視覚障害者センターだより 〜ロバと五つのにんじん〜 平成25年12月(通巻279号) 発行 岡山県視覚障害者センター 郵便番号 700−0927 岡山市北区西古松268−1 電話 086−244−1121 FAX 086−244−1043 Eメール ossfc@nifty.com 声の欄は随時募集しています。 内容とその形式は問いませんので、皆さまからの原稿をお待ちしています。 読み始めたら途中で止められなかった面白い本、おいしかった飲食店、便利グッズ、趣味など何でもけっこうですので、ぜひ声の欄に原稿をお寄せください。 今月の内容 お知らせ(7件)、声 三宅好美さんからの「重複障害は厳しいです」、国立国会図書館―National Diet Libraryの視覚障害者等への図書館サービスについて、定期刊行物「月刊タイガース」25年11月号の紹介、新刊案内をお伝えします。 《 お知らせ 》                                             1.2014年1月の休館日と図書整理日   休館日は毎週火曜日と、13日(月)の成人の日です。図書整理日は23日の第4木曜日です。   この日は終日留守番電話対応とさせていただきます。   また、年末年始の休館日は12月28日(土)〜1月4日(土)の間です。 2.2014年版の点字カレンダーを差し上げます。   日本テレビ「小鳩」文化事業団から提供されたものです。   「日本の水景色」が各月紹介されています。   ご希望の方は、12月15日以後にセンターへ電話かメールでお申し込みください。   35冊と数に限りがありますので、お一人一冊でお願いします。   申し込みの順にお送りいたしますが、数に達し次第終了します。 3.PCVOLの例会日とガイドつきDVD映画上映の一部変更のお知らせ。   26年3月の例会と映画を9日と案内していましたが、30日に変更となりました。   予定を入れておられた方は予定の変更をお願いいたします。   皆さんはpcvolという会をご存知でしょうか。今年で発足後10年を迎えた主に音声パソコンのサポートを行っているグループです。   現在の活動場所は岡山県視覚障害者センターが主になっています。   今年度は、奇数月には午前中に例会を持ち、音声パソコンのサポートを行ない、午後はセンターが催すガイドつきDVD映画の上映会に希望者は参加します。   偶数月は午前午後を通してのパソコンのサポートや勉強会をします。   12月以後の例会、映画会は以下の通りです。 12月22日(日) 例会   2014年 1月19日(日) 例会、映画会 「ハウルの動く城」 2月16日(日) 例会 3月30日(日) 例会、映画会 「幸福の黄色いハンカチ」 4.対面朗読サービスを利用されませんか。   センターが提供しているサービスの中に対面朗読があります。   1回2時間の対面朗読が受けられます。   お手元にある本、雑誌、家電の取扱い説明書など、朗読ボランティアが朗読します。   日時を予約してふるってご利用下さい。 5.1階のロビーにはPC−talkerの入ったデスクトップパソコンが1台あります。   これはwindows7パソコンで、有線lanでインターネットに接続しています。   ソフトとしては高知システム開発のほとんどのものと視覚障害者用に開発されたソフトが入っています。   ブレールワークスも使えるようになり、音声だけでなく、点字ディスプレイにも出力されるようになりました。   体験可能なのはサピエ図書館のデイジー図書・点字図書の入手、インターネットでの検索、すみ字文書の作成、墨字印刷物の読み上げ、新聞記事の読み上げなどが代表的なものですが、その他にも多くのことが体験できます。   体験ご希望の方はお電話でお申し込みください。 6.点字JBニュースを読んでみませんか。   点字JBニュースは大きく分けて2種の記事からなっています。   1つは日本盲人会連合が作成した視覚障害者に関する様々な記事で、もう1つは日本経済社からの一般的な10記事です。   メール版と点字版の2種で提供しています。   点字JBニュースを新しく読んでみようと思われる方は、センターまでご連絡ください。   