視覚障害者センターだより 〜ロバと五つのにんじん〜 平成25年5月(通巻272号) 発行 岡山県視覚障害者センター 郵便番号 700−0927 岡山市北区西古松268−1 電話 086−244−1121 FAX 086−244−1043 Eメール ossfc@nifty.com 声の欄は随時募集しています。内容とその形式は問いませんので、皆さまからの原稿をお待ちしています。 お勧めの本やテレビ・ラジオ番組、便利グッズ、食べ物どころ、趣味など何でもけっこうですので、ぜひ声の欄に原稿をお寄せください。 センター便りはH23年の9月号から視覚障害者センターのホームページに載せています。 したがって、声の欄に原稿を寄せてくださった方の名前も載ります。 ご都合が悪い方は、原稿にそのむね書いてくださるか、センターへご連絡ください。 今月の内容 お知らせ(9件)、声沢田隆志さんから古川流へのお誘い、中山清さんから癌との戦いは、水入の勝負になるかもその1、定期刊行物週刊誌aeraの紹介、新刊図書案内をいたします。 《 お知らせ 》                                            1.2013年6月の休館日と図書整理日   休館日は毎週火曜日です。図書整理日は27日の第4木曜日です。   この日は終日留守番電話対応とさせていただきます 2.センターへ来館されるときは、岡山駅東口のバスは5番か6番乗り場をご利用ください。   4月22日(月)から、岡山駅東口広場のバス乗り場が大幅に変わりました。   今まで10番乗り場の下電や両備バスを利用してセンターに来館されておられた方は、これらが6番乗り場に移動したため、6番乗り場をご利用ください。   また、岡電バスの健康づくり財団病院行きも6番乗り場から5番乗り場に変っています。      5番と6番乗り場からのバスで、西古松を通るのは以下の系統です。    ○5番乗り場    健康づくり財団病院行き(市役所・水道局・大元駅前・宗忠神社・卸センター・ひらた旭川荘 方面)    ○6番乗り場    火の見行き (市役所・大元駅・下中野・米倉・汗入・せのお病院 方面)    重井附属病院行き (市役所・大元駅・下中野・米倉・汗入・せのお病院 方面)    コンベックス岡山流通センター行き(市役所・大元駅・下中野・米倉・汗入・せのお病院 方面)      上記以外にも沢山の系統がありますので、乗車の際には、西古松のバス停を通る路線であることを確認してください。   確認法は、西古松を通るバスは市役所、水道局、大元駅、西古松、下中野経由○○行きなどとアナウンスがあります。 3.パソコン利用促進(初心者講座)の受講者募集のご案内   今年度も初心者を対象とした音声パソコン講座を計画しました。   初めての方を優先しますが、以前受講された方も可能ですので、ふるってご参加ください。   講座にはA、Bの2コースがあり、Aコースの6月と7月は日時が決っています。   それに対しBコースは受講者のご都合のよい日に実施します。    (1)会場 岡山県視覚障害者センター1階ロビー    (2)期間 Aコース @6月26日(水)〜29日(土)      A7月24日(水)〜27日(土)の連続4日間 Bコース B受講者の都合のよい日に合わせるため未定。 (3)講座の時間はAコースが10時〜13時。Bコースは受講者に合わせますが、終りは最も遅くても17時までとします。   (4)募集定員 各コース3名   (5)受講料 無料      今まで時間帯が合わなかった方、パソコンは苦手と思われていた方、興味がなかった方、チャレンジされてみませんか。   新しい世界が広がるかもしれませんよ。   受講希望される方はセンターの川田まで電話で、お問い合わせ、申し込みをしてください。 電話086−244−1121   応募者が多数の時は抽選にさせていただきます。 4.ガイドつきDVD映画のご案内   今年度も昨年に続き、音声ガイドのついたDVD映画の上映を計画しています。   5月31日(金)の午後13時から第1回目の上映をします。   タイトルは「世界の中心で、愛をさけぶ」138分です。 5.新しく点字ディスプレイ「清華」が入りました。   これは国の「障害者情報支援基盤整備事業」で入ったもので、点字ワープロの機能はありませんが、点字表示が40文字可能なディスプレイです。   