野菜畑も種を自分でまいて育てることもできる。   また、友達も気楽に来てくれる、今まで通りの生活がしたいからです)。   自宅から息子宅までは、点字ブロックなどの補助具がない為、建物の壁や縁石、段差など確認しながら歩行しました。   その後、近所の美容院への歩行訓練も行いました。   5月から8月までの3か月、猛暑の中、汗だくになりながらも何度も訓練を受けました。   訓練中の休憩の時、近所の人から「頑張りょんじゃなー」と飲み物の差し入れしていただいたこともありました。   あの時の“のどごし”は今でも忘れていません。   人の優しさが身に染みて嬉しかったのです。   また、歩行訓練士に「もう一人で行って大丈夫ですよ」と言われた時には、思わず嬉し涙がこぼれました。   数か月後に再度確認をしてもらい、正式に息子宅までの許可をもらえました。   これで一端歩行訓練は終了となりました。 《 PCVOL・OPKの例会日のお知らせ 》  センター3階で、PCVOLとOPKによる音声パソコン等のサポート、勉強会が予定されていますので、参加されてみませんか。  ICT機器をお持ちでなくても大丈夫ですよ。  センター所有のスマートフォン(iPhone、タブレット(iPad)、音声パソコン)がありますので、当日貸出が可能です。  PCVOLの例会は原則第2日曜日の10時〜16時です。  OPKの例会は原則第4日曜日の13時〜16時です。  会議室は当日ご確認ください。  以下PCVOLとOPKの例会日です。   ◇PCVOLの例会日        12月 8日、 2020年 1月12日、       2月 9日、           3月 8日   ◇OPKの例会日      12月22日、   2020年 1月26日、       2月23日、       3月22日 《 岡山県視覚障害を考える会の行事予定 》  A どうしてますか交流会の日程   目の不自由な方と家族の集い“どうしてますか交流会”     目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。     いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。   そんな思いで、集いの場“どうしてますか交流会”をほぼ毎月開催しています。   目の不自由な方、ご家族の方々、お気軽にご参加ください。   1.日時 時間はすべて10時〜12時です。  1月26日、  3月 8日、  4月26日 講習会(B行事予定でご案内)   2.会場 ひまわり福祉会館2階 岡山市北区大供2−4−25 電話 086−222−8619   3.対象 目の不自由な方と家族の方々   4.参加費 不要   5.申込み 不要   6.問合せ先 086−229−2225(国末さん)まで   主催 岡山県視覚障害を考える会  B 岡山県視覚障害を考える会の行事予定   @ 研修会    「iPadで快適に暮らそう」   講師 氏間 和仁 氏(広島大学大学院 教育学研究科 特別支援教育講座 准教授) 後援 岡山県眼科医会(予定)   日程 2020年2月24日(月)午後   会場 岡山県立岡山盲学校   A 講習会    「日本ブラインドサッカー協会の普及を通して、大切にしてきたこと、そして未来」(仮題)   講師 釜本 美佐子 氏(JBOS会長・NPO法人 日本ブラインドサッカー協会 前代表理事)   岡山県網膜色素変性症協会と共催 JBOS 全国視覚障害者外出支援連絡会   ※(公益社団法人)日本眼科医会とも共催(予定) 後援 岡山県眼科医会(予定)   日程 2020年4月26日(日)午後   会場 岡山国際交流センター B1 レセプションホール   B 研修会    「啓発活動“どこの眼科でもできるロービジョンケア・広島版”について」   ※(公益社団法人)日本眼科医会との共催(予定) 後援 岡山県眼科医会(予定)   講師 上原 知子 氏(八本松病院・奈良井眼科 視能訓練士)   日程 2020年6月14日(日)午後   会場 くらしき健康福祉プラザ  C 特別講演会      2020年度総会を2020年10月25日(日)に開き、引き続いて下記の特別講演会を行います。      