視覚障害者センターだより 〜ロバと五つのにんじん〜 平成27年6月(通巻297号) 発行 岡山県視覚障害者センター 郵便番号 700−0927 岡山市北区西古松268−1 電話 086−244−1121 FAX 086−244−1043 Eメール ossfc@nifty.com 声の欄は随時募集しています。 内容とその形式は問いませんが、ワープロやエディタのデータ、あるいはメールが可能な方は、これらでいただければ大変助かります。 皆さまからの原稿をお待ちしています。 読み始めたら途中でやめられなかった面白い本、おいしかった飲食店、便利グッズ、趣味など何でもけっこうですので、ぜひ声の欄に原稿をお寄せください。 メール版やデイジー版に添付している点字データは、今月号よりBES形式(図書目録やサピエ図書館ダウンロードデータ形式)でお届けします。 今月の内容  お知らせ(8件) みちしるべの新事業の紹介 目の不自由な方と家族の集い“どうしてますか交流会”の紹介 声 永井 清命さんから「わが人生の分かれ道」その4 声 小林 政利さんからイスラームの世界その2 声 末安 章雄さんから古希になって思うこと 声 岡 優子さんから「スポーツ大会に参加して」 アンケート結果の報告最終回 新刊案内をお伝えします。   《 お知らせ 》  1.2015年7月の休館日と図書整理日   休館日は毎週火曜日、20日(月)の海の日、図書整理日は23日の第4木曜日です。   この日は終日留守番電話対応とさせていただきます。 2.初心者対象音声パソコン講座のご案内   今年度も視覚障害者を対象にした音声パソコン初心者講座を実施します。   今年からは、受講される方の時間に合わせる形式のみとします。   原則4日間、1日3時間、延べ時間は12時間の講座になります。   センターの開館時間が9時〜17時のため、最も遅い場合でも、17時には終了します。    講座を受けてみようと思われる方は、希望する4日間をお知らせください。   講師の都合のため、日時を変更していただくこともあります。 3.音声拡大読書器「トークンライト」のご紹介。   最新版の「トークンライト」がセンターに入りました。   音声パソコンを使わなくても、これ単体で、活字文書、点字文書、横書きの手書き文書、レシート、名刺などを読み込み、音声で読み上げてくれます。   活字では、山陽新聞、ワープロで書かれた案内、縦書き横書きの書籍、色々なパンフレット・リーフレットなどを試してみました。   ガラス面に置いた文書を読みとり、音声で読み上げるまで、あまり時間はかかりません。   新聞は段組みを解析し、けっこう正しく読み上げました。   手書き文字は横書きのみに対応しています。   読みやすい手書き文字はかなり読み上げてくれそうな感じがしました。   点字は片面書き、両面書きどちらにも対応しており、精度も十分実用的だと感じました。   上記以外にも、紙幣の読み上げ、宝くじの番号、年賀はがきの番号、預金・貯金通帳、QRコードの読み上げなどもしてくれます。   体験ご希望の方はセンターまでご連絡ください。 4.今年は岡山県視覚障害者センターが発足し30年の記念の年になりました。   記念行事として、展示会・体験会を10月15日(木)センター3階で行ないます。   現在決まっているのは、「メガネの田中」による、よむべえスマイル、拡大読書器、プレクストークの体験会です。   他にハーティ講座による「らくらくスマートフォン」の体験会をお願いしています。   また、iPhone、 三菱電機のおしゃべり炊飯器の操作に関しても交渉中です。 5.次の数は何を表している数だと思いますか。    @240名 A622名 B5129名     回答    @の240名は、平成26年度末(27年3月31日)時点での、センター登録者中のサピエ会員数です。     これらの方々が昨年1年で、点字・音声デイジー・テキストデイジー・マルチメディアデイジーのダウンロードと音声デイジーのストリーミング(聞き流し)をされた総数は、約6万5千タイトルでした。     サピエの利用にはインターネットに接続できる環境が必須です。     