費用は無料です。なおメール版のうち、携帯メールへは視覚障害関連の記事のみになります。 7.白杖(直杖)を作っていただけます。   白杖の長さを利用者の身長に合わせて作っていただけます。   身長マイナス40〜45センチメートルが標準のようですが、ご希望の長さのものを作っていただけます。   ただし最も長いものでも131センチメートルです。これ以下であればその長さは自由がききます。   この杖は、ゴルフクラブの不要になったものを再利用して作成したものです。   カーボンシャフトなので非常に軽く、また丈夫そうです。   上記の身長に合わせる杖をご希望の方はセンターまでお知らせください。   身長に合わせる杖の作成には約2週間お時間をいただきます。   杖は無料で差し上げますが、センターまで受け取りに来てくださればと思います。   来館が難しい方には郵送しますが、送料の実費が必要となります。   この1年で多くの方に提供しています。   作者の方にお伝えしますので、ご使用され何かお気づきのことがあればぜひお知らせくださればと思います。 《  声  》 「重複障害は厳しいです」    利用者 三宅 好美     私もこれを読んでいる皆さんも、視覚障害でいろいろと苦労が付きまとっていることと思います。   別に障害の程度を比較するつもりなど全くありませんが、私には大きな病変が3つあります。   一つはもちろん視覚障害です。黄斑変性と色変が重なっているため、余計に見えにくくなりました。   ですが視覚についてはもっと辛い状態にある方が多いでしょう。   なので今の私は見えないことにそれほど辛さを感じなくなっています。   問題なのはこれ以外の病変です。   私は学童期から首の震えを覚えその後だんだんひどくなり、成長するにしたがって範囲が広がり、今では全身が常に震えます。   当然のことながら病院で精密検査を受け、検査入院もし、原因を追究したようですが何一つわかることはなく、治療法もないままずるずると生きてきました。      その検査入院の際にあらゆる検査をした結果、震えの原因はわかりませんでしたが、肝臓に異常のあることが判明し、これは放ってはおけないということで度々の通院生活が始まってしまいました。   なのでもう通院を始めて19年になります。   当時は母に付き添ってもらっていましたし、まだ高校生でしたので私はどうなるんだろうと不安が募って血の気が引いたのを覚えています。   しかも母は「肝臓が悪いと死ぬんだよ。」と言ったので、私はショックで言葉が出ませんでした。   それから震えは死につながるものでもなく治療法もないということで、そのまま生きていくしかなくなったわけですが、肝臓は悪化させると死に至るので、毎月検査を受けて経過を見て行くようになりました。   ですがなすすべないことに変りはなく、食事制限を告げられ、未成年の時期に糖質や蛋白質を控えるように言われました。   お菓子は極力食べないこと、蛋白質は一日30g以下にするように言われ、野菜や果物ばかりを食べる月日が続きました。      ですがこれは医師の判断ミスだったようで、成人になってから身体が異常に浮腫み、食欲がなくなり、ついには自力で動けなくなってしまいました。   すぐに入院になったのですが、こんな状態になったのは、栄養が足らなくなり肝臓の機能が落ち、腹水になったためひどく浮腫んでしまったということに加え、栄養失調で溶血性貧血になり血液が作れなくなっているということでした。   入院当時、私は23歳でした。   まず余分な水分を出さなければいけません。   これには点滴で強力な利尿剤を投与します。   すると横になっている暇もないくらい尿意を感じるので、食事もゆっくり摂れません。   私も身の周りの皆も、私が運動不足で太っただけだと思っていましたが、そうではなく排尿ができなくなっているために、摂取した水分のほとんどが体内に蓄積したということでした。   なので水分を出し、栄養を摂るようにすると見事に体重は減りました。   76sで入院しましたが、腹水を出して必須栄養素を摂っていると退院の日には56sになっていました。   20リットルは余計な水分だったということです。      