「盲導犬と笑いを届ける落語家 桂 文太」   ※(公益社団法人)日本眼科医会と共催(予定) 後援 岡山県眼科医会(予定)   講師 桂 文太 氏(落語家)   日程 2020年10月25日(日)14:00〜 15:30   会場 岡山国際交流センター(予定)   問合せ先 岡山県視覚障害を考える会事務局 e−mail okashikaku@yahoo.co.jp 電話 090−4100−8017(平日9:00〜17:00) 《 第4回 桃モンキーのご案内 》  一緒にクライミングを楽しんでみませんか?  障害のある人とない人とが、クライミングを通じて同じ時間を過ごして楽しみたい、そんな思いで始まった桃モンキーの集い、第4回は岡山のグラビティリサーチで開催します。  障害の有無、年齢や性別、体力や経験などなど、何も気にせず、ご興味があれば、ぜひ一度ご参加してみてください! 1.日時:2020年1月18日(土) 17:30〜19:30 受付:17:00〜17:20 2.会場:グラビティリサーチ岡山店  現地集合、現地解散となります。 3.料金:施設利用料・シューズ等のレンタル料が必要です(その他の参加費は不要)。  以下参考料金 (グラビティリサーチ岡山店ホームページより抜粋) 初回登録料:1200円  クライミングシューズ(チョーク込)400円 利用料(120分利用の場合)一般1,400円 学生800円 小学生800円(小学生のご利用には保護者の付添が必要です。)  詳しくはグラビティリサーチ岡山店ホームページをご覧ください。 https://www.gravity-research.jp/shop/okayama/ 4.お申し込み、お問い合わせ  桃モンキーホームページ内から申込できます。 https://momomonkeys.jpn.org/index.html  問合せ先(福原さん) 電話:090−3636−1737 メール:fuqhara@yahoo.co.jp  桃モンキーに関する内容につきましてはグラビティリサーチへのお問い合わせはご遠慮ください。 5.次回告知  第5回 桃モンキー  桃モンキー第5回は、倉敷のロックスクライミングジムを予定しています! 日時:2020年4月12日(日) 10:00〜12:00 *詳細は改めて掲載いたします。 どうぞ、ご期待ください! 《 こまくさハイキングクラブ12月例会のご案内 》  12月 第219回例会 操山と総会・忘年会   期日 12月15日(第3日曜日)   集合 岡山駅中央改札口 9時   場所 操山散策と総会 忘年会はエビス水産   参加費 5000円     色々協議の末、昨年と同じになりました。   雨天の場合は予定コース、時間の変更が有ります。  体験参加を歓迎します。   お問い合わせ・参加のお申し込みは以下にお願いします。   事務局・津島勝洋さん   〒705−0011 備前市香登西105−1   TEL・FAX 0869−66−6789   E‐Mail tsushima@galaxy.ocn.ne.jp 《 ろばの耳より情報 》  A 五感で楽しむ、神々の棲む島・バリ島の案内が届きましたのでご紹介します。   今まで何度か紹介してきましたコムツアーの旅行ですが、最大の特徴は、視覚障害者が十分楽しめる体験が中心の旅であることです。 全盲の場合介助者の同伴を必要としますが、同伴者がいない場合、ボランティアの旅費の一部を負担することで、ボランティアも探してくれます。 お尋ねになりたいときはコムツアーに電話かメールでお問い合わせください。   以下バリ島の旅行案内の概要です。 