この環境があれば、リンクポケットや音声パソコン用ソフトのマイブックスリーなどを使えば簡単に点訳・朗読本の入手ができます。     ともにセンターでの体験が可能です。     また、初心者対象のパソコン講座を受講されるのもよいのではないでしょうか。    26年度末のAの622名はセンター登録者数、    Bの5129名は県下の身障手帳をお持ちの視覚障害者数でした。    12,13%の方しかセンターに登録されておられません。    皆さんの周りで、センターのことをご存知ない方がおられればPRをよろしくお願いします。 6.音声コンパス(方位磁石)を差し上げます。   センター利用者の守屋末男さんから、C2という型名の8方位を音声で知らせてくれる音声コンパス1台の提供がありました。   利用者の皆さんの中で希望される方に差し上げてくださいとのことです。   音声には日本語と英語のモードがあり、電池は特殊なもののようで、大きさは単5ですが、電圧が12Vのものです。   これを2個使用します。電化製品の量販店では見かけないようです。   6月30日まで受けつけますが、希望者多数のときは抽選とさせていただきます。 7.白杖(直杖)を作っていただけます。   白杖の長さを利用者の身長に合わせて作っていただけます。   身長マイナス40〜45センチメートルが標準のようですが、ご希望の長さのものを作っていただけます。   ただし最も長いものでも131センチメートルです。   これ以下であればその長さは自由がききます。   この杖は、ゴルフクラブの不要になったものを再利用して作成するものです。カーボンシャフトなので非常に軽く、また丈夫です。   いしづき部分は、金属かゴム対応となっていますが、作成を希望される方が、別途希望されるいしづきを用意されれば、可能な限りそれで対応したいと作者の方が言ってくださっています。   上記の身長に合わせる杖をご希望の方はセンターまでお知らせください。   身長に合わせる杖の作成には約2週間お時間をいただきます。   杖は無料で差し上げますが、センターまで受け取りに来てくださればと思います。   来館が難しい方には郵送しますが、送料の実費が必要となります。   なおセンターの購買ではいしづきは販売しておりません。 8.新聞連載小説のデイジーコンテンツをサピエ図書館に登録します。   以下の3作品につきまして、新聞連載30回ずつを1回分としたデイジーコンテンツを、サピエ図書館に登録します。   ダウンロードやストリーミングでご利用ください。   1回分の収録時間は、約1時間30分です。    松井今朝子著『料理通異聞』山陽新聞連載   内田康夫著『狐道』毎日新聞連載   宮本輝著『草花たちの静かな誓い』山陽新聞連載   現在、『料理通異聞』は4回分(6月10日掲載分まで)、『狐道』は5回分(6月9日掲載分まで)、『草花たちの静かな誓い』は1回分(4月20日掲載分まで)を登録してあります。 ◎みちしるべの新事業の紹介  見えない・見えにくいでお困りではないですか?  昨年より地域生活支援事業所みちしるべを開所し、歩行を中心に多くの方に訓練を受けていただきました。  自宅〜駅まで、自宅〜病院までなど好きな時間に自分で行ける場所を増やすお手伝いをさせていただきました。  今年度からは歩行訓練にプラスしてパソコン(初級程度)、点字、日常生活動作(例えば調理・衣類の整理などなど)様々なニーズに対応できるようになりました。  昨年度同様、ご自宅に訪問してマンツーマンで訓練ができます。  その他、白杖を持とうか悩んでいる、音声パソコンを試してみたいなど、まずはお気軽にご相談下さい。 対象者 岡山県在住の視覚に障害がある方 実施日時 平日 9:00〜17:00(1時間〜2時間程度)  場所 ご自宅付近、岡山県視覚障害者センター付近等 費用 無料(ただし、訓練に必要な交通費等の費用は訓練生の負担) 問い合わせ 〒700−0927 岡山市北区西古松268−1岡山県視覚障害者センター内  地域生活支援事業所みちしるべ 電話:086−250−9912 メール:kishimoto.miti@gmail.com 担当:岸本 ◎目の不自由な方と家族の集い“どうしてますか交流会”  目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。  いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。  そんな思いで、集いの場“どうしてますか交流会”をほぼ毎月、開催しています。  目の不自由な方、ご家族の方々、お気軽にご参加ください。  記  1.日時  平成27年  6月21日(日)午前10時〜12時  7月19日(日)午前10時〜12時  8月23日(日)午前10時〜12時  9月27日(日)午前10時〜12時 11月15日(日)音楽忘年会(別途案内)  *10月には18日に開催される講演会を後日、案内します。  2.会場 ひまわり福祉会館 2階  岡山市大供2−4−25 電話 086−222−8619  3.対象 目の不自由な方と家族の方々      4.参加費 200円  5.申込み 不要   6.問合わせ先 086−229−2225 (国末)まで  主催 岡山県視覚障害者を考える会 《 声 》  「わが人生の分かれ道」その4          センター利用者  永井 清命 2 一難去ってまた一難  病室に帰ってみると、父と姉・妹の3人が待っていてくれた。  時間を確認すると午後5時前という事で、緊張もほぐれたせいか喉が渇き、お腹もすいていることに意識が働き、傍にいた二人のナースに向かって「今晩のご飯は何ですか?」と尋ねたところ、婦長のSさんが「永井さんは夕食を食べるつもりですか?今晩はご飯は有りませんよ」ときっぱりと言い切られてしまった。  がっかりした私は、「では喉が渇いたからお茶でも下さいといったところ、お茶ならいいでしょう。」といい、もう一人のナースに向かって何やら小声でいっていたかと思ったら、しばらくして「ミックスジュース」が運ばれてきた。  喉が渇いていた私は、すぐさま飲ませてもらったが、思わず『これはうまい』と本音が出てしまった。  婦長のSさんは続けて、「今晩はかなりの熱が出ると思いますから、あとで氷嚢とそれに化膿を防止するためのお薬を持ってきますから」といって、二人とも病室を出て行かれた。  二人のナースと入れ違いに今度はY助教授が入ってこられ、「手術は予定通り終わりましたが、それにしても永井さんは精神的にもかなり強い人ですね。」と持ち上げて下さった後で、「手術はあくまでも永井さんの望みを叶えるためにした訳ですから、結果は期待しないでいただきたい。  これからの15日間もさぞつらく苦しいとは思いますが、その強い精神力で乗り切ってほしい。」と言って病室を出ていかれた。  これからの15日間を想像すれば、Y助教授の言われるとおり大変だとは思うが、それとは別の問題が起こりつつあった。  午後9時ごろだっただろうか、体温は38.5℃で大した事もなかったが、それよりも生理現象を意識する様になり、尿瓶を用意してもらったが、私はこれまでにベットや布団の上でしかも仰向けに向いた状態で、排尿などした経験がなかったものだから「今にも」という状態で有りながら、排尿することさえままならず、午後11時ごろに成って当直医にカテーテルを用いて処理してもらった。  この様な場合通常の入院で有れば、ベットに座る事、ベットから下りることさえままならぬ患者に対しては、少しでも快適な入院生活を送られる様に、可能な限りの装具を活用する所だろうが、私の場合はその限りではなかった。  手術当日の夜はほとんど眠れなかったが、しかしこれから先はたっぷりと時間が有ったので、心配する事はなかったのだが実際に頭を固定されてしまうと、手足は自由に動かせるものの、寝返りもできずかなり不自由であった。  仰向け状態でできる事といえば退屈しのぎにラジオをきいたり、家族の者と話をする程度で本を読むこともできず、1日1日が随分長く感じられた。  これから先の事を考えると不安でもあったが、私はこれまでわずかな視力でありながら点字も目で見て読んでいたものだからこの時点で、点字を触読する事はできなかった。  「今なら時間もある。今の内に触読をマスターしよう」と妹に命じて、点字本を2冊ほど持ってこさせ、毎日の様に撫でてはみるものの、なかなか理解できず、それでも今の内に少しでも触読ができる様になっておかなければと気持ちはやや焦り気味であった。  