パソコンとUSBケーブルまたは無線のブルートゥースで接続します。   体験ご希望の方はセンターまでご連絡ください。 6.白杖(直杖)を作っていただけます。   白杖の長さを利用者の身長に合わせて作っていただけます。   身長マイナス40〜45センチメートルが標準のようですが、ご希望の長さのものを作っていただけます。   ただし最も長いものでも131センチメートルです。   この杖は、ゴルフクラブの不要になったものを再利用して作成したものです。   カーボンシャフトなので非常に軽く、また丈夫そうです。   白杖の先端部の石づきは金属のチタンでできています。   杖は無料で差し上げますが、郵送をご希望されるときは郵送料が必要となります。   また、より良い杖にするため、利用されて気づかれたことがあれば何でもけっこうですからお知らせくださればと思います。 7.ちりとてちんのご案内   7月28日(日)岡山市北区下石井にある「ピュアリティーまきび」の白鳥の間に於いて、岡山盲学校教諭 柴典昭(しば のりあき) (東屋三ん生 あずまや さんしょう)さんがメンバーの一人である「ちりとてちん」による落語の会があります。   参加費は無料です。事前の申し込みも不要です。   多数のご参加をお待ちしております。   お問い合わせは、午後8時以降に竹本 登久子(たけもと とくこ)さんまで。   電話 086−522−3934   までお願いいたします。 8.テープ雑誌のデイジー版への移行について重要なお知らせ   3月号と4月号でもお知らせしたとおり、センターで取り扱っているテープ雑誌について、デイジー版の取り扱いが可能なものは、6月以降順次テープ版を終了いたします。   その際、テープ版をご利用の方も、デイジー版のご利用へと自動的に切り替えさせていただきます。   デイジー再生機をお持ちでない方は、早めのご用意をお願いいたします。   視覚障害1級と2級の方は、日常生活用具給付制度が利用できますので、お住まいの市区町村の福祉窓口へお問い合わせください。   給付が受けられない方は、センターへご相談ください。   再生機の使い方もご遠慮なくご質問ください。   なお、6月以降、デイジー雑誌すべてではありませんが、可能なものについては、配付の形をとらせていただきます。   封筒で届いたものは、ご返却の必要はありません。   袋やケースで届いたものは、今までどおりご返却をお願いいたします。   何回分かご返却が滞った場合は、その雑誌について貸出を停止いたしますのでご注意ください。 9.「障害者ITサポートセンターおかやま(TEL(086)224−4670)」をご存知でしょうか。   視覚障害者が初めてパソコンを使おうとするときには、さまざまなハードルがあるため、すぐには使えないのが現状です。   そんな時この障害者ITサポートセンターへ電話相談してみると、ご自宅でのサポートが受けられるかもしれません。   ここには音声パソコンのボランティア講座を終了された方が多数登録されています。   パソコンを使われている方はもちろん、これから始めてみようと思われている方も、気になること、わからないことなどがあれば、ぜひこのサービスを使って知的好奇心を満たしてみませんか? 《 声1 》 古川流へのお誘い        センター利用者 澤田 隆志  この度「川柳末摘花詳釈」という本の講読会を始めたいと考えております。  「末摘花」という書名は、いうまでもなく、源氏物語の巻名から取ったものですが、内容は、そのような優雅なものではなく、古川柳のうちから、特に下ねた(多くはエッチなもの)を抜き出して編まれた珍書です。  「川柳末摘花詳釈」は、その「末摘花」のうちから難解あるいは重要と思われるものを例句として、その句意を述べるのはもちろん、当時の時代風俗、時代背景、民俗・習慣に至るまで、詳細に説き明かしたものです。  国文学者の岡田甫(はじめ)氏の著したものですが、書かれて半世紀以上過ぎた現在もなお名著の誉高い本です。  私の手元には、私のやっている「やまねこ図書館」で、それを点訳した全13巻に及ぶ点字データがあるので、これをテキストに、その必要箇所を必要部数ずつ印刷・配布して、皆で検討しようという訳です。  例句については、解説されていますが、例句と共に数多く挙げられている「類句」には、全く意味の見当も付かないものも沢山あり、それを皆で考えてゆけば面白いと思います。  