旅行期間 2020年2月5日(水)から2月10日(月)までの6日間 *2名様1室利用の1名様料金 概算旅行代金 254,000円 旅行手配締切日 2019年12月27日(金) 五感で楽しむ旅、第157弾は、豊かな自然と長い歴史、そして独特の文化を持つ神々の棲む島、バリ島です。 バリ島中部、芸能・芸術の中心地ウブドに3泊、そして世界的リゾート地バリ島南部のヌサドゥアに1.5泊します。 ウブドでは、バリ島ヒンドゥー教の総本山ブサキ寺院をはじめ景勝地のキンタマーニ高原、バリ島の夜を彩るバリ伝統舞踊レゴンやケチャなど種類の違う伝統舞踊を2夜連続で楽しみます。 加えて、エレファントパークでは象に触れて、乗って、餌やり体験を楽しみコーヒー農園では幻のコーヒー(ルアック)の試飲や、スリルと絶景を同時に味わえるジャングルブランコ体験なども楽しみます。 ヌサドゥアでは、アクアノット(海中ふわふわ散歩)やバナナボートなどのマリン・スポーツも楽しみます。   最終日は、ホテルをレイトチェックアウト夕方まで使用できるように手配。 バリ島ならではの体験を楽しみ、バリ名物料理に舌鼓を打ち、伝統舞踊を楽しみ、名所旧跡を巡ります。 1日目 2月5日(水)08時30分 成田国際空港、第1ターミナルに集合 11時00分 ガルーダインドネシア航空にてバリ島(デンパサール空港)へ向け出発 17時45分到着 20時頃、ウブド地区のホテル到着 2日目 2月6日(木)終日バリ島中部、東部観光 *ティルタ・ウンプル寺院(心身を清める聖なる泉の寺) *ブサキ寺院(バリ島ヒンドゥー教の総本山、母なる寺院ヒンドゥー教3大神を祀る) *キンタマーニ高原(標高1500m、バトゥール山やバトゥール湖のパノラマが広がるバリ島屈指の景勝地) *夜、ウブド宮にてバリ伝統舞踊の観賞、バリ島3大舞踊のひとつ「レゴンダンス」を予定(バリの宮廷舞踊できらびやかな衣装を身にまとった女性ダンサーが踊る)。 3日目 2月7日(金)ウブド エリア(いくつもの村の集合体)の終日観光 *タロ村メイゾン・エレファント・パーク(象に触れて、乗って、餌やり体験) *コーヒー農園の訪問と希少なコーヒー(コピルアック)の試飲やお買い物 *テゥガララン・ライステラス(棚田)バリの数あるライステラスの中でも「神の階段」とも呼ばれる随一の美しさを誇る棚田 *ジャングルブランコ(バリ・スイング)体験(スリルと絶景が同時に味わえるバリ島で人気の大自然ドキドキブランコを体感体験) *ゴア・ガシャ(巨大な顔をもつ謎の古代遺跡) *夜はバリ伝統舞踊の観賞バリ島3大舞踊のひとつ、ケチャ(バリ島で行われる男声合唱、または呪術的な踊り(サンヒャン)にともなう舞踏劇)を予定 4日目 2月8日(土)ムングウィなどの長閑な田園風景を楽しみながらデンパサールを経由してヌサドゥアへ *タマン・ユアン寺院(バリで最も美しい寺院) *サンゲエ(猿が住む森の寺院) *マルガ(英雄の眠る村) *タナロット寺院(世界的にも有名な海に浮かぶ寺院) 5日目 2月9日(日)マリン・アクティビティ体験 *アクアノット(水中をふわふわ歩き体験) *大型船でのクルージング *バナナボート体験 *スノーケリングや半潜水艦体験など *バリ伝統舞踊鑑賞と中華の夕食 *夕食後、免税店に立ち寄り、デンパサール空港へ 6日目 2月10日(月) 00時45分 ガルーダインドネシア航空880便にてバリ島より帰国の途へ 詳細は以下へお問い合わせください。 コムツアー 担当 阿部 TEL 047−710−9818 メール info@teamcom.co.jp URL www.teamcom.co.jp/  B 第43回全国盲人将棋大会優勝のご報告   11月9日と10日の2日間、棋士のまち兵庫県加古川市の加古川まちづくりセンターで開催された、日本視覚障害者団体連合及び兵庫県視覚障害者福祉協会主催で「第43回全国盲人将棋大会」が開催され、S級で、岡山県視覚障害者協会評議員の山下幸四郎さんが6人での総当り戦を制しました。 