いつごろの事であったかはっきりとは覚えていないが、Sさんに「点字を指で読むにはどの様な練習をすれば良いのですか?」と聞いた事があった。  すると、Sさんの答えは、「成人に達した人が触読をするには、明けても暮れても毎日のように点字本をその気になってまさぐっていると、その内に指の皮が薄くなり、指先が(ヒリヒリ)と感じるようになり、やがて指先の皮膚が切れて出血するようになるまで頑張れば、きっと読める様になりますよ。」と言われた事を思い出した。  点字が書けても読めないのでは、「点字を知らないのと大して変わらないことになってしまう。」と自分自身に言い聞かせ、同じ人間なのだから「人にできる事が自分にできないはずはない。」と決意し、毎日読めないながら点字本をなでまわしていたら、Sさんの話ではないがなんだか指先が(ピリピリ)とし始め、軽くそっと触るようにしないと指先が痛くなっていたが心の中では、「しめしめこれでやっと点字を読むことができるかも。」と思わずほくそ笑んでいた。  術後も毎日の様に姉と妹が三日間交代で付添ってくれていたのだが、その日はたまたま用事で出かけていた妹が帰って来るなり、「兄さんその点字の本はどうしたの?所々に血がついているけど、ベットの どこかにあたってケガでもしたの?」と聞くので、前述したようなことを話すと、「でもあまり焦らないで」と労ってくれた。   次号に続く。 《 声 》   イスラームの世界 その2        センター利用者  小林 政利 3 次は一夫多妻についてです。  イスラムの世界では一夫多妻が許されていると言われています。  この点について、コーランの解説者は必ずしも男尊女卑ではないと言っています。  ムハンマドは、軍隊を組織して異教徒と何度か戦いました。  戦いで男たちが死ねば、後に妻や子供たちが残されます。  そうした戦争未亡人や戦争孤児を救済するために一夫多妻を容認した。  妻は3人4人持ってもよいが、公平に扱わなければならない。  公平に扱えない者は妻を一人にせよと言っている。  これは優れた福祉政策だというのです。  ところがコーランの本文を読んでみると「天国では妻を何人持ってもよい」と書かれています。  天国には、戦争未亡人も戦争孤児もいないはずですから、ここは削除したほうがいいのではないかと言いたくなります。  しかしコーランは神の言葉ですから人間の手で削除することは許されません。  男尊女卑の思想は、一昔前まで世界のいたるところにありました。  イスラム教だけを槍玉に挙げることはできません。  ただ、イスラム教の場合、女性に教育はいらないという極論にまで飛躍することがあります。  女性教育の必要性を訴えると銃弾が飛んできます。  どうしてそんな飛躍が起きるのか判りません。  コーランにも(今までに読んだ範囲では)手がかりになる記述はありません。 4 次はジハード(異教徒との戦い)についてです。  ムハンマドはメッカの商人の家に生まれ、40歳のころ・神の啓示を受けたとされています。  彼によって語られる言葉は、それまでのアラブの宗教観を一変させるものでした。  多神教を否定し、偶像崇拝を禁じ、神はアッラーお一人であると宣言したのです。  古い価値観や伝統を打ち破ろうとすると、必ず反発を招きます。  反発は迫害へと変わっていきます。  彼は迫害を逃れて、北方のオアシスの町・メディナに移住します。  そして、この地で信徒を増やし、軍隊を組織してメッカと対決します。  この時に盛んに用いられたのがジハード(異教徒との戦い)という言葉です。  「ジハードで死んだ者は死んだのではなく、神の慈悲に支えられて生きている」「ジハードで死んだ者は、過去に悪事を働いていても神に許され、天国に迎えられる」と言っています。  また「迫害は殺害より悪い」と激しくいかり、目には目をの復讐を誓います。  イエスキリストは迫害をあまんじて受け、十字架に掛けられました。  ムハンマドのキャラクターは、これとは対象的です。  イスラム教は、スタートの段階から戦争のにおいが漂っています。  メディナに移住したのち、彼は何度かメッカの軍隊と戦い、ついにこれを打ち破ります。  