何分、全員素人なのですから、自分の解釈を遠慮なく披露し、意見を闘わせれば各自得るところも多いと思います。  更に、墨字原本も手本にありますので、弱視者あるいは晴眼者に加わってもらい、文字の説明や辞書の検索に当たってもらえば、一層深い所まで研究できると思っております。     但し話の8割は国文学的考証に当てられており、エッチな話しはせいぜい2割といったところでしょうか。  また、そうはいっても、本の性質上、きわどい話しもあり、そういった意見も闘わせることになると思われますので、女性の方のご参加はちょっと厳しいかとも思いますが、それも承知でご参加下さる方があれば、もちろん、諸手を挙げての大歓迎です。  例会は毎月第2日曜、視障センターの部屋を借りて行うことを考えております。  興味のある方は澤田(086−272−3438)までご連絡ください。  なお、お電話いただいた方には、会の成立・不成立に係わらずその後の経過をご連絡いたします。 《 声2 》 癌との戦いは、水入の勝負になるかも?      センター利用者 中山 清  1.はじめに    中山さん「あなたの病気は大腸癌(直腸癌)です」と告知されてから、はや2年になります。    これから話を進めていく過程において、びろうな表現がちょこちょこ出てくると思いますが、何しろ話が排泄器官に関することなので、この点においてご理解のほどよろしくお願いしたいと存じます。  2.体調の変化に一抹の不安が?    平成22年10月5日私は妻に付き添われて、徳島において開催された身体障害者相談員協議会の中・四国ブロック研修会に参加していた。    お昼の休憩時間に入り昼食を済ませたところで、便意を感じたものだからトイレに入り、30分ほど座っていたが、肝心なものは一向に出てこなかった。    「おかしいな、急に頑固な便秘にでもなったのかなあ」と思いながらも、午後の研修を済ませ、家に帰ってからすぐさまトイレに座ってみたが、お昼のときと同じことだった。    妻を薬局に走らせ、浣腸剤を買ってきてもらい、かなり頑固そうな便秘に思えたものだから、一度に30ミリの浣腸剤を2本注入してみたところ、ものの1分も経たないうちに反応があったが、排泄されてきたものは、先程注入した浣腸剤の液体のみのようであった。  3.自己診断    「もしかしたら」という不安をかかえながら入浴中に手をよく洗い、少しでも奥深くまでと思い、石鹸をつけた指を肛門の中へと挿入してみたところ、指先に何か得体の知れない固いものが触れる。    爪でカリコリと掻いてみても痛みはないが、単なる便の塊ではないように思われた。  4.二つに一つ    今もそうだが、財団法人岡山市ふれあい公社が設立されて以来、人材育成事業の一貫として、2施設での点訳ボランティア養成講座と、点訳パソコン技術講座を担当していた。    当時の講座生は三つ合わせて28名であった。    こんな時自分自身のことを最優先するならば病院へ行くべきだろうが、このまま病院へ行けばことによると「癌だ」と診断されるかもしれない。    そうなるとカリキュラムの関係上、日にちにもあまり余裕がないため、講座を中止しなければならなくなるだろう。    それでは28名の講座生に申し訳ないと思い、病院に行くことを止め、そのまま講座を続けることを決心した。  5.私の癌は癌もどき    11月12月と月日は流れ、「私の癌は癌もどき」であって欲しいと願いながら、講座も一日も休むことなく、平成23年という新しい年を迎えることができた。    この頃になると一日24時間のうち、トイレの中で過ごす時間が多くなり、夜も2〜3時間は便器に座り、水タンクにもたれて眠ることも珍しくなくなってきた。    こんなことを繰り返しながらの日々ではあったが、それでも唯一の救いは月に一度循環器内科に通院していたので、その際「頑固な便秘で困っている」と言っては便秘薬を処方してもらい、通常一回1錠飲むべきところ、2錠服用していた。    この頃の大腸はほとんど通過障害を起こしているようであったが、それでも便秘薬を2錠服用すると、ほんとに細くなったストローの穴位の所から下痢状の便が出ていた。  6.長かった5カ月間    講座を無事終了させることができるのか、それとも体が途中で駄目になってしまうのかという「一か八か」賭であったが、やっと2月末を以って3つの講座のうち2つの講座を終了させることができた。   次号に続く。 《 定期刊行物AERAの紹介 》   今回は点字版のみがサピエに登録されている朝日新聞出版の週刊誌AERAをご紹介します。