入院中は水分摂取は厳禁とされ、6月でしたが薬を飲む時さえ最小限の水しか口にできず、飲みたくてしかたない気分でした。   絶対安静を指示されていたので、ほんの2日くらい立たないだけで人間は歩けなくなることを実感しました。   そして入院当初はしんどいわけですが、いくら年齢が若くても症状が重いと眠れないことも実感しました。      退院後は内服薬で落ち着いてきましたが、総合病院では悪化した際の処置をするには力不足な所があり、私の場合は原因がわからずにいたので、大学でさらに詳しい診断を受けて下さいと言われ、5年前から岡大へ行くようになりました。   大学へも検査入院し、下腹部に穴を開けカメラを通し、肝臓の細胞を一部採取するという検査も受けました。   この機会に神経内科医と消化器内科医とで相談し、震えの原因がわからないか肝臓との関係はないのか、視力低下との因果関係はないのかなど、東京の専門医とも連絡を取り合っていたようでしたが、後日全ての結果を聞きに行った際に、様々な角度から検査してみたけれど決め手となることがなく、3つの病変に因果関係がある様子でもなく、やはり全て原因は不明であり、経過観察するしかありませんということになってしまいました。      今のところ早急に何かする必要があるわけではないけれど、もしもこれ以上悪化して内服薬でもたない時が来たら移植するしかありませんと言われています。   ですが主治医も私に障害があり苦労していることは承知なので、できれば手術はしたくないとおっしゃっていました。   同情してほしいわけではないのですが、見えないだけならまだいいのではと思うんです。   主治医がおっしゃるには、私の年齢でここまで重い障害が重複し、遺伝でも不摂生でもないという例はまれなことであり、大学の医師でも診察したことがないというような状態のようです。      今現在はそれから悪化することはなく、なぜか重症のわりに元気で過ごせていますが、肝臓が治ることはなく、正常ではないんだと思うと常に病人であることを自覚しなくてはいけません。   それと全身が震えることがネックになり、できないことも多すぎて悔しくなります。   点字を読み書きしたくてもできない状態であり、勉強しても無駄で見えないなら点字を学べと言われたことがありますが、私にはできないということがわかってもらえず、辛いこともあります。   手があるんだからやろうとすればなんでもできるだろうと他人には言われることがたまにありますが、ご理解下さっている方は、それはできないでしょうとか、今で充分頑張ってるじゃないですかと言って下さいます。      ですが甘える気はありません。   無駄に動く身体と、落ち着いているとは言え、浮腫みがちな身体で肝硬変だと認識せざるを得ない状態ですが、パソコンに始まり、掃除、洗濯、最近ではお料理もできそうなことを試しています。   皆さんの中には見えないことが辛いと言う方がほとんどではないかと勝手に思っていますが、見えないということは人間にとって、一番の感覚を失っているに相当することは確かです。   ですが見えない上に全身が震え、生死をさまよう可能性を抱えながら、それでも苦労しなければいけない、自分で生活プランを立てなければいけないという状態は、かなり厳しく我慢が絶えません。   視力があれば他にどこを患ってもいいと言う視覚障害者がいると聞いたことがありますが、決してそんなものではなく、元気で健康に生きていられることが一番だと実感しないではいられません。   こんな私ですが、助けの手を借りながら仲間に励まされながら、過ごすことができている今この時をしっかり歩んでいきたいと思っています。 ◆今月号から国立国会図書館―National Diet Libraryの視覚障害者等への図書館サービスを何回かにわたってご紹介します。   国立国会図書館が、視覚障害者等への図書館サービスを行なっていることをご存知でしょうか。   国会図書館には、直接あるいは全国の公共図書館が作成した録音図書や点訳データを含めた点字図書が多数登録されています。   これらは、サピエ図書館と同様、26年の1月中には、直接東京か京都の国立図書館へ出向いて、IDとパスワードをもらえば、個人で直接ダウンロードが可能になります。   