彼は優れた軍略家でもありました。  商業都市・メッカを疲弊させるために、ラクダの隊商を襲撃して積荷を奪うなどの手段もいといませんでした。  メッカを支配下に置いた彼は、カーバ神殿の偶像をことごとく破壊します。  戦いに敗れた人々は、次々にイスラムに改宗します。  復讐を成し遂げた記念すべき1ページです。  ジハードという言葉には血なまぐさいイメージがありますが、異教徒を無制限に殺してもよいという意味ではありません。  殺してよいのは相手が戦いを仕掛けてきた時だけです。  相手が戦いをやめたらそれ以上攻撃してはならないと言っています。  過激な一面を持ちながら、専守防衛のルールも設けています。  ここで、ジハードのルールを踏まえて、最近よく耳にするイスラム国の暴力的な行為について考えてみたいと思います。  彼らは、どこからも攻撃されていないのに武装して事を構えています。  いったい何を大義名分にして戦っているのでしょう。  マスコミの報道によれば、イスラムの統一国家を目指しているとか。  かつてアラブには、統一国家が栄えた時代もありましたが、西洋諸国の植民地、または半植民地にされ、分割されてしまいました。  そのことを屈辱と考える人々が今騒ぎを起こしているのでしょう。  砂漠にひかれた国境線を取り払って統一国家を取り戻すまで、ジハードは終わらないのだと思います。  正しくジハードを実行しているのか、それとも解釈をゆがめているのか、ここは議論の分かれるところです。  同朋のイスラム教徒が住む町を、武力で占領するのは本来のジハードとは言えないかもしれません。  ジハードを正しく実行するのは大変難しいと思います。  目には目をの復讐と専守防衛、この二つは微妙なバランスを保っています。  そのバランスはとても壊れやすく、ひとたび復讐の側に傾けば、人々を過激な行動へと走らせます。   次号に続く。 《 声 》   「古希になって思うこと」 最終回       センター利用者  末安 章雄  それから後一つの囲碁ですが、昨年の2月にニッテン用具部より盲人用の囲碁盤が 新発売されたので早速買い求めました。  手で盤面を探りながら白黒の石を頭に描き、一人で打っているのですが全体の局面は 把握できず、もっぱら詰め碁を楽しんでいます。  若いときに楽しんでいた趣味は、もう死ぬまで出来ないとあきらめていたのに70歳になってレベルはすべて三流、いや四流、五流、ですが、毎日向上心をもって楽しむことができ、幸せな毎日を過ごしております。  いくつになっても、常に可能性を追求していけば、いつか望みがかなえられるものだと思いました。  そして、サポートをしてくださった多くの人達に助けられて望みがかなえられたことに厚く感謝しております。  今の気持ちを短歌にしましたので、ご一読ください。   古希の坂 汗をかきかき まだ登る 走る仲間に 支えられつつ。   出きること 何でもやって ハジかこう 何もせずして 老いてゆくより。  《 声 》 スポーツ大会に参加して        センター利用者 岡 優子  5月16日の土曜日に、毎年行われているスポーツ大会のSTT大会が、桃太郎アリーナでありました。  今年は練習があまりできていなかったので、どうなるかと心配でしたが、今回は今までとはちがって満足できる試合ができました。  私は後半に試合があり、3人の選手の方と対戦しました。  とくに3試合目の時は、3セット目に接戦になり、追い越されては追い越して、どちらが勝ってもおかしくない試合でした。  ラリーも続き、球の音もよく聞くことができました。  これからも頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします。 26年度利用者アンケートで寄せられた要望への回答  今回は自由記載で寄せられた要望への検討結果をお知らせします。  @フェイスブック、ラインについての対応 回答 対応困難。対応できない理由として、SNSなどは頻繁に更新しなければならないが、職員に対応できる余裕がない。  A「一般の方も録音図書を利用したい」 回答 対応困難。対応できない理由は著作権法に違反するため。  