点字で1巻になるよう記事は選択されています。   AERA2013年4月22日号   ・中国、正しく怖がる中国産品、外食・食品など69社の原料依存度と管理体制   ・北朝鮮、無法・金正恩の新マッドマン戦略   ・中国、アップル総攻撃の裏に中国通信方式ゴリ押し   ・病気、「あなたを孤独死させない23箇条、おひとりさま脳卒中」に備える   ・英国、魔女か救世主か サッチャー死去で英国論二分、サッチャー元英首相死去 ■新刊案内  センターで新しく受け入れた図書をご紹介します。どうぞご利用ください。  今月は、デイジーが25タイトル、点字が11タイトルです。  なお、返却期限は資料が届いてからお手元に2週間です。 ●録音図書 ◎一般向け図書 ○哲学(2タイトル) 書名 渡辺和子著作集 4 道 渡辺 和子 著 デイジー(8時間15分) 湯浅 清子 音訳 発行 山陽新聞社 1988年 内容 著者がかつてアメリカで勉強したものを基に、日常生活の例などあげながら、「人格」と呼ばれる、性別を超えた人間の姿、人格神として知られるキリスト教の神の似姿としての人間の生き方について、まとめたもの。 書名 渡辺和子著作集 5 望 渡辺 和子 著 デイジー(8時間28分) 平田 日南子 音訳 発行 山陽新聞社 1988年 内容 巣立ちゆく人たちへ(一人の使命/世の光として/比較できない自分の価値をたいせつに)など、著者の心温まるメッセージをまとめたもの。 ○歴史(4タイトル) 書名 夢の途中 藤井 達人,清水 光博,桧垣 ナホ 著 デイジー(4時間56分) 石原 みどり 音訳 発行 吉備人出版 2012年 内容 飲食店オーナー、会社経営者、小学校教師、公認会計士など、様々な分野で挫折や障害を乗り越えながら活躍する8人が、夢を追いかけ一生懸命に努力をする毎日と、途上の「夢」を語る。 書名 高群逸枝 火の国の女の日記抄 人間の記録 115 高群 逸枝 著 デイジー(14時間51分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 幼い頃から自己の世界観をもち、女性史研究の先駆者として激しい生き方を選んだ著者が、その波乱の生涯を綴る。 書名 新村出 わが学問生活の七十年ほか 人間の記録 65 新村 出 著 デイジー(9時間56分) 発行 日本図書センター 1998年 内容 「広辞苑」などの辞書の編纂で知られる言語学者が、近代日本の言語学、国語学の基礎を築き上げた七十年あまりの学問生活や、青春時代の思い出を綴る。 書名 大賀一郎 ハスと共に六十年 人間の記録 106 大賀 一郎 著 デイジー(5時間57分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 2000年前の古いハスの実に、花を咲かせ蘇らせたハス博士として知られる著者。ハスの研究にささげたその生涯をたどる。 ○社会科学(2タイトル) 書名 正木ひろし 事件・信念・自伝 人間の記録 119 正木 ひろし 著 デイジー(7時間40分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 個人雑誌を創刊し軍国主義を糾弾、官憲を告発した「首なし事件」で日本中に衝撃を与えた人権弁護士の先駆者である著者。その行動の軌跡と思想を辿る。 書名 総合的視覚リハビリテーションシステムプログラムの開発 平成22年度総括研究報告書 仲泊 聡 編 デイジー(2時間27分) 発行 国立障害者リハビリテーションセンター病院 2011年 ○芸術(13タイトル) 書名 横山大観 大観画談 人間の記録 103 横山 大観 著 デイジー(6時間44分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 近代日本画の中心人物として活躍した著者。東京美術学校時代から、日本美術院再興後までをたどった自伝。 書名 東山魁夷 わが遍歴の山河 人間の記録 101 東山 魁夷 著 デイジー(5時間39分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 大正、昭和、平成と激動の時代にありながら、終生静謐(せいひつ)な風景画を描き続けた日本画家が、その生涯を綴った自叙伝。 