現在のところ、IDとパスワードの入手法は、しばらくの間は残念ながら直接国会図書館へ行き、利用者登録し入手する方法しかありません。   やがてサピエ図書館のIDとパスワードのように、個人が直接あるいは、センターが代理で利用者登録ができるようになるそうですが、具体的な日時は決っていないとのことです。   今月は学術文献録音サービスについてQ&aでご紹介します。 Q 国立国会図書館の学術文献録音サービスとはどのようなものですか。 A 他機関での製作が困難な専門的な学術文献の録音図書をDAISY仕様で製作し、貸出しするサービスです。選書は全国の公共図書館、大学図書館および点字図書館等を通じた利用者からの依頼に基づいています。利用できる方は、満18歳以上で視覚障害その他の理由により学術文献を利用することが困難な方です。18歳未満の方でも、調査・研究のために利用することが必要と認められる場合には利用することができます。貸出し受付館を経由して在宅利用できます。 Q 岡山県視覚障害者センターは貸出し受付館になっていますか。 A 貸出し受付館になっています。皆さんの中で、国会図書館に登録されているデイジー図書があれば、センター経由で申し込むことができます。 Q どんなタイトルが登録されているかどうすれば分りますか。 A 点字図書・録音図書全国総合目録だけを対象に検索できます。   検索できるページのURLは以下の通りです。   https://ndlopac.ndl.go.jp/   です。   このページから、「検索機能のみを利用する。(ゲストログイン)」、「点録全総目」の順にリンクを開いていくと、「点字図書・録音図書全国総合目録検索」のページが表示されます。 《 月刊誌のお知らせ  》   プロ野球もシーズンが終わり、来年もっともっと野球を楽しむには、プロ野球に関する情報を頭に入れておけばと考え、サピエで探してみました。   結果、月刊ジャイアンツ、月刊タイガース、月刊ドラゴンズの図書が見つかりました。   この中から月刊タイガース2013年11月号を紹介します。これはデイジーと点字データで登録されていました。    目次を紹介します。   桧山引退試合&セレモニー   虎の横顔 桧山進次郎   ストライプレポート   タイガースこだわり図鑑   プレイヤーズノート 林威助(リン ウェイツー)   虎風記(こふうき)惜別   桧山進次郎特別インタビュー   桧山選手へのメッセージ   タイガースファームレポート   チームメイトに聞いてみよう 桧山   平田監督室   嶋尾康史(しまおやすひと)の虎リンク! 《 新刊案内 》   センターで新しく受け入れた図書をご紹介します。どうぞご利用ください。   今月は、デイジーが16タイトル、点字が10タイトルです。   なお、返却期限は資料が届いてからお手元に2週間です。 ●録音図書 ◎一般向け図書 ○哲学(1タイトル) 書名 もっとあの世に聞いた、この世の仕組み 雲黒斎 著 デイジー(3時間59分) 塩田 美智恵 音訳 発行 サンマーク出版 2013年 内容 知れば、人生が楽しくなる! 守護霊から「この世の仕組み」を説明してもらった著者が、「いまここ」「ワンネス」「アセンション」といった近年話題のテーマを、わかりやすく解説する。 ○歴史(1タイトル) 書名 不思議なくらい日本史の謎がわかる本 驚きの事実?意外な真相! 王様文庫 「歴史ミステリー」倶楽部 著 デイジー(5時間46分) 山本 道子 音訳 発行 三笠書房 2013年 内容 邪馬台国の女王・卑弥呼の死の真相、「赤穂浪士の討ち入り」の陰からのぞく幕府の思惑、日露戦争を勝利に導いた一人の日本人…。日本史の有名人物・事件を古代から近代まで幅広く取り上げ、それにまつわる謎や裏話を紹介する。 ○社会科学(2タイトル) 書名 ニュースの裏を読む技術 「もっともらしいこと」ほど疑いなさい PHPビジネス新書 255 深沢 真紀 著 デイジー(4時間38分) 発行 PHP研究所 2013年 内容 少子化の原因は共働きと草食男子? 若者は海外離れしている? いつの世も「結婚=幸せ」? もっともらしく語られるニュースの裏側を解説。 書名 頭がいい子の生活習慣 なぜ秋田の学力は全国トップなのか? 