B「専門用語をできるだけ遣わずに説明してください」 回答 今までもなるべく専門用語を使わないように心掛けてきたが、今後もわかりやすい表現で伝えるよう努めるが、適当な日本語のないケースもあり、その場合は対応が困難。  C「pcサポート(ITサポートセンターおかやま)について頼んでも断られるばかりでは利用したくなくなります。 回答 要望の趣旨を踏まえて一部対応。    センターだよりでITサポートセンターのことを紹介しており、それを読んでサポートを依頼したが、内容が高度で断わられたということだと思われる。    ITサポートセンターではパソコンボランティアを派遣するにあたって、初心者を対象とした基本的な内容のサポートが原則となっているが、依頼をしてみないとわからない部分もあり、センターだよりでは具体的には書いていなかった。    今後はそのあたりの説明を加えるようにする。  D白杖の提供に関し、いしづき部分が金属だと、危険な杖になるため、いしづき部分をナイロンに変えるよう一言付け加えてください。 回答 ゴルフクラブのリユースでは、先端は金属かゴムしか選べないため、ナイロンに関する案内はできません。    先端が金属の白杖が危険かどうか、みちしるべの歩行訓練士に確認したところ、危険ではないとのことです。      いしづき部分を金属・ゴム以外のもので希望される場合は、現物を希望者が用意してくだされば、できるだけ対応したいと作者は言ってくださっています。  Eセンター便りに、視覚障害者用の情報機器、IT関連や日常生活用具を掲載してほしい」 回答 要望のとおり対応したい。    今後センター便りでお知らせしていくようにする。  F「センター便りの新刊案内の箇所を、レベル4でまとめて」 回答 対応困難。短時間での編集作業が困難のため、対応できない。今後、同様の要望が多いようであれば検討する。  G「1階ロビーの使い方に工夫がいるように思う」 回答 回答をしてくださった利用者に確認したところ、「ロビーの照明が暗い。        来館者への声掛けを希望する」とのことでした。 回答 ご来館され、戸惑っている方には声掛けを心掛けているが、今後も気をつける。  H「新しい生活用品の説明・体験会を年に1・2回」 回答 要望の趣旨を踏まえて一部対応。    新しい生活用品が入手できたときは、そのことをお知らせするとともに、個々への対応はしていた。    センターで用意できる数が少ないため、十分に体験していただくことができないと思われるので、今後も個々への対応を続けたい。 《 新刊案内 》  センターで新しく受け入れた図書をご紹介します。どうぞご利用ください。  今月は、デイジーが7タイトル、マルチメディアデイジーが5タイトル、点字が2タイトルです。マルチメディアデイジーとは、デイジーと同様、音声で聞くことができ、パソコンを使って画像や、テキストデータを見ることもできます。  なお、返却期限は資料が届いてからお手元に2週間です。延長を希望される場合は、ご連絡をお願いいたします。 ●録音図書 ◎一般向け図書 〇歴史(1タイトル) 書名 伏見宮 もうひとつの天皇家 浅見 雅男   著 デイジー 14時間51分 発行 講談社 2012年 内容 中世に世襲親王家として分岐し、独自の位置を占めた伏見宮系皇族。幕末の動乱、近代天皇制国家の成立後、その存在は徐々に数と重みを増し、変質してゆく…。もうひとつの天皇家・伏見宮家の意外な姿と皇籍離脱までを描く。 〇社会科学(1タイトル) 書名 [合成音]公務員試験行政5科目まるごとパスワードneo 高瀬 淳一   著 マルチメディアデイジーCD  10時間44分 発行 実務教育出版 2012年 内容 行政5科目の頻出用語をコンパクトに凝縮した、要点整理集。 〇自然科学(2タイトル) 書名 日本人が忘れた季節になじむ旧暦の暮らし   朝日新書 493 千葉 望   著 デイジー 4時間30分 塩田 美智恵 音訳 発行 朝日新聞出版 2014年 内容 明治5年の改暦で生じることになった、季節の移ろいと日本人の暮らしの「ずれ」。忘れられた日本の豊かな四季の風情を、江戸の昔の「旧暦」で思い出す。旧暦の基本的な知識や、旧暦を楽しむ手だてを紹介する。 書名 東洋医学ポケット用語集 知りたいこと、いっぱい! 