書名 山田耕筰 自伝若き日の狂詩曲 人間の記録 102 山田 耕筰 著 デイジー(9時間52分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 オペラ、室内楽、校歌、童謡、音楽映画など多岐に渡る作曲活動で、日本はもとより海外でも活躍した著者。その半生を辿った自伝。 書名 菊田一夫 芝居つくり四十年 人間の記録 111 菊田 一夫 著 デイジー(7時間30分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 「鐘の鳴る丘」や「君の名は」で一世を風靡し、ミュージカルの概念を定着させた劇作家・演劇プロデューサーである著者が、演劇にかける思いを綴る。 書名 岡田嘉子 悔いなき命を 人間の記録 108 岡田 嘉子 著 デイジー(7時間30分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 1938年、演出家と共にソビエト連邦へ亡命した「樺太の日ソ国境越境事件」で、当時の暗い世相の中に衝撃と共にロマンも与えた女優の自伝。 書名 六世野村万蔵 狂言の道 人間の記録 118 野村 万蔵 著 デイジー(5時間25分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 現代のセンスで伝統芸を歯切れよく演じて新しいファンを開拓、さらにアメリカ、カナダを巡演し高い評価を受けた狂言師が、芸について縦横に語る。 書名 十七世中村勘三郎 自伝やっぱり役者 人間の記録 116 中村 勘三郎 著 デイジー(7時間38分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 7歳で初舞台を踏んで以来、重厚な芸と粋な技巧で戦後歌舞伎を支え続けた著者。広い芸域を誇る人間国宝が、芸術観、人生論を語る。 書名 沢村貞子 貝のうた 人間の記録 113 沢村 貞子 著 デイジー(7時間54分) 発行 日本図書センター 1999年 内容リアルな演技で日本中にその名を浸透させた女優であり、エッセイストでもある著者が、真心を込めて語る大正・昭和と芸論。 書名 内田吐夢 映画監督五十年 人間の記録 105 内田 吐夢 著 デイジー(6時間58分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 硬派な作品でファンの心をとらえ、死の間際まで映画撮影に没頭した映画監督が、映画にかけた夢を語る。 書名 柳家金語樓 泣き笑い五十年 人間の記録 120 柳家 金語樓 著 デイジー(6時間12分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 落語家、喜劇作家として活躍するだけでなく、喜劇俳優としても軽妙な芸でテレビに舞台に大活躍した著者が、お笑い一筋に生きたその半生を語る。 書名 添田唖蝉坊 唖蝉坊流生記 人間の記録 114 添田 唖蝉坊 著 デイジー(8時間48分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 ユーモアと皮肉のある歌で社会改良を唱えた、辻演歌師にして社会主義者である著者が、その流転の人生を綴る。 書名 南部忠平 南部忠平自伝 人間の記録 117 南部 忠平 著 デイジー(2時間42分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 1932年のロサンゼルスオリンピックで三段跳びの世界新記録を樹立した著者。自伝のほか、当時の感動を伝える新聞記事を収録する。 書名 大山康晴 人生に勝つ 人間の記録 107 大山 康晴 著 デイジー(6時間51分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 常に挑戦の心を忘れず、優勝回数124回を数え、圧倒的な勝率を誇る名棋士である著者。その人生観が窺える文章を収録。 ○文学(4タイトル) 書名 億劫良の細道 精神科医ぼけて語る 下山 敦士 著 デイジー(4時間49分) 吉田 一成 音訳 発行 丸善書店株式会社岡山シンフォニービル店 2012年 内容 「億劫良」は山上憶良をもじった著者の短歌、俳句のペンネーム。悠久の時間から見れば人生の喜怒哀楽は浮かれすぎず、苦悩の中にあっても救いを見つけたいという心構えを説く。 