阿部 昇 著 デイジー(3時間54分) 発行 ソフトバンククリエイティブ 2009年 内容 なぜ秋田の子どもたちの学力テストは全国トップなのか?教育現場とその地域の事情に精通する著者が、その秘密を解き明かすとともに、子どもの学力を大きく伸ばすメソッドを紹介する。 ○自然科学(2タイトル) 書名 数式なしでわかる物理学入門 祥伝社新書 242 桜井 邦朋 著 デイジー(4時間2分) 辻田 峯夫 音訳 発行 祥伝社 2011年 内容 「数学が苦手だから物理学もわからない」は大間違い! 力学や天文学、エネルギーなどさまざまな物理現象を、数字ではなく「ことば」として考え、数式を一切使わずに物理学の本質をつかめるよう初歩から解説する。 書名 腰痛のナゼとナゾ “治らない”を考える 菊地 臣一 著 デイジー(3時間16分) 原 宗子 音訳 発行 メディカルトリビューン 2011年 内容 確かな治療法も見つからず、患者数も一向に減少しないのはなぜか? 腰痛を科学的根拠をもとに見直し、原因や治療法を考察。腰痛とつきあう知恵も紹介する。 ○言語(1タイトル) 書名 答えられそうで答えられない語源 知ってるようで知らない日本語クイズ 出口 宗和 著 デイジー(6時間7分) 発行 二見書房 2010年 内容 「おくびにも出さない」の「おくび」とは。「20歳」をなぜ「はたち」というのか。日々使っているが、語彙・語源を説明できない約600語を紹介する。 ○文学(9タイトル) 書名 幼年時代 江藤 淳 著 デイジー(3時間38分) 江村 みちる 音訳 発行 文芸春秋 1999年 内容 死と直面して初めて鮮やかに蘇った母の姿…。残された断片から母の姿を追い、自らの存在を見つめ直した未完の絶筆のほか、石原慎太郎らの追悼文と年譜を収録。 書名 まほろ駅前多田便利軒 三浦 しをん 著 デイジー(8時間16分) 発行 文芸春秋 2006年 内容 東京郊外の“まほろ市”駅前でひっそり営まれる便利屋「多田便利軒」。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。 書名 まほろ駅前番外地 三浦 しをん 著 デイジー(6時間31分) 発行 文芸春秋 2009年 内容 「まほろ」の愉快な奴らが帰ってきた。多田・行天の物語をはじめ、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー全7編を収録。 書名 そして父になる 宝島社文庫 是枝 裕和,佐野 晶 著 デイジー(7時間12分) 発行 宝島社 2013年 内容 6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子供だったことが判明。血か、共に過ごした時間か。2つの家族に突きつけられる究極の選択−。 書名 考えすぎた人 お笑い哲学者列伝 清水 義範 著 デイジー(8時間23分) 発行 新潮社 2013年 内容 ソクラテス、プラトンからデカルト、ニーチェ、サルトルまで、名だたる哲学者たちの摩訶不思議な生き方と考え方をもとにした、全12編のユーモア小説。 書名 ヒトデの星 北野 勇作 著 デイジー(7時間17分) 三浦 ますみ 音訳 発行 河出書房新社 2013年 内容 昔々あるところに、ヒトデから作られた男がいた。ある日のこと、男は仕事帰りに見たことのない箱を拾う。男の生活は一変し、ささやかな世界の再生がはじまった…。 書名 新作落語傑作読本 いま、最もおもしろい噺 1 2011爆笑編 落語ファン倶楽部新書 003 落語ファン倶楽部編集部 編 デイジー(5時間13分) 発行 白夜書房 2011年 内容 妻、娘に冷遇される父親の悲哀を描いた春風亭昇太「オヤジの王国」ほか、現代の落語家が創った噺、全11席を収録。 書名 人間にとって成熟とは何か 幻冬舎新書 曽野 綾子 著 デイジー(6時間53分) 発行 幻冬舎 2013年 内容 憎む相手からも人は学べる。人間の心は矛盾を持つ。正しいことだけをして生きることはできない−。作家・曽野綾子が、世知辛い世の中を自分らしく生き抜くコツを提言する。 書名 けふはここ、あすはどこ、あさつては C・W・ニコル×山頭火の世界 C.W.