野々井 康治   著 デイジー 30時間27分 発行 医道の日本社 2013年 内容 東洋医学の臨床において、知っておくと役立つ用語・重要な用語をピックアップして解説したポケット用語集。検索がスムーズにできるよう五十音順で掲載。 〇芸術・美術(1タイトル) 書名 ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌 神山 典士   著 デイジー 9時間32分 塩田 美智恵 音訳 発行 文芸春秋 2014年 内容 18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、佐村河内守の虚飾の姿。2人の奇妙な共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか…。壮大なペテンの真相に迫ったノンフィクション。 〇言語(1タイトル) 書名 現代文と格闘する   河合塾SERIES  改訂版 竹国 友康 前中 昭 牧野 剛 共著  マルチメディアデイジーCD  22時間11分 発行 河合出版 2006年 内容 「『ことば』をイメージする」「文章を読みつなぐ」「文章と格闘する」の3部構成。第1部では、現代文を読解するためのキー・ワード群を精選し、それらのイメージアップを図る。 〇文学(3タイトル) 書名 愛の時代  上 瀬戸内 晴美   著 デイジー 8時間5分 浅村 寛子 音訳 発行 講談社 1985年 内容 嵯峨野に住む染織家怜子は、妻子ある男との不安定な恋を守っている。その彼女の家に、愛し愛される歓びと苦しみを抱えて多くの人々が訪れる。 書名 愛の時代  下 瀬戸内 晴美   著 デイジー 7時間48分 浅村 寛子 音訳 発行 講談社 1985年 内容 京都を舞台に華麗に綴られるさまざまな愛のかたち。 書名 船長の粋な話 竹内 昌彦   著 デイジー 1時間17分 内田 和江 音訳 発行 竹内昌彦 2015年 内容 著者のいろいろな体験を随筆風にまとめたものです。 ◎児童向け図書 〇社会科学(1タイトル) 書名 高校留学アドバイス   岩波ジュニア新書 670 伊藤 史子   著 マルチメディアデイジーCD  6時間22分 発行 岩波書店 2010年 内容 語学力が不十分な高校生が海外で充実した留学生活をおくる方法を、混乱期・成長期・充実期にわけてわかりやすく紹介。留学体験を未来にいかすための視点も伝える。 〇芸術・美術(1タイトル) 書名 スポーツを仕事にする!   ちくまプリマー新書 146 生島 淳   著 マルチメディアデイジーCD  4時間46分 発行 筑摩書房 2010年 内容 スポーツには「する・みる・ささえる」の3つの側面があり、今や「ささえる」のプロが多く活躍する時代になった。急増する大学のスポーツ関連学科や、急成長するスポーツビジネスの実態をレポートする。 〇絵本(1タイトル) 書名 おとうさんはだいくさん   おとうさん・おかあさんのしごとシリーズ 平田 昌広  作 鈴木 まもる  絵 マルチメディアデイジーCD  47分 発行 佼成出版社 2009年 内容 隣の家のおとうさんは“日曜大工”。うちのとうちゃんは、本物の大工。本物だから日曜日は休む。でも、平日は毎朝、暑い日も寒い日も休まないで、家を出て行くんだ…。両親のすがたを通して「仕事」を紹介する絵本。 ●点字図書 ◎一般向け図書 〇言語(1タイトル) 書名 日本語のコツ ことばのセンスをみがく  中公新書 1667 中村 明   著 点字 3巻 発行 中央公論新社 2002年 内容 本書は、あいまいさや誤解を防ぐために必要な知恵、手紙に込めるちょっとした心遣い、作家たちが紡ぎだしてきた美しい表現など、生活をゆたかにするための日本語ならではの技を伝える。 〇文学(1タイトル) 書名 赫眼(あかまなこ)   光文社文庫 三津田 信三   著 点字 4巻 斉藤 圭子 点訳 発行 光文社 2009年 内容 目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥−そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…。