書名 亀井勝一郎 我が精神の遍歴 人間の記録 110 亀井 勝一郎 著 デイジー(9時間50分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 マルクス思想を経て、日本古典の中に魂の拠り所を見出した思想家の精神の記録。 書名 小野田寛郎 わがルバン島の30年戦争 人間の記録 109 小野田 寛郎 著 デイジー(7時間57分) 発行 日本図書センター 1999年 内容 戦後30年もの間フィリピン・ルバン島でゲリラ戦を展開。帰国後、ブラジルに移住し、牧場経営に尽くした著者が、その波乱の生涯を綴る。 書名 誇り高き日本人でいたい C.Wニコル 著 松田 銑,鈴木 扶佐子 訳 デイジー(5時間34分) 伊丹 明美 音訳 発行 アートデイズ 2004年 内容 40年近く日本と日本人を見つめてきた著者の中にある「日本人像」、素晴らしき交遊、そして、今の日本人への愛するゆえの苦言や直言を熱く語った日本人論。 ●点字図書 ◎一般向け図書 ○哲学(1タイトル) 書名 ふしぎなキリスト教 講談社現代新書 橋爪 大三郎,大澤 真幸 著 点字6巻 発行講談社 2011年 内容 日本を代表する2人の社会学者が徹底対論。起源からイエスの謎、近代社会への影響まで、キリスト教に対するすべての疑問に答える入門書。第5回新書大賞大賞受賞。 ○社会科学(4タイトル) 書名 障がい者に係る投票環境向上に関する検討会報告書 障がい者に係る投票環境向上に関する検討会 編 点字1巻 発行 総務省自治行政局選挙部管理課 2011年 内容 障害者の投票環境向上のための具体的方策を検討する検討会での、「点字及び音声による選挙情報の提供」などの3つの検討チームの議論をまとめた報告書。 書名 視覚障害者不便さ調査成果報告書 2010年度(平成22年度) 共用品推進機構 編 点字4巻 発行 共用品推進機構 2011年 内容 視覚障害者の日常生活における不便さ調査の成果報告書。1993年度、2000年度の調査以降に解決された不便さや今後の改善につながる課題を明らかにする。 書名 街で白い杖をみかけたら 松井 進,雷坂 浩之 ほか著 桜雲会 編集 点字1巻 発行 桜雲会点字出版部 2012年 内容 財団法人日本宝くじ協会の助成により製作。視覚障害者が単独で街を歩いているのを見かけた際の対処の仕方を説明したもの。 書名 視覚障害者のための歩行支援系バリアフリーに関するインフラ整備マニュアル作成調査研究事業報告書 点字1巻 発行 日本盲人会連合 ○自然科学(1タイトル) 書名 ダーウィンの『種の起源』 名著誕生 ジャネット・ブラウン 著 長谷川 眞理子 訳 点字4巻 発行 ポプラ社 2007年 内容 「進化論」を高度な理論にまで高めた『種の起源』誕生の経緯から、何故今日に至るまで名著として輝きを放ち続けているのかを、わかりやすく解き明かす。 ○技術・工学(1タイトル) 書名 ラテンアメリカくいしんぼひとり旅 お手軽エスニック料理をあなたに 光文社文庫 八木 啓代 著 点字2巻 小野 さやか 点訳 発行 光文社 2000年 内容 メキシコ、キューバ、ニカラグア、アルゼンチン……。料理心と旅心を刺激する痛快エッセイ! ○言語(1タイトル) 書名 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題 岩波新書 中村 明 著 点字4巻 発行 岩波書店 2011年 内容 日本語をもっと使いこなすために、日本語の感触の違いをQ&A形式で解説。「伝えたい思い」を「適切なことば」で送り届けるための55のヒント。 ○文学(3タイトル) 書名 ウイルスちゃん 暁方 ミセイ 著 点字1巻 発行 思潮社 2011年 内容 20代の女性詩人が、みずみずしい表現で、独特の死生観を織り上げる。全19編を収録した第一詩集。第17回中原中也賞受賞。 書名 明治・大正・昭和のうた 童謡・唱歌・歌謡曲・軍歌・寮歌・校歌 梧桐書院編集部 編 点字8巻 発行 梧桐書院 2003年 内容 童謡・唱歌、歌謡曲、軍歌・戦時歌謡、寮歌・校歌、全452曲の歌詞を収録し、歌が流行した当時の出来事、世相なども付す。歌い出しさくいんも収録。 書名 サロメ 光文社古典新訳文庫 ワイルド 著 平野 啓一郎 訳 点字3巻 発行 光文社 2012年 内容 王の御前で舞ってみせた王女サロメが褒美に求めたものは、囚われの美しき預言者の首だった。少女の無垢で残酷な激情と悲劇的結末を描いた戯曲の新訳。