C 点字ディスプレイ ブレイルメモスマートAir16のご紹介   2020年1月発売予定の商品で、価格はまだ発表されていません。   ・点字の世界に新たな風を   様々なものを点字で表示。   点字図書や墨字データ、Androidと接続してネットの世界も。   「BMスマートターミナル」Android端末をAir16で操作。   各種Androidアプリを点字で楽しむことができます。    仕様   名称 ブレイルメモスマートAir16   マス数 16マス   外形寸法 W176×D94×27mm   重量 430g   インターフェース USB・Bluetooth   外部メモリ SD/HCカード・USBメモリ   付属品 本体キャリングケース、ソフトウェCD、ACアダプタ、USBケーブル、SDカード   充電時間 6時間   連続使用時間 17時間 《 人気のある点字図書のご案内 》  全国の点字図書リクエストランキングの中から選んでご案内いたします。  どうぞご利用ください。  今月は16タイトルあります。  現在全国でリクエストの多い図書のため予約になるかもしれませんが、お待ちくださいますようお願いいたします。  また、同じタイトルの録音図書が貸出可能な場合も多いですので、録音図書がご希望の場合はその旨お知らせください。  分類のあとに該当するタイトルを並べています。  それぞれのタイトルについては、書名、著者名、原本出版年、点字巻数の順に記載しています。  ・地理、地誌、紀行 「沖縄(マニマニ 九州 5)」2016年 4巻  ・家政学、生活科学 「体にうれしい藤井恵のまいにち納豆:腸スッキリ!美肌をつくる わたしが365日食べているその理由は、おいしいから!」藤井 恵 著 2018年 1巻 「炊飯器で超かんたんふんわり米粉パン 増補改訂版:小麦粉・卵・乳製品ゼロ」多森 サクミ 著 2019年 1巻  ・音楽 「特選演歌 改訂(Seibido song books)」堀野 羽津子 編 2000年 2巻  ・スポーツ、体育 「県別全国高校野球史」森岡 浩 編 2001年 15巻  ・日本文学小説・物語 「旅猫リポート」有川 浩 著 2012年 4巻 「キリングクラブ」石川 智健 著 2019年 5巻 「物書き同心裏稼業 未解決事件始末:書き下ろし長篇時代小説(角川文庫)」沖田 正午 著 2018年 3巻 「車輪の上」乙武 洋匡 著 2018年 3巻 「四月になれば彼女は」川村 元気 著 2016年 4巻 「仇討旅:孫連れ侍裏稼業(幻冬舎時代小説文庫)」鳥羽 亮 著 2017年 3巻 「50回目のファーストキス(講談社文庫)」萩原 はるな 著 2018年 3巻 「愛なき世界」三浦 しをん 著 2018年 7巻 「春、ひとり暮らし。隣に住むのはお姉さん。(宝島社文庫)」森川 絵夢 著 2019年 5巻  ・中国以外の東洋文学 「草原に黄色い花を見つける」グエン・ニャット・アイン 著 加藤 栄 訳 2017年 4巻  ・児童向け−日本文学小説・物語「つくられた心(teens’ best selections 50)」佐藤 まどか 作 浦田 健二 絵 2019年 2巻 《 新刊案内 》  センターで新しく受け入れた図書をご案内します。  どうぞご利用ください。  今月は、デイジーが8タイトル、点字が1タイトル、点訳絵本が1タイトルです。  貸出中の場合は予約になりますが、お待ちくださいますようお願いいたします。  返却期限は図書が届いてからお手元に2週間です。  延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。  また、ご利用いただける図書は、目録や新刊案内にあるものに限りません。  書名がわからない場合でも、ご希望の著者や内容などからお探しします。  当センターで所蔵していないものは、全国のネットワークを利用してお探しします。  ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。 ●録音図書 ◎一般向けの本 〇総記(1タイトル) 書名 あの頃、俺たちは事件記者だった 錦織 俊一、亀山 良三、林 芳朗、合田 一道 著 デイジー5時間11分 武田 悦子 音訳 発行 亜璃西社 2016年 内容 高度成長期前夜の昭和30年代、事件記者として釧路で激烈な報道合戦を闘った4人の男たち。夜ごと酒亭で語り合った熱き時代の記憶を、数々の事件とともにつづったノンフィクション。 〇歴史(1タイトル) 書名 古代史から読み解く「日本」のかたち(祥伝社新書) 倉本 一宏、里中 満智子 著 デイジー5時間43分 辻田 峯夫 音訳 発行 祥伝社 2018年 内容 天孫降臨の謎、遣唐使が持参したものとしなかったもの、壬申の乱の原因…。古代史を専門とする歴史学者と、古代を舞台にした作品を数多く発表してきたマンガ家が、古代の為政者たちの内政や外交を語り尽くす。 〇技術・工学(1タイトル) 書名 人類の選択のとき:地球温暖化と海面の上昇 生命圏の崩壊はすでに始まっている 岡留 恒健 著 デイジー4時間22分 辻田 峯夫 音訳 発行 現代企画室 2014年 内容 国際線パイロットとして大空から、登山家として世界の高峰から、著者は地表や大気の変化、特に氷雪の減少に気づき原因を調べる。そして達した結論は。温暖化問題を平易に説き、美しい地球を残すための方策を提言する。 〇文学(5タイトル) 書名 百年先が見えた男(PHP文芸文庫) 江上 剛 著 デイジー9時間14分 塩田 美智恵 音訳 発行 PHP研究所 2019年 内容 “百年先が見えた経営者”と言われた大原総一郎。現在のクラレを創り上げ、国交回復前の中国へのプラント輸出を実現させた稀代の経営者の人生を描いたノンフィクションノベル。クラレ・伊藤正明社長との特別対談も収録。 書名 トップリーグ 相場 英雄 著 デイジー11時間34分 発行 角川春樹事務所 2017年 内容 官房長官番となった新聞記者・松岡。彼の同期で、今は週刊誌のエース記者である酒井が、「都内の埋立地で発見された1億5千万円」の真相を追ううちに、一大疑獄事件が浮かび上がり…。 書名 狩人の悪夢(火村シリーズ) 有栖川 有栖 著 デイジー13時間45分 発行 KADOKAWA 2017年 内容 ホラー作家と対談することになった、推理作家の有栖川有栖。そのホラー作家の家には、眠ると悪夢を見てしまう部屋があるらしい。有栖川がその部屋に泊まった翌日、右手首のない女性の死体が発見されて…。 書名 リハーサル(幻冬舎文庫) 五十嵐 貴久 著 デイジー9時間2分 発行 幻冬舎 2019年 内容 花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、隠蔽して以来、リカの付き纏いに悩まされる。一方、病院内では婦長の転落など陰惨な事故・事件が続発し…。 書名 影踏み 横山 秀夫 著 デイジー7時間23分 発行 祥伝社 2003年 内容 十五年前のあの日、男は法を捨てた…。一人の女性をめぐり業火に消えた双子の弟。残された兄。三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンス。 ●点字図書 ◎一般向けの本 〇スポーツ・体育(1タイトル) 書名 パラリンピック大百科 日本障がい者スポーツ協会 協力 陶山 哲夫 監修 コンデックス情報研究所 編著 点字4巻 発行 清水書院 2017年 内容 パラスポーツ全51競技の歴史やルール、競技用具などを、イラストとともにわかりやすく解説。世界で活躍するトップアスリートや、注目の日本人選手、世界記録なども掲載し、障がい者スポーツに参加する方法も紹介する。 ◎児童向けの本 〇文学(1タイトル) 書名 うさこちゃんとどうぶつえん 改版 ディック・ブルーナ ぶん・え いしい ももこ やく 点訳絵本1巻 発行 福音館書店 2010年 内容 動物園にやってきたうさこちゃん。しまうま、かんがるー、ぞう、きりん。めずらしい動物を見たあとで、うさこちゃんは大きいかめに乗り…。