ニコル,南 健二 著 デイジー(2時間6分) 石井 昌子 音訳 発行 清水弘文堂書房 2012年 内容 豊かな森は生きる力を与えてくれる−。森を再生する作家C・W・ニコルの貴重なプライベート写真に、旅する俳人・種田山頭火の俳句をつけたユニークな本。 ●点字図書 ◎一般向け図書 ○総記(1タイトル) 書名 読みやすい図書のためのIFLA指針(ガイドライン) IFLA専門報告書第120号 改訂版 国際図書館連盟特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会 編 日本図書館協会障害者サービス委員会 監訳 日本障害者リハビリテーション協会 訳 点字1巻 発行 日本図書館協会 2012年 内容 様々な「読みに困難のある人」が読書できるようになる「読みやすい図書」とはどういうものか。製作方法、図書館の果たすべき役割等を明らかにする。 ○哲学(1タイトル) 書名 ソクラテスの弁明 光文社古典新訳文庫 プラトン 著 納富 信留 訳 点字3巻 発行 光文社 2012年 内容 不敬神の罪で告発されたソクラテス。ソクラテスが一人称で語る法廷弁論の形式で、彼の裁判、そして生と死の真実を「哲学」として後世に伝える。 ○社会科学(3タイトル) 書名 銀座の投資家が「日本は大丈夫」と断言する理由 キーワードは、資源国・華僑・イスラム・高齢化 大原 浩 著 点字3巻 高本 良子、藤原 美雪、山上 方子 点訳 発行 PHP研究所 2012年 内容 銀座は日本経済・世界経済を映す鏡だ! 銀座の街の風景やエピソードをまくらにしながら、これからの経済の動きを予測し、日本の強さを示すユニークな経済論。 書名 金融商品なんでも百科 平成23・24年用 伊藤 宏一 監修 点字7巻 発行 金融広報中央委員会 2010年 内容 金融機関が取り扱う主な金融商品の選び方のポイント、特徴、リスクなどについて、中立・公正な立場からわかりやすく解説。金融に関する相談窓口も紹介。 書名 障害に関する世界報告書 概要 世界保健機関,世界銀行 著 国立障害者リハビリテーションセンター 訳 点字2巻 発行 国立障害者リハビリテーションセンター 2013年 内容 世界における障害のある人々の状況を概観し、障害のある人々の生活を改善するための政策等についての提言をまとめる。 ○芸術(1タイトル) 書名 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 光文社新書 輪島 裕介 著 点字5巻 発行 光文社 2010年 内容 自由民権運動の中で現れた「演歌」が、1960年代後半に復興し、日本の文化とみなされるようになった過程と意味を論じる。 ◎児童向け図書 ○文学(4タイトル) 書名 クロティの秘密の日記 くもんの海外児童文学 パトリシア・C.マキサック 作 宮木 陽子 訳 点字3巻 発行 くもん出版 2010年 内容 奴隷制をめぐって南北戦争がはじまる前の、北アメリカ南部ヴァージニア。そこの農園でくらす奴隷の少女クロティは、ひそかに文字を覚え、隠れて日記をつけはじめる。 書名 楽しいスケート遠足 世界傑作童話シリーズ ヒルダ・ファン・ストックム 作 ふなと よし子 訳 点字2巻 発行 福音館書店 2009年 内容 すみきったオランダの冬空の下、はるかにのびる氷の道。16人の子どもたちと先生は、スケート遠足にでかけました。みんなの暮らす村から、初めて訪れる町をめざして…。 書名 ピーティ 鈴木出版の海外児童文学−この地球を生きる子どもたち− ベン・マイケルセン 作 千葉 茂樹 訳 点字4巻 発行 鈴木出版 2010年 内容 脳性まひで生まれ、人生の大半を施設ですごすピーティ。ハンディを持ちながらも、ひとつひとつの出逢い、目にするもの、耳にするものによろこびとおどろきを味わい、自分の人生を生ききった、胸を打つ光あふれる物語。 書名 氷の上のボーツマン ベンノー・プルードラ 作 上田 真而子 訳 点字1巻 発行 岩波書店 2009年 内容 冬の港。ウーヴェとヨッヘン、小さな女の子カトリンは、船長の子犬ボーツマンを連れだし、氷の原っぱで遊びます。ところが、足もとの氷が割れて…。子どもたちと子犬の勇気あふれる物語。